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和菓子の配達を終えた柊奈は暗がりの中を帰っていた。
曲がり角に差し掛かったその時、
不運にも逆黒軍を見てしまった。
そして逃げようとその場を離れようとした時、背後に潜んでいた逆黒軍の一人に捕まったのだった。
???
???
柊奈
柊奈
白い閃光が目下に広がった———、、
颯詩
白い閃光が首をはねようとした矢先、さらに背後からもう一人の男の声が耳に入った。
???
柊奈を殺そうとした男がもう一人の男にそう言う。
颯詩
???
颯詩
柊奈の首から、刀と腕が離れる。
???
柊奈
???
その質問に柊奈は命乞いをするように必死に首を縦に振った。
決して、背後を見ないように
???
そうして、背後から二人の男の気配が無くなった。
眼前ではまだ、三人の黒装束が滅多刺しにしている光景。
柊奈はゆっくりと目を閉じて体の向きを反対方向に向けて、薄目で辺りを見回す
そこに誰の姿もないことを確認すると、回り道を通って和菓子屋に足早に向かった。
和菓子屋前
配達部
三鈴
和菓子屋の前で待ち構えていた配達部の一人の男が柊奈がこちらに向かってくるのを見るなり、三鈴に手招きで知らせた。
三鈴
三鈴は和菓子屋から出て5mほど小走りで柊奈に向かった。
勢いで三鈴は柊奈の両手を掴んで心配そうに尋ねる。
三鈴
柊奈
三鈴
その様子を見て配達部も心配そうに入口で二人を見守っている。
柊奈
三鈴
柊奈
三鈴
三鈴
柊奈の背中を片手でそっと押しながら和菓子屋の前で立つ配達部に三鈴はそういった。
配達部
三鈴
配達部
そう言って三人は和菓子屋に入っていくのだった。
柊奈
帝庵宮(ていあんきゅう)
タッタッタ
帝庵宮本堂前の廊下を歩く音が夜の本堂に響く。
大広間の前の襖の前で、一人の男は立ち止まり、こう言った
颯詩
総督
颯詩は少し背をかがめて襖を両手でそっと開いた。
本堂内は長押(なげし)に金の龍の彫刻が彫られていて、部屋の端と端の欄間には複雑な紋様が施されていた。
天井にも龍や仏、蛇などが描かれていて、実に豪勢な造りである。
柱などの木材は全て黒で統一していた。
ほのかに光る蝋燭の火。 すだれに映る総督の影は微動だにしない。
総督
颯詩
総督
颯詩
紅玉
颯詩
その声と同時に襖がすっと開く
総督
紅玉
紅玉
紅玉は開いた襖にもたれかかってにたりと笑いながら暴露する。
颯詩はサッと跪き、頭を下げて言った
颯詩
総督
颯詩
颯詩
紅玉
颯詩
総督
颯詩はさらに頭を深く下げて言う
颯詩
颯詩
紅玉
総督
紅玉
颯詩
総督
颯詩
総督
総督
颯詩
たつみ屋二階 柊奈の部屋
三鈴
亥の刻、寝る前にして柊奈を心配していた三鈴が柊奈の部屋に様子を伺いに来ていた。
柊奈
畳に横座りした三鈴に、布団に半身を 入れた柊奈はそう微笑んだ。
三鈴
柊奈
三鈴は素早く柊奈に四つん這いで近づく。
三鈴
柊奈
三鈴
柊奈
三鈴
柊奈
急かすような口調で三鈴に言うと、三鈴ゆっくり立って笑いながらいた
三鈴
柊奈
タンッ
(襖が閉まる音)
柊奈
柊奈
柊奈は掛け布団をきゅっと握る。
柊奈
そして、たつみ屋の明かりは全て消えた