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西澤

菅谷はかっこよかったですか?

西澤

個人的にああいう子かっこいいと思います。

西澤

それは置いといて、

西澤

果たして2人はタッグを組めるのでしょうか、、?

西澤

少し今日は長くなるかもしれません

西澤

それではどうぞ!

前回のあらすじ

不良達に呼び出されるも、まとめて返り討ちにした菅谷。

なんとその不良達は、嶋田の仲間だった!

そうして菅谷は嶋田に「相棒になって欲しい。」と頼むが....?

菅谷 ケイ

なんでそんなに驚いてるんだ?

嶋田 タイチ

そりゃ驚くに決まってんだろ!

嶋田 タイチ

お前とタッグを組むなんて...

嶋田 タイチ

死んでもお断りしてやるよ!

嶋田は菅谷の言葉を冗談だと解釈してしまい、「馬鹿じゃねぇの」とでも言わんばかりに断った。

菅谷 ケイ

...そうか。

菅谷は諦めたような表情をする。

だが、菅谷は諦めていなかった。 寧ろ相棒にさせる気に満ちていた。

嶋田 タイチ

分かったなら帰れ、チャイム鳴るだろ

そう言われるも、菅谷は嶋田に近付いていった。

嶋田 タイチ

は?...おい、話聞けよ。

嶋田が壁まで追いやられると、 菅谷は手を壁に打ち付けた。

いわゆる壁ドンというやつ。

嶋田 タイチ

ッ!?

菅谷 ケイ

あれ、お前んとこの連中だろ。

菅谷 ケイ

あいつらのお陰で制服汚れてるんだよ。

菅谷 ケイ

お頭ならお頭らしく

菅谷 ケイ

ケジメつけないとご法度だと思わないか?

低く唸るように、嶋田の耳元でそう囁いた。

嶋田 タイチ

....ッ、、!

耳元で囁かれ、ドキドキしてしまったのか、嶋田は顔が赤くなってしまう。

嶋田 タイチ

(...なんだよ..コイツ...!!)

嶋田 タイチ

(こんなやつに....)

嶋田 タイチ

(なんで俺はこんなドキドキしてんだよ....!!)

菅谷相手にドキドキしてしまったのが情けなく感じた嶋田は、俯いて菅谷から目を逸らしている。

菅谷 ケイ

こっち見ろ。

菅谷 ケイ

なるのかならないのか。

菅谷 ケイ

白黒つけるまで帰さないからな。

俯いている嶋田に顎クイをし、再び目を見つめた。

嶋田 タイチ

ぐ...ッ、

壁ドンからの顎クイという、絶対にされたくなかったコンボを喰らい、嶋田は顔を赤くしたまま表情を歪める。

菅谷 ケイ

(.....。)

菅谷 ケイ

(屋上の時とは違う顔だ。)

菅谷 ケイ

(もっと見てみたい。)

菅谷 ケイ

(嶋田の表情。)

気付かぬうちに、菅谷の中で何かに目覚めた音がした。

嶋田もそうだった。

嶋田 タイチ

(コイツにこんな事されても嬉しくないのに...。)

嶋田 タイチ

(こんな思いは初めてだ...。)

お互いに少し期待を抱いていた。

嶋田 タイチ

...なって..るよ

菅谷 ケイ

なんだ、?

嶋田 タイチ

なってやるよ!!!

嶋田 タイチ

お前の..あ、相棒に!!

菅谷 ケイ

はは、そうか。

菅谷 ケイ

じゃあ今日からは俺達、

相棒だな。

2人は相棒という関係に上り詰めた。

そして放課後。

菅谷 ケイ

(部活も後々考えないとな。)

菅谷 ケイ

(前は剣道部だったし)

菅谷 ケイ

(次は変わった所に入れたらいいが。)

菅谷は部活の事を考えつつ昇降口を出ようとした。

菅谷 ケイ

(雨...。)

菅谷 ケイ

(にしても急だな、ついさっきまであんな綺麗な空だったのに。)

少量だが雨が降っており、菅谷は小走りで帰宅しようとした。

菅谷 ケイ

(天気予報が外れるなんてことあったんだな...。)

