テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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殺戮の天使

第1話 - 「人間」〜Once in Blue Moon

2025年01月06日

#夢小説

#怪盗ジョナイト

#殺戮の天使

柚木かほ🌙👻

前の続き

ジョーカー

なんだよ
これ・・

じわ・・

ジョーカー

ジョナイト
ジョナイト！！！

ザック

レイ
レイ！！！

トーラス

ジュン
ジュン！！！

ダニー

あはははははは
あぁもう
ひどいなぁ！

ダニー

むちゃくちゃだよ！！

ダニー

このビルを爆破させた
のは僕！

ダニー

そのうち上も大火事だ！
あはははは

ザック

・・・テメェッ！！

ジョーカー

くっ・・

バッ

ダニー

あはは！！
丸腰のくせして
血気盛んだね！

ジョーカーとザックとトーラス・・・！

ダニー

残念だねぇ！
君たちの約束は
かなわないんだよ！？

ジョナイトとレイとジュン・・・・・ッ・・・

ジョーカーとザックとトーラス！

ジョナイト

ジョーカー・・
(ケホッ)

レイ

ザック・・
(ケホッ)

ジュン

トーラス・・
(ケホッ)

ジョナイトとレイとジュン・・・ごめん・・なさい・・

ジョーカー

そんなこと言うな！

ザック

何がだよ！

トーラス

おいしっかりしろよ！

ジョナイト

・・・ジョーカー
ごめんね・・一緒
にここから出たか
ったけど・・

レイ

・・・ザックに

ジュン

・・トーラスに

レイとジュン

殺してもらうって
約束したのに・・
ごめんね

ジョーカー

おい、死ぬなよ！
死ぬんじゃねぇ！

ザックとトーラス

ふざけんな！

ザック

俺は

トーラス

私は

ザックとトーラス

嘘が嫌いだって
言っただろうが待て
ここで死なすかよ
・・！！

ジョナイト

！
(バリア！)

ジョーカー

ジョナイト！
お前・・

タンッ

ダニー

逃がさない
助けさせない
なぁんにもさせ
なぁい・・

ダニー

ジョーカー！
お前にはジョナイト
を連れていかせなぁ
い！！

ダニー

そしてザック、
トーラス！

ダニー

お前らには
レイチェル、
ジュンは
殺させなぁい！！

ダニー

あははははははは

ダニー

ねぇ！
6人とも！

ダニー

夢が消え去った
気分はどうだい！？
僕に教えてくれない
かい！？

ダニー

それから─
みんなで心中でも
しょうか！？

ダニー

あはははは

ジョナイト

・・ジョーカー・・

レイ

・・ザック・・

ジュン

・・トーラス・・

ジョーカー

お前・・
俺を守ろうと・・

ジョナイト

・・・(ニコッ)

