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〜主な登場人物〜
リン
ジライ
アル
村長
カコ
せいいち
リリアーナ
カヤ
この世界は 悪魔7割人間3割の 異世界物語です。 400年前に突如現れた悪魔により 人々の平和は大きく崩れはじめました。 悪魔に襲われた人間は悪魔になり人間を襲う まるで私達の世界で言うと ゾンビですね。 人間は魔法を使う事が 出来ましたが決して悪魔を全滅させる事ができません 何故かって?? それは、400年前から この世界で最強と 恐れられている 悪魔王 がいたからです。 そんな世界の小さな村に 赤髪の女の子が 住んでいました。 名前は…。 そうそう。名前はリン これは、泣き虫で 元気いっぱいの女の子と 仲間達の物語です。
〜12年前〜
村長
村長
リン
村長
村長
リン
村長
村長
リン
村長
リン
カヤ
カヤ
カヤ
リン
リン
リン
カヤ
リン
カヤは まだ3歳 よく擦り傷や怪我をしてはリンの 家に来ていた
リン
リン
リン
そう言って リンがカヤの 傷口にそっと触れると リンを中心に家中が光出した。 すると、みるみるカヤの傷口は治り 元の可愛い手になった。 リンはこの世界では珍しい 治癒魔法人だったのだ
リン
カヤ
カヤ
カヤ
リン
リンは魔法を使うと体調に現れやすい 今擦り傷を治す為に使っただけでも かなり負担がかかったが さっきまで泣いていたカヤが笑うのを見ると笑顔になれた
すると、リンの後ろに 黒い影が現れた
カヤ
リン
ガツン!
リン
リン
リン
リン
リン
さっきの強い衝撃は リンがジライのゲンコツを くらった衝撃だった。 ジライはリンの2つ年上でリンに とって兄のような存在である
ジライ
リン
ジライ
ジライ
カヤ
カヤがリンの前に立ち小さい体を 広げながら守ろうとしたが カヤもジライのゲンコツを くらってしまった
ジライ
ジライ
カヤ
リン
言い合いをしていると リンを呼ぶ声が聞こえてきた
リリアーナ
リン
リン
リリアーナ
ジライはリリアーナを睨んだ それもそのはずだ。 リリアーナがリンに怪我人の報告を したと言うことはお人好しの リンは魔法を使って治そうとする のをジライは知っていたからだ
リリアーナ
リリアーナ
リリアーナ
ジライ
ジライ
ジライ
カヤ
リンはジライに気づかれないよう 外に飛び出していたのだ
ジライ
リリアーナ
リン
リン
リリアーナ
リリアーナ
リリアーナ
リリアーナ
リン
リン
ジライと同い年のリリアーナは 年下のリンを妹の様に思っていて いつも2人の喧嘩の 仲裁役をするのが リリアーナだった
リリアーナ
リン
子供達
子供達
怪我人がいる所には村の子供達が 集まっていた
リン
リン
そこには、リンと同じ年くらいの 男の子が全身ボロボロになって 気絶していた これがアルとの出会いだった
リリアーナ
リリアーナ
リン
リリアーナ
リンは唇を噛み締め 静かにアルの傍に座り目をつむった そして、気絶しているアルの体に触れ 治癒魔法を使った リンの光は周りにいた全員の視界が 見えなくなるほどの泡のような 強い光だった 少し経ち視界が見えるようになると 子供達が話だした
子供達
子供達
リン
子供達
子供達
子供達
リリアーナ
リリアーナ
リン
アル
アル
子供達
子供達
子供達
リン
意識を取り戻したアルが 体を起こそうとするとリンは 優しい顔で起こそうとするのを 止めた
リン
リン
リン
皆に体調が悪い事を悟られないよう 立ち上がろうとしたリンの視界は 空を向いた そう。リンは今まで擦り傷しか治したことがなく、1日にこの量の魔力を 使った事がなかったのだ 一気に魔力を使い こうなるのは当然である アルは倒れそうなリンを支えようと 手を出したが途中で止めた ジライが丁度この場所に着いて リンを支えていたからだ
ジライ
ジライ
リン
リン
リンはジライに支えられたまま 気を失った
リン
リン
リン
リン
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
リン
リンが目を開くとそこは いつも眠っているベッドだった
リン
リン
リン
リン
アル
リン
リン
アル
アル
アル
アル
急に とぼけた顔で名前を 知りたがるアルに リンは吹き出してしまった
リン
リン
リン
リンのケラケラ笑う姿を見て アルはとぼけた顔から 優しい表情になり もう一度ありがとうと言った
リン
アル
リン
リン
リン
アル
リン
アル
アル
アル
リン
リン
アル
死にそうになったその時の出来事を 楽しそうに話すアルを見て リンは苦笑いになった