帰っている途中の事だ、

嶋田 タイチ

......。

菅谷は、道の端っこにしゃがみこんで何かを見つめている嶋田を見つけた。

嶋田は偶然にも折り畳み傘を持ち歩いていたらしく、それを差していた。

菅谷 ケイ

(雨の中何してるんだ、あいつは。)

よく見ると、嶋田のそばに小さなダンボールに入った猫がいるのが分かった

菅谷 ケイ

(そうか、捨て猫が風邪をひかないように傘で雨水を...。)

菅谷 ケイ

(俺やあの時の不良にはあんな感じなのに、動物に対しては優しく接している..のか。)

菅谷 ケイ

(なるほどな...。)

これが俗に言うギャップ萌えである。

だが、菅谷はギャップ萌えという単語に親しみがない為、そこまでの感情は湧かなかった。

嶋田に菅谷の存在がバレたら気の毒だと思い、菅谷は静かに自宅へ歩いた。

嶋田 タイチ

(絶対親に怒られるな、これ。)

嶋田 タイチ

(まァ、猫が風邪ひくよりはマシだろ。)

嶋田が子猫を撫でると、子猫は小さな声で鳴いた。

菅谷が下校するちょっと前。

ザワザワ...

生徒達

「ねぇ、なんか嶋田さん怒ってない...?」

生徒達

「ほんとだ、なんか凄い歩くの早いし」

生徒達

「早く帰りたいだけじゃね笑」

嶋田 タイチ

.......。

校舎がザワついている。

何故かと言うと、嶋田の様子が少しおかしいからだった。

いつもはポケットに手を突っ込んで、不良仲間と話しながら帰っているのだが、

今日は1人。 そして目つきがとてつもなく悪い。

嶋田 タイチ

(外野がうるせーなぁ...。)

嶋田 タイチ

(つか何だよ、早く帰りたいんじゃねって!!!)

嶋田 タイチ

(間違ってはねェけど!!)

嶋田が野次を飛ばしていた生徒らを睨んだ。

生徒達

「こっち見たよ..!!」

生徒達

「お前ら目つけられたな」

生徒達

「あんたもでしょ!」

嶋田 タイチ

(他人に当たっても意味ねェか。)

生徒達

「え、待って雨降ってきてるよ!?」

生徒達

「嘘だろ、傘もってねー!」

生徒の声につられ、ふと外を見ると小粒の雨が降り始めていた。

ほとんどの生徒が傘を持っていないようで、皆困った様子だった。

嶋田 タイチ

(雨かよ、めんどくせぇ。)

嶋田 タイチ

(ま、傘もってんだけどな。)

嶋田 タイチ

(さっきのやつも持ってねェのか、
ざまぁねーな。)

嶋田は先程の野次馬を嘲笑いながら、校舎の外へ出た。

通学路にて

嶋田 タイチ

(...ン、?)

嶋田 タイチ

(なんだあのちっせー箱。)

嶋田が道端にある箱に近付き、中を覗き込むと、捨て猫がいた。

嶋田 タイチ

(可哀想な奴だな、こんなチビの頃から捨てられて。)

嶋田 タイチ

(せめて傘だけは貸してやるか。)

折り畳み傘をダンボールの傍に置き、少し猫と戯れた後に嶋田は箱から離れ家へと向かった。

嶋田 タイチ

(秘密で飼うってのもアリだな。)

嶋田 タイチ

(やべぇ、雨強くなってきた。)

〜嶋田の家〜

嶋田 タイチ

....。

無言で自宅のドアを開ける。 嶋田の母親はまだ帰っていない。

嶋田 タイチ

はーー....。

自分の部屋に入り、制服のままベッドに倒れ込んだ。

嶋田の頭に今日おこった菅谷との出来後が蘇ってくる。

菅谷の事を思い出してしまった嶋田の心は、再びドキドキと脈を打ち始めた

嶋田 タイチ

(あいつのせいで、)

嶋田 タイチ

(あいつのせいで.....。)

壁ドンや顎クイをされた事や、 耳元で囁かれたこと。

全てがフラッシュバックする。

嶋田 タイチ

ッくそ、!

嶋田 タイチ

(こんなに心臓がバクバクしたのは初めてだ。)

嶋田 タイチ

(俺は...)

嶋田 タイチ

(あいつに興奮してるのか....?!)

次回へ続く

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