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テラーノベル(Teller Novel)

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おおはらmen

おつかれ

おんりー

怖がらせただけだよ

おんりー

後はドズさんがどうにかしてくれるかな

目の前では怯えて蹲る少年

任されたんだしまずは話を聞いてもらうか

炎を纏っていても冷たいこの中で少年は大丈夫だろうか

ドズル

大丈夫だよ

ドズル

僕はこれ以上近づかない

ドズル

だから話を聞いて

おらふくん

話...?

おらふくん

な、なに?

震えながらもこっちをちゃんと見る少年

その目は氷や空を彷彿とさせる色だった

ドズル

まずは深呼吸して

ドズル

抑えるなんて考えなくていいから

おらふくん

...すー....はー....

ドズル

少しは落ち着いた?

おらふくん

う、うん

ドズル

じゃあ、少しづつ抑えてみて

おらふくん

....あ、できた

吹雪は少しづつ収まり始めた

肌を刺す冷たい風は少しづつ暖かくなっていく

積もった雪は無くならないようだ

ドズル

3人ともー手伝ってくれるー?

おんりー

...はい

ねこおじ

分かりましたー

おおはらmen

...ぼんさん埋まってね?

menの言葉で僕とねこおじ以外の3人が一斉に1箇所を見る

そこには雪が山のように積もった所がある

おんりー

あああ!?

ねこおじ

えっあの中にいるの!?

おおはらmen

やべぇ!

おらふくん

ぼ、僕のせい...?

少年が震えた声で言う

ドズル

いや、大丈夫だよ

おらふくん

ほ、ほんま...?

優しく返せば落ち着いたようだ

おらふくん

で、でもはよせんとやんな

少年が地面に積もった雪に触る

すると雪がまるで意志を持ったみたいに少年の周りに集まる

おらふくん

...雪だるまくん。どうやって溶かすん?

少年が中を見上げた

おんりー

なんかいる!?

おらふくん

見えるん!?

少年が見上げた先には可愛らしい雪だるまがいた

え、雪だるまだよね?

なんで動いてるの?

おおはらmen

なんで浮いてるんすか!?

ドズル

え、僕も知らないよ!?

おらふくん

なんか動き出したんよ!

おらふくん

他の子は動かんのに...

ドズル

他にも作ってたの!?

いや、それぐらいしかやることがなかったのかもしれないな

おらふくん

え、大きいお友達にするん?

おらふくん

ええけど...

ドズル

僕たちはぼんさんを見てるから大丈夫だよ

おらふくん

やった!

なんというか

言動が姿に合わず幼い

いや、外を知らないから幼くても普通なんだろう

おらふくん

あ、雪余ってもうた

ちらりと少年の方を見ると宙を舞う雪だるまがクルクルと回りながら少年に何か言っているようだった

おらふくん

...あ、溶けた

少年が手に持っていた雪が突然水になる

あんなにいきなり水になるはずは無いのだが...

ぼんじゅうる

...寒っ!?

ドズル

あ、ぼんさんおはようございます

ぼんじゅうる

あ、ドズさん。ごめんね

少年が僕らの方に近づいて来る

おらふくん

あれ、赤いとこ無くなっとる

ねこおじ

治しましたから!

おんりー

...ねこおじ

ねこおじ

はい。なんです?

おんりー

凍傷の治し方って分かります?

ねこおじ

分かりますよ!

おんりー

じゃあ

おんりーがおもむろに少年に近づく

おらふくん

な、なん!?

少年の手を掴んでねこおじのところへ引っ張っていく

おんりー

さっきチラッと見えたんですけど、これって凍傷ですよね?

ねこおじ

!?

ぶかぶかの服から出てきた手は血の気がなく青くなっていた

おらふくん

え?僕もう痛くなかよ?

ぼんじゅうる

最初は痛かったのね

ねこおじ

結構酷いですね...

ねこおじ

治します

ねこおじが少年の手に触れると淡い翡翠の光が溢れる

おらふくん

...熱い

おらふくん

痛い

おらふくん

...いややぁ

おらふくん

痛い。やめてや

涙目で嫌だと頭を振る少年

おんりー

頑張れ。一緒にいるから

おらふくん

う...

おんりーも手を握り少年の隣に立つ

おらふくん

...離れんとって

おんりー

うん

おおはらmen

俺も混ぜろー!

menも少年の手を握り笑う

少年は初めて僕らに笑顔を向けた

いつの間にか僕は眠っていたみたいだった

目を開けると緑の髪とピンクの髪の人が居た

この人たちはさっき僕がいた部屋の黒い人を迎えに来たらしい

僕の事も連れてってくれんかな

おらふくん

あれ

おんりー

どうした?

おおはらmen

お、起きたか!

おらふくん

ん、なんで僕抱っこされとんの?

おおはらmen

寝たからだな

おらふくん

なんで置いてかんかったの?

おんりー

...置いてってほしかったの?

おらふくん

そうやないよ

おらふくん

でも僕、黒い人を傷つけた人の仲間やで?

おおはらmen

関係ないな!

おんりー

怪我してたんだし普通じゃない?

おらふくん

そうなん?

普通ってよく分からん

狂信者

雪神様!!

おらふくん

狂信者

貴様ら!雪神様に何をした!?

狂信者

雪神様こちらへ!

おらふくん

え、あ...

狂信者

お前達!雪神様を汚したな!!許さない!