ザックとトーラス

やめろ・・
嘘は・・

ジョナイトとレイとジュンご・・め・・

ザックとトーラス

ガ・・ッ
たのむ・・

ジョーカー

死なないでくれ！
頼む！

ザック

俺を

トーラス

私を

ザックとトーラス

嘘つきにすんじゃ
ねぇ！

ザック

俺は
俺は

トーラス

私は
私は

ザックとトーラス

お前を死なせる
わけにはいか
ねぇんだよ・・！

ジョーカー

俺が・・
助けないと
いけねぇのに
・・

ジョーカー

お前を守るって・・

ザックとトーラス

ハァハァッ
ゲホゲホ

ジョナイトとレイとジュン・・・

ジョナイト

・・ジョーカー・・
・・いいんだよ

レイ

・・あぁ・・
ザック・・
・・いいんだよ
・・

ジュン

・・あぁ・・
トーラス・・
・・いいんだよ
・・

ジョナイト

・・・いつだって
ジョーカーは私を
助けてくれたよね
・・

レイ

・・いつだって
ザックは私を
助けてくれた・・

ジュン

・・・いつだって
トーラスは俺を
助けてくれたな

ジョナイト

・・・でもそれは
いつもじゃなくても
いいよ・・

レイとジュン

・・・でもそれは
いつもじゃなくても

レイ

いいの・・

ジュン

いいんだ・・

ジョーカーとザックとトーラス何言ってんだ・・・！

ダニー

そうさ
無力な人と化け物ほど
おもしろいものはない
よ！？

ジョナイト

・・・違う・・
無力な人じゃない
・・

レイとジュン

・・・違う・・
化け物じゃない
でも
神様でもない・・

ジョナイト

・・・ジョーカーは
・・
私の恋人だからね・・

ジョナイト

いつも助けてくれなく
てもいいよ・・

レイ

・・・ザックは・・

ジュン

・・・トーラスは・・

レイとジュン

「人間」だよ・・
・・人間なんだよ・・
・・・だからだから

レイ

私に

ジュン

俺に

レイとジュン

いつも
すべてを与えて
くれなくても・・

レイ

・・・いいの・・

ジュン

・・・いいんだ・・

ジョーカー

ジョナイト・・

ジョナイト

うん・・？

ジョーカー

俺はお前と一緒に
ここから出たいんだ
・・！

ジョナイト

・・分かってる
・・

ジョーカー

・・・

ザックとトーラス

人間・・
だからって・・
おい・・！
なんだよそれ！

ダニー

与えてくれなくても
いい？
いつも助けてくれ
なくてもいい？

ダニー

レイチェル、ジュン、
ジョナイト
君達は・・っ

ダニー

僕は
僕はいつだって
君たちに与えて
きたのに・・！？

ダニー

ジョナイトは
生き続ける場所を
渡したかった

ダニー

レイチェル、ジュン
君たちのために食事
も洋服もおもちゃも

ダニー

─あのフロアだって
用意した・・！！
そうさ

ダニー

君たちが生き続ける
場所を与えた・・！！
それを否定するって
いうのか！？

ジョナイト

・・・
私の場合、勝手に
していただけじゃ？

ジョーカー

だよな・・

ダニー

君のことを思って
やったんだ！

ジョナイト

へぇ〜・・

ジョーカー

そうか・・

レイとジュン

・・・ごめんなさい
先生・・
でもそれは・・

レイ

私の

ジュン

俺の

レイとジュン

欲しいものじゃ
なかった・・

ダニー

じゃあ
ザックとトーラスは
君たちに何をあげた
っていうんだ！！

ダニー

ゴミ同然のナイフ
くらいだろ！？

ダニー

あぁ・・それとも
そのバカみたいな
約束、誓いかい
・・？

ダニー

ジョナイトが辛い
気持ちになるかも
しれない！？

ダニー

君たちが死ぬため
の！？
そんなのどうか
してる！！

ダニー

・・僕は君達を・・
助けようとしたのに、
生かそうとしたのに
！？

ジョナイト

別に辛くないし・・
楽しいし・・

レイとジュン

・・・先生

レイ

私は

ジュン

俺は

レイとジュン

・・あんな生き方は
したくなかった

レイとジュン

本当は・・
一瞬でも望まれて
生きて望まれて
─死にたかった

レイ

・・・ザック

ジュン

・・トーラス

レイとジュン

と誓いを立てて
一緒に上を目指し
ながらそう気づい
た

レイ

の・・

ジュン

んだ・・

レイ

─私は

ジュン

─俺は

レイとジュン

それで十分

レイ

なの

ジュン

なんだ

ダニー

・・・ならもっと
絶望してくれよ

ダニー

だって今僕が

ここから出る
約束！

ダニー

その誓いを
奪ってやったん
だぞ！

ジョーカー

・・・うるせぇ！

ザックとトーラス

・・黙れ・・っ

ダニー

・・うるさい・・っ！
言わせてくれよ・・！
(グシャ)

