テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
七月になった。
小町
亜子
は~っとため息をついた。
礼紗
礼紗
小町
礼紗
亜子
小町
礼紗
亜子
こんなの嘘......。本当は悩みあるよ。家のこと。 だけど......。
小町
亜子
本当は、お母さんに来て欲しかったよ。
小町
亜子
小町
亜子
行ってみるとまだ父親の姿はない。
亜子
すると。
父親
亜子
父はいつも通りにスーツをキメて、眉毛に皺をよせている。
父親
亜子
わたしはこの”ちゃんとしろ”が大嫌いだった。 だってそれは......。世間体を表すからら。
先生
父親
と、教室に入るなり父親が言った。
先生
父親
何度も何度も謝罪をする。
どうして、どうしてそんな風に言うの? わたしって駄目なのかな? 頑張っているつもりなのに。
面談終了後、 わたしは涙をこばさないように歩いた。すると。
小町
亜子
小町
亜子
その時だ
聖亜
だれ......?
顔をあげて見ると
亜子
聖亜
そう、それは入学式で憧れてしまった彼女だった。
亜子
聖亜
それだけ言うと、彼女は去っていった。
亜子
この言葉は彼女には聞こえなかった。
亜子
うれしい。 嬉しくてたまらない。 こんなに暖かい気持ちになるなんて。
帰り道
忍
亜子
忍の友達
亜子
忍
亜子
忍
忍の友達
とは言いつつも、友達はニヤニヤしている。 わたしはその子をキッと睨んだ。
忍
忍
それを言い終わり、忍は友達と去って行った。
亜子
亜子
なんとなく、自分を責めてしまった。
わたしは悪くないのに。
家に着いた。
わたしは恐る恐るリビングに足を運んだ。
亜子
亜子
ドンドンドン......。
誰かが階段を上がって来る。
父親
お父さんだ......。
亜子
父親
亜子
亜子
父親
バタン!!
亜子
亜子
わたしはいつも通りに母親の仏壇に手を合わせた。
亜子
その時ふと、今日ティッシュをくれた憧れのあの子を思い出した。
亜子
あの子とわたしは違う。 そんなこと、分かっているはずなのに
わたしはどうしようもなく、みじめな気持ちになってしまった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!