狂信者

こっちだーーーー!!!!!

信者の人が大声で叫ぶ

僕でも見たことないような数の人が集まってきた

皆、棒の先に何かがついてるものを持ってる

刺さったら痛いどころじゃないんじゃ...?

ぼんじゅうる

逃げ場ないよ

ドズル

迎え撃つしか無いんですね

おおはらmen

やるかー!

おんりー

行きます

ねこおじ

援護は頑張ります!

おらふくん

え、えっ?

この人達、何故か迎え撃つ気だ

でも、多いやろ

街の人全員が信者なんやで?

いくら強くてもいっぱいおる人を対処するんは無理や

なんか、止めれる方法無いかな

広場に追い詰められた

ドズル

防戦一方ですね

ぼんじゅうる

そうね。流石に一般人を殺すのはね...

おんりー

気絶って難しいですね

おおはらmen

あっちは殺す気で来てるから尚更な

おらふくん

...

ぼんじゅうる

君は俺の後ろにいて

雪神様はぼんさんの後ろに庇われる

何も知らない子にこんな風景見せては駄目だろう

おらふくん

...僕が、戻れば、ええんやろ...?

ねこおじ

戻りたい?

おらふくん

...

狂信者

雪神様!お戻り下さい!!

狂信者

穢れた者の近くに居てはいけません!

おらふくん

こ、この人たちはけがれとらんよ!

おらふくん

僕の怪我治してくれたもん!

おんりー

...俺も?

おおはらmen

良かったな

おんりー

まぁ、ね

おらふくん

こ、この人達を傷つけるんは、僕が許さん!

おらふくん

絶対に駄目や!

狂信者

...洗脳か?

おらふくん

ちゃう!

おらふくん

...あの、ここ壊滅させてください

ぼんじゅうる

いいの?

おらふくん

いいです。この人達、生きてても誰かを傷つけるやろうから

おらふくん

こんなに信者が増えたんも僕のせいやから

ドズル

...分かった

おおはらmen

よっしゃー!暴れるぞー!!

おんりー

やりますか...

ドズル

やってもいいけど、できるだけ殺さないでね

おおはらmen

はーい...

そこからは早かった

少し何かを気にして動きが鈍かったおんりーが本調子になったからもあるけど

雪を作って投げる彼の攻撃で気をそらす事も出来たからだ

狂信者

う、雪...がみさ、ま

おらふくん

...僕は神様じゃなかよ

戦い終わった僕らは雪神様を連れて教会から出るところだ

おらふくん

...

ドズル

...

何となく、話しずらくて皆が無言で歩いていた

ねこおじ

...君はこれからどうするの?

おらふくん

ぼんじゅうる

もしかして忘れてた?

おらふくん

はい...

おんりー

...ドズルさん。うちで保護ってできますか?

ドズル

できるけど...君はいいの?

元々スカウトする気ではあったんだけど、反応を見るに何も知らない子を引き込むのは躊躇った

おらふくん

...僕、行くあてないから

おらふくん

できるなら...お願いします

おおはらmen

お、6人揃ったな!

おらふくん

集めてたん?

ぼんじゅうる

ドズさんがね。事業作るために人集してんのよ

彼が来るなら新しい家を本格的に見つけないとな

ねこおじ

とりあえず、名乗りますか

おんりー

そうですね。おんりーです

おおはらmen

はい乙です。おおはらmenでーす

ぼんじゅうる

ぼんじゅーる!ぼんじゅうるだ!どうもでーす!

ドズル

あ、ドズルだよ

ねこおじ

ねこおじです

みんなが名乗ると彼は困ったような顔をした

おらふくん

僕は...えっと

おんりー

名前無いの?

おんりーが静かに聞いた

彼は小さく頷く

ぼんじゅうる

うーん。雪だるまとかは?

おらふくん

雪だるまはこの子なんで

彼が真っ直ぐにぼんさんを見つめながら彼の傍らにいる雪だるまを指さした

ぼんじゅうる

あ、そうなのね

おおはらmen

あ、一昨日くらいに見た映画のキャラは?

ドズル

なんだっけ?

おんりー

確かオラフだったと思いますよ

おおはらmen

そう!それそれ

ぼんじゅうる

じゃあ、おらふくんね

おらふくん

それ好きです

ぼんじゅうる

決定!

おんりー

よろしくね。おらふくん

おらふくん

うん!よろしく!おんりー!

おらふくん

おー!

おらふくんが仲間になって早2ヶ月

流石にずっとおらふくんとおんりーが同じ敷布団で寝るのは狭そうだったので思い切って地下を入れて5階建てのビルを買い取った

今日はその引越しと各々の部屋決めをする予定だ

今居るここは2階。全員が集まるオフィスにしようと思ってる

おんりー

あんまりはしゃぐと転けるよ

おらふくん

気をつける!

おらふくんはいつも新しいところに来るとこうやってはしゃいでおんりーに注意されてる

ぼんじゅうる

俺らの部屋見に行こうぜ

おおはらmen

良いっすね

ぼんさんとmenはああやって悪巧みみたいな話し合いをする

ドズル

おらふくん、おんりー。部屋見に行こうか

おらふくん

はーい!

これが僕らの

ドズル社の始まりだ

この作品はいかがでしたか?

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コメント

1

ユーザー

おぉ!いよいよ全員揃ったんですね! これからがとっても楽しみです! 次話もお待ちしてますね!

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