レイとジュン

・・先生・・
奪われてなんか

レイ

ないよ・・？

ジュン

ないぜ・・？

レイとジュン

・・・これは

レイ

ザックと私

ジュン

トーラスと俺

レイとジュン

がした誓い

レイとジュン

誓いは
誰かに奪われる
ものじゃない・・！

レイとジュン

・・・たとえ
かなわないことが
・・あったとしても

レイ

いいの

ジュン

いいんだ

レイとジュン

だってそれは2人
のことだから

ジョナイト

だよね〜・・

レイとジュン

わかってるから
・・！

ジョナイト

私だって大変で
辛いこともあった
けど・・

ジョナイト

今は楽しいから
大丈夫だよ！

ジョーカー

お前・・
まてよ・・
行くなよ！

ザックとトーラス

・・・まてよ
俺/私は
そんなこと認め
ねぇぞ！！

ジョナイト

(ニコッ)
ありがとうね・・
私と付き合って
くれて、

ジョナイト

私のこと好きに
なってくれて・・

ジョナイト

約束は
かなわなくても
いいんだよ・・

ジョーカー

お前・・

ジョナイト

ありがとう・・
ジョーカー・・

レイ

・・・ザック

ジュン

・・・トーラス

レイとジュン

・・・この誓い・・

レイ

私が

ジュン

俺が

レイとジュン

背負って持って
いくから・・

レイとジュン

自分のこと
嘘つきだなんて
言わないで・・？

レイとジュン

約束は
かなわなくても
いいんだよ・・

ジョーカー

・・・おい
ジョナイト・・？
ジョナイト！！

ザック

おい・・
レイ・・
レイ・・
レイ！！

トーラス

おい・・
ジュン・・
ジュン・・
ジュン！！

ダニー

あは
あはははは

ダニー

ねぇ
ジョナイト・・！
レイチェル・・！
ジュン・・!

