優奈
昨日
優奈
”人を殺したんだ”
君は、そう言っていた
優葉
え?
梅雨時ずぶ濡れのまんま 玄関の前で泣いていた 夏が始まったばかりと言うのに 君は、酷く震えていた
そんな話で始まる あの夏の日の記憶だッ
優葉
は、はいって
優奈
うん
優葉
殺した人は?
優奈
殺したのは、
優奈
隣の席のいつも虐めてくるアイツ
優葉
うん
優奈
もう嫌になって
優奈
肩を突き飛ばして
優奈
打ち所が悪かったんだ
優奈
もう此処には、居られないと思うしどっか
優奈
遠い所で死んでくるよニコッ(作り笑い」
そんな君に僕は、言った
優葉
それじゃあ
優葉
僕も連れてって!
優奈
いいの?
優葉
うん!
優奈
ありがとね・゚・(●´Д`●)・゚・
財布を持って ナイフを持って 携帯ゲームをカバンに入れて
優奈
いらないものは、
優葉
全部
優葉優菜
壊していこ!
優奈
あの写真も
優葉
あの日記も
優葉優菜
今となっちゃどうでもいいさ!
優奈
人殺しと
優葉
ダメ人間の
優奈
私達の
優葉
僕達の
優葉優菜
旅だ
そして僕ら、/私らは、逃げ出した この狭い狭い ”この世界から” 家族もクラスの奴らも何もかも 全部捨てて君と二人で。
優奈
遠い
優葉
遠い
優奈
誰もいない
優葉
場所で
優葉優菜
二人で死のうよ!
優葉
(もうこの世界に価値など無いよ)
優葉
(人殺し何てそこら中沸いてるじゃんかW)
優葉
(君は、何も悪くないよ。)
優葉
(君は、何も悪くないよ)
結局僕らは、 ”誰にも愛された事など無かったんだ” そんな嫌な共通点で僕らは、簡単に信じあってきた
優葉
(君の、手を握った時、
優葉
微かな震えも無くなっていて)
優葉優菜
(誰にも縛られないで二人
優葉優菜
線路の上で歩いたんだ!)
優葉
(金を盗んだり、二人で逃げたり何でもできる気がしたんだ)
優葉
(今さら怖いもの何て僕らには、
優葉
”無かったんだ”)
額の汗も、 落ちたメガネも、 今となっちゃどうでもいいさ! あぶれものの小さな逃避行の旅だ!
優葉
いつか、夢見た優しくて、誰にも好かれる主人公なら、
優葉
汚くなった僕たちも見捨てずに、ちゃんと
優葉
”救ってくれるのかな?”
優奈
そんな夢なら
優奈
”捨てたよ”
優奈
だって現実を見ろよ
優奈
”シ”
優奈
”ア”
優奈
”ワ”
優奈
"セ”
優奈
の四文字何て
優奈
”無かったよッッッ!”
優奈
今までの
優奈
”人生で思い知ったじゃないかッッッ!
優葉
(自分は、何も悪くねえと)
優葉
(誰もがきっと思ってるッッッ)
あてもなくさまよう蝉の群れに、 水もなくなり揺れだすしかいに、 迫り来る鬼達の怒号に、 馬鹿みたいにはしゃぎあい
優葉
(ふと君は、ナイフを持った)
優葉
?
優奈
「君が今まで側に居たから
優奈
ここまでこれたんだ!
優奈
だからもういいよ、もういいよ
優奈
”死ぬのは、私だけでいいよ!”」
優葉
待って!優菜!ッッッ
優奈
ザシュ
優葉
(そして君は、首を切った
優葉
まるで何かの映画のワンシーンだ)
優葉
(白昼夢を見ている気がした)
優葉
(気付けば僕は、捕まって。
優葉
君(優菜)が何処にもみつからなくって。)
優葉
(君だけが何処にも居なくなってッッッ)
優葉
そして時は、過ぎていった!ッッッ
優葉
ただ暑い暑い日が過ぎてった!ッッッ
優葉
家族もクラスの奴らも居るに
優葉
何故か君だけは、何処にも居ない(`;ω;´)
優葉
あ、の夏に日をお思い出すんだア
優葉
君をずっと探しているんだッッッ!
優葉
君に言いたいことがあるんだッッッ!
9月の終わりにくしゃみして 6月の匂いを繰り返す
優葉
君の笑顔は、 君の無邪気さは
優葉
頭の中を飽和している!ッッッ
優葉
誰も何も悪くないよ。
優葉
君は何も悪くないから。
優葉
もういいよ投げ出してしまおう
優葉
そう言って欲しかったんだろうッッッ?なあ?