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燃えた
私の大切なものを
全て失った
違う
私が燃やした
赤黒い
口紅をつけ
学ランを
まとった
私は
薄気味悪く笑った
私は彼を
愛してる
同性だとか
そんなの関係ない
彼以外は何も要らないの
一つの瓶には彼の右目
一つの瓶には彼の20本の指
一つの瓶には彼の耳
私の口には彼の左目
私は
貴方の心臓を見てます
ずっとです
瓶に詰めて
腐らないように
ちゃんと液体つけてますよ
貴方の身体は
食べました
それくらい大好きでした
美味しかったです
血がドロっとでて
目玉が少し固くて
肌は白くて
これで
身体が
一緒になりましたね
心配しないでください
ずっと一緒ですよ
理科準備室
そこは数年前
殺人事件があった為
生徒はもちろん先生でさえ
出入りを禁止されている
誰も知らない
いや、知ろうとしてない
木材でできた床には
まだ血痕が残っている
一つの瓶
中には心臓が入っている
その心臓を見て私は
"馬鹿だね"
っと呟く
誰も知ろうとしない
誰も知ろうとしないから
犯人は捕まらない
あぁ、やっぱり世間は
"馬鹿だね"