リン
リン
アル
リン
リン
リン
アル
アル
リン
リン
⚠️この世界では種族によって 髪の色 目の色などが違います 私達の世界で言えば アメリカ人と日本人のようなものです 主に種族によって魔法も異なりますが 他の種族と関わりが深い人達は 種族に関係なく色々な魔法を 使うことも出来ます 私達の世界で言えば 留学している人が 日本語だけではなく英語 韓国語などを覚えて使えれるようになる ようなものです ちなみに、リンは綺麗な赤毛 ジライは灰色の髪をしています。 2人はこの村に住む前から一緒に いますが種族は違います。
リン
リン
アル
アル
リン
リン
アル
リン
リンが驚いたのは、自分がレアと 聞いたからではない アルがギルドの人だったからだ ギルド…それは自ら悪魔が現れる 場所へ行き 悪魔と戦う人達が 集まったグループである だが、悪魔の場所に行く事は 自ら死にに行くようなもの なので人並外れた強さを持つ人しか ギルドのメンバーになれないと 噂されている。 噂なのでほとんど当てにならない
リン
リン
アル
リン
アル
アル
アル
リン
リン
リン
アル
アル
アル
アル
アル
リン
カコ
カコ
リン
カコ
カコは村長の孫である 孤児の2人を見つけ 住む家はリン達とは別々だが 母親のようにここまで育てた 年齢の話をすると 笑顔でキレる傾向がある リンが倒れた話を聞いて心配で急いで リンの家まで来た。 入り口にいたのにリンにおばさんと 呼ばれ0.7秒の速さでリンのベッドまで行きゲンコツをした
リン
アル
カコ
リン
リン
リン
カコ
リン
リンはカコの笑顔が恐ろしく ゲンコツされたからだと言えなかった
カコ
アル
アル
カコ
カコ
アル
リン
リン
カコ
カコはまたしても 笑顔で威圧的なオーラ を出し若いアピールをした リンはこれ以上反論すると自分の命が危ないと感じこれ以上 何も言わなかった そんな2人のやり取りを見て アルは笑い出し リンとカコも つられて笑った
カコ
カコ
アル
アル
リン
リン
アル
アル
アル
カコ
リン
カコ
アル
ふがし村と聞いた途端 表情が変わったアルを見て カコとリンは戸惑いを隠せなかった
カコ
アル
カコ
リン
カコ
ジライ
リン
ジライ
ジライ
ジライ
ジライ
アル
リン
ジライ
アル
カコ
ジライ
リン
急にアルが発した言葉に3人は 目を丸くした
アル
アル
アルは不気味に微笑んだ それを見た カコはハハッと 笑いだした
カコ
カコ
ジライ
カコ
ジライ
カコ
カコ
カコ
カコ
ジライ
カコ
リン
カコ
村長
カコ
村長
カコ
村長
村人達
村人達
村長
村人達
村人達
村人達
村人達
村人達
村人達
村長
村長
村人達
村人達
村人達
村長
村長
村人達
村人達
村長
村長
村長
村人達
村人達
村人達
村人達
村人達
村人達
村人達
村人達
村人達
村人達
村長
村長
村人達
村人達
カコ
カコ
カコ
カコ
アル
カコ
カコ
カコ
アル
カコ
〜27年前〜
カコ
せいいち
カコには2つ上の 幼なじみがいた
カコ
カコ
せいいち
せいいち
カコ
せいいち
せいいち
せいいち
せいいちは、1度決めた事は絶対に 折れようとしない人だった カコは何度もせいいちを止めていたが 心のどこかで せいいちなら本当に悪魔王と悪魔を 倒してくれると信じていた 結局カコは、せいいちを止める事が 出来ずにせいいちは悪魔狩りの為 出かけることになった
せいいち
せいいち
カコ
結局 カコがせいいちを見たのは その日が 最後だった
カコ
村人達
カコ
カコ
村長
村長
村長
村人達
村人達
カコ
カコ
カコ
カコは膝をつき吐きそうになるのを 手で抑えた
村長
そう。カコのお腹の中には せいいちとの子がいたのだ そして、村人はせいいちの墓を 眺めの良い場所に立てた
カコ
カコ
カコ
だが、更にカコを絶望に引き落とす 出来事が起きた
村人達
村人達
村人達
カコ
カコの強いストレスが影響したのか 原因は分からないが 赤ん坊はお腹の中で死んでいた
村人達
村長
村人達
村人達
村人達
村長
村長
そんな村人達の思いと裏腹に カコはせいいちの墓に行き死のうと 考えていた。 せいいちの墓は、見渡しの良い場所にある為それなりの 高さの場所に 立てられていたので そこから飛び降りて死のうとしていた
カコ
カコ
カコ
だが、落ちる寸前のところで カコは足を止めた 近くで泣き声が聞こえてきたからだ
カコ
周りを見渡すと 薄汚くボロボロになった 子どもが木の下に2人隠れていた 小さい女の子を男の子が 抱き抱えて座っていた そう。その2人がリンとジライなのだ