ダニー

君たちが誰も見ない
心を許さない
そんな目で一生
いてくれるなら─

ダニー

ともに生きられなく
てもいい
─そう思っていたよ

ダニー

そう君たちひとり
孤独に孤独でいて
くれるなら

ダニー

僕は
死んだっていいって
思っていたんだ！！

ジョーカーはジョナイトをザックはレイチェルをトーラスはジュンを跪いて抱き抱えた

ダニー

・・・なのに・・
どうして君たちは
最後まで
孤独から遠いところ
へ行くんだ・・

ダニー

・・・ぜんぶ
ぶち壊しだね
・・だから
もう終わりだ

ドオン

ダニー

ジョナイト
君の望みも
ジョーカーの
望みも

ダニー

レイチェル
君の望みも
ザックの望みも

ダニー

ジュン
君の望みも
トーラスの
望みも

ダニー

ぜんぶぜんぶ
僕の望みと一緒に
終わりにしてあげる
よ！！

ドッ

ダニー

！
・・なぜですか

？？あぁまったくだ

グレイ

ここまで好き放題を
するとはな

ダニー

まだ
まだだ・・！
この手で6人を
・・！

ドッッドッ

グレイ

・・あぁジョーカー、
ザック、トーラス
まだ動けそうか？

ジョーカー

許さねぇ・・

ザックとトーラス

ギッ
・・この野郎・・
ぶっ殺してやる・・

グレイ

・・・力を
ふり絞るので
あれば

グレイ

ここから
出ることに使いなさい

ジョーカー

・・・うるせぇっ！！
わかってる！
でも・・

ジョーカー

ジョナイトが・・
死んで・・
出たところで・・
意味がねぇ！！

ザックとトーラス

・・・うるせぇっ！！

トーラス

こんなに血を出せば
人間は死ぬんだよ！！

ザック

こいつが・・
死んで・・
外に出て・・
どうすんだよ！！

グレイ

ジョナイトとレイチェル
・ガードナーとジュン・
ガードナーはまだ生きて
いる！！

グレイ

今外に行けば
助かるだろう！！

ジョーカー

・・・

トーラス

どういう
ことだよ・・

グレイ

行けばわかる！！

ザック

おい・・
マジでこいつ
死なねぇのか
・・！？

グレイ

─ビルが崩れるのは
時間の問題だぞ
ザック、トーラス！！

ジョーカー

だな・・・
行くぞ！
ザック、トーラス！

ザックとトーラス

おう！

ジョーカーはジョナイト、ザックはレイ、トーラスはジュンをお姫様抱っこして出口に向かった

グレイ

・・・あぁ
ビルが崩れ去る

オオオオ

グレイ

まさか
このような結末に
なろうとはな？
・・ダニー

ダニーの小さい頃

ねぇ母さんどうして僕には右目がないの？

どうして僕の右目ばかり見つめるの？

僕に目さえあれば母さんは僕のことを─

ダニーとグレイ

オオオオ

ダニー

・・・神父様・・
・・なぜ

ギイィィバタン・・

ダニー

確かに僕は
勝手をしたさ
あぁそうだ

ダニー

あなたに
仕えていながら
・・！

ダニー

でも僕は
僕のしたことは
なにも間違って
ない！！

ダニー

僕の幸福のため・・

ダニー

そしてビルの規律を
乱す者のじゃまを
することで

ダニー

あなたのために
だってなった
はずなのに・・

グレイ

あぁダニー
確かに
ためにはなった

グレイ

とても興味深い
ものが見られた
のだからな

グレイ

ジョナイトと
ジョーカーは
お互いが信頼
している仲間
だと・・

グレイ

私はもともとザック
とトーラスは
透明な羽を持つ
存在だと思っていた
・・

ダニー

・・・透明な
羽・・？

グレイ

しかし今やすっかり
その羽は
姿を消してしまった

ダニー

あなたは
あいつらを本当に
天使とでも・・？

グレイ

・・私は
そう思っていた

グレイ

人を
殺すことしか知らぬ
純粋な者達だった
からこそな

グレイ

─だが
─だがザックと
トーラスは

グレイ

そのために
ふるっていた刃を
他人のために
ふるうようになった

グレイ

その結果・・
彼らの刃は折れた

グレイ

ザックとトーラスは
人に堕ちたのだ

グレイ

・・いや
もとより人だった
というのが正しいか

ダニー

・・・そんなの
ただの偶然にしか
すぎない

グレイ

しかも
それを私に
見せたのは─

グレイ

私が魔女と糾弾した
レイチェル・ガードナー
とジュン・ガードナー
だった

ダニー

・・・
レイチェル・・！
ジュン・・・！

グレイ

それは目まぐるしい
変化であり

グレイ

(グッ)
全烈であった・・

グレイ

矛盾だらけで
自分勝手に
すぎなかった
少女達が・・だ

グレイ

・・今思えば

グレイ

ザックとトーラスが
人であることを
奪おうとていたのは
私だった

ダニー

─それなら
なぜ・・！！

ダニー

どうして僕を
撃ったんだっ！！

グレイ

・・・もう
私の観察も実験も
終わったのでな

グレイ

神の目線に立つ
役目も
もう終わりなのだ
・・

ボ (火)

