戦闘の天才少女

数日後、彼女が復学した噂を聞いて教室の前まで行くと彼女は廊下の窓から外を見つめていた

泣いていたのか、少し目尻が赤くなっていた

ふいっと顔を逸らしてそう呟く彼女に少し怒りがふつふつと湧き始めた

放課後

私が逃げられないようにナナは私の部屋にやってきた

ナナの前に正座をして下をじっと見つめる

バッと顔を上げるとナナは悲しげな表情で私を見つめていた

震える私の手をナナはそっと握りしめた

全て話した

事故じゃなくて、本当に殺そうとした事

それはお兄様に言われたこと、全てナナを守るためという事

ﾊﾟｼｯ

額を指で弾かれ、驚きでナナを見つめる

ナナはそっと手を離してそのまま私の腰にギュッと抱きついた

その反動で正座が崩れてソファーを背に尻もちを着いた

私の胸元に顔を埋めて背中の手に力が入るのを感じる

微かに震える肩に気づき驚く

ギュッとナナの頭を抱きしめ頭に顔を近づける

言葉を発さずに胸元で頷く彼女に笑みが零れる

ゆっくりとナナは手を離すとペタンと私の足の間に座った

目が赤く、頬も少し紅潮して恥ずかしそうに目を逸らすナナ

そっと頬に手を添えるとナナはビクッとしてから私の目をじっと見つめた

お互い察したようにゆっくりと顔を近づけて、唇を重ねた