ピピピと機械音が鳴り響く。
寧々
寧々
寧々
寧々
足が動かない。立ち上がりたいのに本能は必死にそれを止めようとする。
寧々
お母さん達はいま海外出張で家にいるのは私1人だけ。葵に連絡して休みだってこと伝えてもらおうとスマホをとった。
寧々
寧々
葵
葵
寧々
寧々
流石モテクイーンだなと思いながらも布団の中に深く潜り込む。
寧々
なにをするかと言っても何もない。だって足が動けない状態でいるんだから。それにお腹も空きやしない。
寧々
スマホを起動し、ゲームを始めた。
ここは学園の屋上。ヤシロが登校してるかどうか確認する場所でもある。
光
花子
風の吹く音が耳に入る。
光
光
花子
がっくりと頭を深く下げる。 ヤシロ今日こないのか〜……。
光
光
花子
光
花子
光
スタスタと掛け走っていく少年の姿を見送って手を振った。
花子
そんなどうしようもない欲望を心の中にしまうことにした。
寧々
あれから少し体調がよくなり、絶賛料理中だ。そんなに油っこいものや、バクバクと食べたい訳でもないから手軽で簡単にできるスイーツを作ることにした。
寧々
生地をオーブンへ持って行く。
その瞬間__
寧々
フラッと体のバランスが崩れる音がしてその場に倒れ込んだ。幸いにもまだ生地を運ぼうとした直前だった為、大事にならなくてすんだ。
寧々
寧々
頭の中はパンク状態。 グルグルと掻き回される脳をどうにか整理しようとする。でもそれがダメなのかわからないが頭がズキズキと痛む。 そこからはなにも覚えていない。
寧々
寧々
自分でもわからない。今自分はなにをしていたのかも、でも今はなにも食べたくない気分だ。
寧々
お腹は空いていないはずなのに目の前にあるのはスイーツだと思われるモノばかり。
寧々
エプロンを外し、生地にラップを張り、冷蔵庫へと入れた。
寧々
ピキと背中に痛覚が走る。
寧々
寧々
寧々
そう言ってベッドルームへと急いで駆け込んだ。
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