グレイ

これは
やくたいもない
罪滅ぼしのつもりだ

ダニー

神父様・・
今さら
なにを・・

グレイ

ダニー・・

グレイ

お前は
あの少女たちを
ここに連れて
きたが・・

グレイ

魂を奪う立場の
お前が与える立場
を望んでいたな

グレイ

お前は
あの娘たちの
神様になろうと
したのではないか？

グレイ

しかしダニー・・
お前は神ではない

グレイ

それはお前も
わかっていた
だろう？

ダニー

でも
─でも・・

ダニー

僕はそうしないと
何もないじゃないか
・・！！

ダニー

レイチェルとジュンと
ジョナイトの目を
見た時・・

レイチェルとジュンはカウンセリングの時ジョナイトは学校から飛び降りる時

ダニー

彼女たちがすべてに
絶望していて
誰も愛さない
目をしていたから・・

ダニー

僕が永遠にその瞳に
愛を注ぎたいと思った
んだ・・！！

ダニー

その時
僕がもう失くしたはずの
人生の意味がまた生まれ
たんだ！！

ダニー

そのためには
なんだって
できた！！

ダニー

・・でももう僕は
彼女たちの瞳を
愛せない・・

ダニー

だって彼女たちが
孤独でなければ
誰も

ダニー

こんな醜い僕を
受け入れちゃ
くれない・・！

グレイ

あぁダニー・・
お前は・・
愛を注ぎ続ける
ことで─

グレイ

いつか
自分も愛されたいと
望んでいたのだな・・

ダニー

違う！！
僕はそんな・・！！

グレイ

・・・ダニー
お前も私も
しょせんは人
だった

グレイ

あぁ
もとよりここは・・
人間しかおらぬのだ

グレイ

だが
人が神を創り
天使を
そして人を創る

グレイ

現に
レイチェル・ガードナー
ジュン・ガードナー

グレイ

彼女たちがそうだった
かもしれない

グレイ

そして
それを打ち滅ぼし
壊すのも人だ

ダニー

・・あぁ神父様
あなたはここで
人の何を見たと
いうんだ・・

グレイ

・・そうだな
残念なことに
特に変わった
ことはない

グレイ

盲目的で
醜く
そして─
美しかった

グレイ

・・・それだけだ
・・あぁ
そしてダニー

グレイ

それは
お前もそうだと
私は思っているよ

グレイ

お前が1番長く
ここにいたはずなのに
今それを知った
すまない

ダニーのお母さんダニー

ダニーねぇ母さん僕が本当にほしかったものは目なんかじゃなくて

きっと─・・

ダニー

あは
あはははは

ダニー

・・僕は
もうこれで
終わりだって
いうのに・・

ダニー

今さら
あなたに美しいと
言われても
・・ね？

グレイ

そうか・・

出口

ザックとトーラス

ハァハァハァ

ジョーカー

ジョナイト
もうすぐ外だ！
死ぬなよ！

ザックとトーラス

おい
待ってろよ・・
もう外なんだ・・
死ぬんじゃねぇ
ぞ・・！

ガッギィィィ・・

外

ザック

・・・おい外だぞ
・・

トーラス

・・だな
外に行けば
助かるって・・
どういう意味だよ
・・！

ザックとトーラス

どうしろってんだ！！

ジョーカー

・・・まさかな

トーラス

わかったのか？

ジョーカー

なんとなくな

ザックとトーラス

おい・・
起きろよ！！

ザック

おいレイ・・！！

トーラス

おいジュン・・！！

ザックとトーラス

起きろ！！
このまま死ぬ気か！？

ザックとトーラス

・・む・・・
・・たのむ
から・・

ザックとトーラス

・・目ぇ
覚ませよ・・！

ジョーカー

・・・

ジョーカーはお姫様抱っこをしてジョナイトを見た

ジョーカー

ジョナイト・・

遠くの方からパトカーのサイレンが聞こえた

ジョーカー

！！やべぇ！
どうにかしねぇと！

ジョナイトの箒

(°・*:.。.☆)

ジョーカー

ジョナイトの箒・・

ジョナイトの箒

(ジョナイトと
ジョーカーを
無理やり乗せた)

ジョーカー

うわっ！

ジョナイト

・・・

ジョーカー

おい待てって！

ジョナイトの箒

(°・*:.。.☆)
(スカイウインター
に戻った)

トーラス

すげぇな・・・

ザック

だな・・
飛んで行ったな

ザックとトーラス

・・・

ザックとトーラスはグレイの言葉を思い出した

グレイジョナイトとレイチェル・ガードナーとジュン・ガードナーはまだ生きている！

今、外に行けば助かるだろう！行けばわかる！

ザックとトーラス

・・神父の野郎─

ザック

レイが助かるって─

トーラス

ジュンが助かるって─

ザックとトーラス

つまり─
そういうことかよ

ザック

・・・まぁ
こんだけハデに
爆発すりゃあな

トーラス

・・まぁ気づくよな

ザックとトーラス

しゃあねぇな・・

パトカーキィィィバッ

警察の人が出てきて、パトカーのライトでてらされてザックとトーラスはレイとジュンを優しく階段の所に置いて警察がいる方に行った

ザック

レイ─

トーラス

ジュン─

ザックとトーラス

忘れんなよ
お前に
誓ってやったんだ・・

ザック

俺が

トーラス

私が

ザックとトーラス

お前を殺して
やるって─

そしてザックとトーラスは警察に逮捕された

スカイウインター

ジョナイト

ふぅ〜

ジョーカー

体調は大丈夫か？

ジョナイト

うん！大丈夫！
回復してきてるよ！

ジョーカー

本当に良かったぜ〜

ジョナイト

ありがとうね！
テレビ見ようよ！

ジョーカー

そうだな！

ジョナイト

そういえば
レイチェル達って
あの後大丈夫だった
のかな？

ジョーカー

まあ、ザック達が
なにかしてるん
じゃないのか？

ジョナイト

そうだと
いいけどね〜

ニュース

─○○○年○○月○○日

○○○州○○にある廃ビルの火災によりガードナー夫婦殺人事件の事情聴取中に行方不明になっていた

レイチェル・ガードナー、ジュン・ガードナーが発見・保護された

彼女たちと一緒にいたのはアイザック・フォスターと 15歳の女子

フォスター達はこの数年話題になっていた連続殺人事件に関与していたとみられる

フォスター達は今回誘拐事件の容疑者として逮捕された

15歳の女子については少年院に送られる

しかしその容疑については否定ただし殺人の容疑は 1部事実を認めている

またビルの火災跡からは男性の遺体が見つかっているが身元の確認はできていない

ジョーカー

アイツら捕まったん
だな・・・
ジョナイト？

ジョナイト

・・・

ジョーカー

・・・
(なにか考えて
いるのか？)

