┈┈┈┈┈┈┈┈✧┈┈┈┈┈┈┈┈ 私たちはまた、最初に二人腰かけた場所で星を眺めていた。 でも今は...あの日の喜びとは程遠い状況になってしまっている。 さっきあの星の子にされたことだけではない。 なんとなく、狭間はもっと危機的状況に陥っていると私は感じている。 ─────まずは夜境にずっと言えていなかったことを伝えよう。
睡蘭
私が口を開くと、夜境は真っ直ぐな瞳で私を見て聞いてくれた。
夜境
夜境
夜境はなんて優しい星の子なんだろう。 近くに居てくれるだけですごく心強いし、もう寂しくもない。 そう伝えたら、夜境は目を細めて、よかったって笑ってくれた。 他のことも、もっとちゃんと伝えたほうがいいのだろうか。 狭間のことも──────...
夜境
睡蘭
悩んでいると、突然不意を突かれる質問をされ固まってしまった。
夜境
睡蘭
言い終えたところで、無意識に嘘をついていたことに気がついた。 顔に出ないように意識しながら、自分の愚かさを感じる。脳がじわじわと悲観的思考に侵されていく。
夜境
そうして隠し事を抱えたまま、しばらく平穏な日々が続いた。