カコ
カコが手を伸ばすと ジライはリンを守る為に 反射的に刃物でカコの手を切ったのだ
カコ
カコ
カコ
カコ
ジライが傷つけた手から 血が溢れ出すのを見て 色々な感情が溢れ出してきたのだ
カコ
ジライは反射的だったとはいえ 自分達に敵意のない人を 傷つけてしまった事に 動揺していた すると、さっきまで大泣きしていた リンがカコに気づき 涙目になりながらカコに 近づいていった
ジライ
リン
カコ
リン
そして、リンは小さい手を 広げながらカコを優しい光で 包み込んだ カコの傷口は段々ふさがっていき あっという間に 元の手に戻ったのだった
カコ
カコ
カコ
アル
カコ
カコ
アル
〜24日〜
リン
リン
カコ
カコ
カコ
リン
リンはいつもと同じ見慣れた村を見た 村人の家がまばらに建ててある 田んぼがある 原っぱがある 原っぱの周りを蝶々が飛んでいる 子ども達が楽しそうに 鬼ごっこをしている 夕方になり空も赤く染まっていき いつ見てもこの風景は 綺麗で懐かしさを感じる ただいつもと違ったのは 隣にいるカコがどこか遠くを見ていて 言葉では表せない 表情をしていた事だった リンはあの日のあの瞬間 カコが何を考えていたのか 聞けなかった
カコ
カコ
リン
薪を集めるには村を出て 隣の森まで取りに行かないといけない だが、リンは行った事がなかった 村の外は悪魔がうじゃうじゃいる そんな中に魔力の弱い子どもや 戦闘用魔法が使えないリンは村に出てはいけないと教わっていたからだ リンは何度か外に出た事があったが 村の外に出た時の記憶がほとんどなく この言葉とても嬉しかった
リン
カコ
リン
リン
リン
カコ
リン
リン
リン
リン
アル
リン
アル
ジライに目をやると薪を背中に 背負ったうえに7メートルほど 積み上げた薪を無言で抱えていた
リン
リン
リン
その瞬間 ジライの積んだ薪が勢いよく崩れ落ちた
リン
リン
だが、ジライはリンの方を 見ずに固まったまま立ち尽くしていた
リン
ジライ
ジライの目線の方を見ると うっすら村が見えた だが、リンは村を見た瞬間 言葉を失う 村が火の海になっていたのだ
リン
リン
リン
リン
ジライ
リンとジライは急いで山を下り 村に戻った
リン
リン
リン
リンは 村の入口に入った瞬間に 違和感に気づいた 何度入口を抜けても 村の中に入れないのだ
リン
ジライ
ジライ
カコ達の種族は 昔から札を使う結界魔法 だったのだ
カコ
ジライ
リン
カコ
リン達の前に現れたカコは いつもの威圧的な笑顔と声ではなく 弱々しい声だった 何よりもカコの姿は数時間前と 比べものにならないほど 無惨だった 心臓から血が溢れ出し 左腕は動かず 左目も潰されたのか血だらけで 全く開かなかない状態だった 立って話しているのも奇跡なくらいだ
アル
アル
カコ
カコ
リン
ジライ
リン
リン
カコ
カコ
ジライ
ジライ
カコ
カコはフッと笑うと真顔になった
カコ
カコ
リン
カコ
カコ
カコ
リンにとってカコから 浴びせられた罵倒は 昔、村人以外の人達に 言われ続けてきた言葉で リンを酷く恐怖に落としめる 言葉だった 幼かったリンは自分を守る為に 記憶を閉ざした なので、村での生活以外 思い出せないのだ リンはほとんど昔の記憶がないが 罵倒される事でその罵倒された 出来事を 思い出す
リン
リン
リン
カコ
カコ
ジライ
ジライ
カコ
カコ
ジライ
カコ
カコ
ジライ
ジライ
リン
リン
ジライはカコに背を向け歩き出した その光景をアルは見ていた アルと目があったリンは 泣き崩れながら
リン
と言った その瞬間 小さい女の子がリンのように 助けを求める姿が 脳を過った この女の子のお話はまた今度
アル
アル
リン
アル
リン
ジライ
リン
ジライ
そう言ったジライは 泣いていた リンは初めてジライの涙を見たのだ そして、その涙は この場所を離れる選択肢しか 与えなかった
リン
リン
リン
リン
リン
そう言い残すとリン達は ふがし村に背を向け ふがし村と反対方向に歩き出した カコは3人が見えなくなったのを 確認すると 血を吐き足を地面につけた もう一度言うがカコは 本当ならいつ死んでもおかしくない ほどの深手をおっているのだ
カコ
カコ
カコ
カコ
カコの目から何かが流れた それが 血だったのかはたまた涙だったのか いつの間にかカコの周りに 悪魔達が集まっていた
カコ
カコ
カコ
カコ
カコ
カコ
カコ
この言葉の途中で 倒れた血だらけのカコの手も顔も 体も心臓も動く事はなかった カコは最後に 何を言おうとしてたのだろう