パチンッ!
天城 真紘
ッ…!
叩かれた頬が熱く、ヒリヒリと痛む。
母
何度言ったらわかるの!?!?
机の上には真紘のテスト用紙が並べられていた。
母
何でいつも赤点ギリギリなの!?
天城 真紘
ごめんなさい…
母
なんでなのよ!
天城 真紘
(やめて)
母
はぁ…
天城 真紘
(やめて)
母
誉くんは__
天城 真紘
(やめろって)
母
もっといい点数取ってたわよ?
母
なんで貴方はできないの?
天城 真紘
(……また、比べられた)
母
何でかしら……!!
母は真紘の腕を引っ張った。
天城 真紘
いたいッ!!
母
今から!!
母
今から誉くんに聞きに行きましょう?
天城 真紘
は…はあっ!?
母
お母さんも一緒に聞きに行ってあげるからね!!
天城 真紘
い…いいって!!
天城 真紘
離してよ!
母
貴方が何度言っても出来ないからでしょ!!!!
天城 真紘
…!
天城 真紘
(この人の血を受け継いでいると思うと…)
天城 真紘
(吐き気がする……)
天城 真紘
母さん!今は夜だよ!迷惑だよ!
母
うるさい!
母
貴方はいつもいつも…!!
天城 真紘
(また始まった…)
美園 誉
あれ?何してるんすか?
すると目の前に誉が歩いてきていた。
天城 真紘
!
天城 真紘
(俺の嫌いな2人が目の前に…)
天城 真紘
(倒れそ……)
母
誉くん!
母
真紘ってば、今回も赤点ギリギリで……
美園 誉
あ〜
天城 真紘
(もうなんでもいい。誉…!)
天城 真紘
(助けて……!)
真紘は誉を見つめた。
美園 誉
……
美園 誉
そうっすね〜
天城 真紘
……
美園 誉
真紘が悪いっすね
天城 真紘
……
天城 真紘
(そうか。コイツはこういうやつなんだった)
天城 真紘
(こいつに助けを求めるなんて…バカみたいだ)
美園 誉
俺が見てる限り、授業も居眠りばっかですよ
美園 誉
勉強もそんなにしてないみたいだし…
美園 誉
ま、高得点を取るにはまずは勉強をする癖を付けてみたら?
美園 誉
…真紘
天城 真紘
(居眠りなんて人生の中で1度もしたことないし)
天城 真紘
(お前より何倍も勉強してるわバカ)
母
まあ!!
母
真紘!家でちゃんと話をしましょう!それから学校にも連絡して__
天城 真紘
(あーもう嫌だ)
美園 誉
まあまあ。
美園 誉
今から真紘と二人で話してもいいですか?
美園 誉
真紘も親の前だと素直になれないですし…
母
そ、そうかしら……
母
そうね。誉くんなら安心ね
母
それじゃ、真紘を説得するのを頼んだわ
美園 誉
はい!
美園 誉
やっぱ…ッ
美園 誉
あははっ!
美園 誉
真紘の母さん怖ぇ〜っ!!
美園 誉
クッソウケんだけど!
天城 真紘
……
美園 誉
教育ママ的な感じ?
美園 誉
真紘の小さい頃からマジ変わってねー!
美園 誉
そんでもって、どんどんお母さんのヤバさはグレードアップしてくのに…
美園 誉
真紘はグレードアップどころか、変わってもねーっていうな!
美園 誉
最高だわお前ら親子!!
天城 真紘
……
美園 誉
…え?なになに?
美園 誉
俺がさっき嘘ついたこと怒ってんの?
天城 真紘
………
美園 誉
ごめんって
美園 誉
だって面白すぎるんだから仕方ないだろ
美園 誉
もっとヤバいこと言えばよかったかもなー
天城 真紘
……ッ!!
真紘は誉の胸ぐらを掴んだ。
美園 誉
…あ"?
美園 誉
んだよ
美園 誉
飼い主に向かって吠えてんの?
天城 真紘
意味、分かんないし…っ!
天城 真紘
俺はお前のペットでもねーよ!!
美園 誉
そんなに興奮すんなって
天城 真紘
いや、ペットどころか…誉
天城 真紘
俺の事、玩具としか思ってないんだろ
美園 誉
……
美園 誉
確かになー…
美園 誉
ペット…あとは、
美園 誉
壊しがいのある玩具かな
天城 真紘
…くそッ
美園 誉
お前の傷ついた顔と、怒ってる顔…そんで悲しい顔、苦しんでる顔__
美園 誉
写真に撮ってアルバムにしたいくらいずっと見てたい
天城 真紘
…っ、気持ち悪いッ!!
美園 誉
…っと、噛み付くなよ
天城 真紘
(ホントにこいつ、イカれてる…!)
美園 誉
なんなんだろうなこの気持ち…_
美園 誉
俺、変態かな?
天城 真紘
変態だよ
美園 誉
そう直球に言われると悲しいぞー
天城 真紘
……
天城 真紘
俺はずっとお前と比べられてきた
天城 真紘
誉のせいで俺の人生はグチャグチャだよ
美園 誉
可哀想な真紘
美園 誉
恨むなら出来損ないの自分を恨めよ
天城 真紘
…!
真紘は走り出し、公園から出ていった。
天城 真紘
……っ
俺には救いはないのだろうか
お母さんは頭がおかしくて、幼馴染はクズで、友達も恋人もいない
お願いです。神様
誉が死ぬことを毎日願っていたことを謝ります
誉がいてもいいから、だから…
俺に救いをください…






