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つぎの夢

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つぎの夢

1 - つぎの夢

♥

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2020年05月28日

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ナオキは夢の中でA町に続く道を歩いていました。

ナオキ

約束の時間には間に合いそう
にないな。

足を止めて時間を確認した後、諦め顔でぼやきました。 大きな道なのに車が1台も走っておらず、さらには 人1人歩いていませんでした。 道の前方には横切るように線路があり踏切が見えますが 電車は走ってはいないようです。その時、

ナオキ

そうだ、線路つだいにいくか。

ふと、頭に浮かんだのです。 線路の上を歩いていけばA町には ずっと早く着きます。ナオキは線路の上を 歩いて行くことにしました。ところが 踏切の前には、 『線路の上を歩いてはいけません。怖い目に合います。』 という看板がたっています。

ナオキ

怖い目に合うって?
電車なんか走っていない
のにどうして…。

ナオキは看板を無視して線路の中に入りました。 この時、ナオキは自分が今夢の中にいる事を うっすらと感じていました。

ナオキ

怖い目に合いそうになったら
夢から覚めればいいか…。

頭の中でそう考えながら歩き出しました。 最初のうちは電車が来ないか注意しながら歩いていましたが 電車が走ってくる気配は全くありません。

ナオキ

上手くいけば
約束の時間に
間に合うかもしれない!

時計を見ながら急ぎました。 しばらく進むと大きな川があって その上にはすごい長い鉄橋がかかっていました。 ナオキは用心深く電車が来ていない事を確かめ 橋を渡り始めました。ところが鉄橋の 真ん中辺りまで来た時…。

ナオキ

ヤバイ!

頭の中が真っ白になりました。 前から電車が来ているのです。 鉄橋には歩道がなく電車が走る線路だけなのです。 引き返しても間に合いません。 はるか下に川が見えるだけですが、 目が眩むような高さです。

ナオキ

これって
夢だよな…?

ナオキは必死になって夢から覚めようとしました。 ですが、夢から抜け出すことが出来ないのです。 そうしている間にもどんどん電車は迫ってきます。

ナオキ

止まってくれー!

両手を振り大声で叫びましたがそのまま走ってきます。

ナオキ

おーい!
止まってくれ!

やっと、ナオキに気づいたようでスピードが落ち、 50m手前で止まりました。

ナオキ

助かった…。

体中の力が抜けていくのを感じながら目を覚ましました。

ナオキ

やっぱり、夢だったか…。
本当に怖かった…

布団の中で汗をびっしょりかいていました。 生まれて初めて見た夢です。 怖い夢でした。 その後、ナオキは悪夢の事はすっかり忘れていましたが 丁度、1年後の同じ日の夜ナオキは 夢の中にいました。

ナオキ

まさか、ここは…!?

すぐにここが何処だか分かりました。 あの鉄橋の上です。 50m手前には電車が止まっています。

ナオキ

逃げるなら今しかない!!

引き返そうとした時です。 カターンという音をたてて 電車の車輪がまわり始めました。 ナオキの方にむかってです。

ナオキ

ヤバイ!

ナオキは一気に走り出しました。 ところが、ゆっくり走り出した電車が だんだんとスピードを上げてきます。 そしてがむしゃらに走るナオキの後ろから ものすごい音を出しながら電車が追いかけてきます。 このままいくと電車にはねられてしまいます。

ナオキ

た、助けて…!

大きな声で助けを求めた瞬間目が覚めました。

ナオキ

た、助かったんだ…。
死ぬかと思った…汗

ため息をつき安心した瞬間耳元で囁く声がしました。

謎の声

…次の夢で
最後ですよ。

この後、ナオキがどうなったかは分かりません。 もしかしたら同じ夢を見てそのまま…。 もしかしたらあなたも同じ夢を見るかもしれませんよ…?

おわり

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