─○○○年○○月○○日

先日のビル火災には新興宗教の関与を想定して捜査が行われている

しかし火災時の爆発によりビル地下は崩落しており捜査は難航している

─またガードナー夫妻殺人事件の犯人としてアイザック・フォスターと15歳の女子が浮上捜査が再開された

一方フォスター達による誘拐を否定していたガードナー夫妻の娘、息子レイチェル、ジュンは更生保護施設に移送

精神的錯乱が見受けられるため専門医によりカウンセリングなどの処置を受けている

ジョナイト

・・・

ジョーカー

・・・

─○○○年○○月○○日

連続殺人及び誘拐の罪に問われていたアイザック・フォスターには─

─処刑判決が下された・・

ジョーカー

処刑か・・

ジョナイト

・・・
ジョーカー・・

ジョーカー

どうした？

ジョナイト

行くよ

ジョーカー

・・・
(そういうことか)
おう！行くか！

ジョナイト

(°・*:.。.☆)
後ろ乗って

ジョーカー

おう！

ジョナイト

・・・

ジョーカー

(真剣だな・・)

少年院の部屋から見ている

トーラス

はあ〜

トーラス

ザック、処刑か〜
まあ、脱出できる
のか？

トーラス

服は奪ったし！
今からあいつの
ところに行くか！

トーラス

あ？
誰かいるな・・

トーラス

！
ザック！

ザック

トーラス！
レイ達のところに
行くぞ！

トーラス

おう！

トーラス

やっぱり、
脱出できたんだな！

ザック

おう！当たり前だろ！

トーラス

さすがだな！

少年院の人どうしたの！

トーラス

あ、やべぇ！

トーラス

ここから飛ぶから
キャッチしろよ！

ザック

任せろ！

トーラスジャンプしてザックはトーラスをキャッチした

トーラス

ナイス！

ザック

よし！
追いつかれる前に
行くぞ！

トーラス

私、このまま
服着ながら走る！

ザック

おう！わかった！

空には箒に乗った2つの影が見えた

ジョナイト

・・・

ジョーカー

どうするんだよ

ジョナイト

何もしない
見守るだけ

ジョーカー

・・・そうか

保護施設

みんな椅子に座っている

カウンセリングの人

・・・それで
レイチェル、
ジュン

カウンセリングの人

心が
落ち着かなく
なることは？

レイ

いいえ
別に

ジュン

俺も
別に

カウンセリングの人

じゃあ
最近は夜よく
眠れている？

レイ

・・・はい

ジュン

・・・はい

ガタ (立とうとしている)

カウンセリングの人

・・・では今日は
ここまでに
しましょうか

カウンセリングの人

ごめんなさいね
カウンセリングが
長引いた子がいて
遅くなってしまった
わね

レイ

いいえ

ジュン

別に大丈夫です

カウンセリングの人

・・・

カキカキ

〜記録〜問題なしただしまた入院当初のような錯乱状態を起こさぬよう注意

レイチェルとジュン〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜やだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ザック/トーラス

カウンセリングの人

・・部屋まで
一緒に
行きましょう

レイ

・・部屋には
2人で戻れます

ジュン

・・・うん
行けますので

カウンセリングの人

そういうわけには
いかないのよ
ごめんなさいね

レイ

・・・はい

ジュン

・・・はい

ギィ・・

カウンセリングの部屋を出た

カウンセリングの人

あらぁ
今日はとても
月がきれいだこと

カウンセリングの人

ねぇ
レイチェル、
ジュン
ステキな夜よ

レイ

・・・ステキな夜

ジュン

・・・ステキな夜か

カウンセリングの人

〜〜〜
レイチェル、
ジュン？

レイ

はっ

ジュン

はっ

カウンセリングの人

・・・こんな日は
おとなしくベットに
入るといいわ

カウンセリングの人

いい夢が
見られるわよ

レイチェルとジュンピタ

カウンセリングの人

レイチェル、ジュン
どうしたの？

ジュン

・・・なにも

レイ

・・いいえ
なにも

カウンセリングの人

・・・そう
ならいいの

レイ

・・・ええ
・・・・

ジュン

・・・・

カウンセリングの人

・・・レイチェル、
ジュン

カウンセリングの人

もしかして
怖いのかしら・・

レイ

・・・え

ジュン

・・・え

カウンセリングの人

あなたは
ここに来てから
ずいぶんと
よくなったわ

カウンセリングの人

私たちの
言うことを
よく聞いて

カウンセリングの人

受け答えも
落ち着いている

カウンセリングの人

・・・監視の届かない
ふたりきりのときでも
もう大丈夫だわ

カウンセリングの人

・・・あなた達と
ともにいた人達─

カウンセリングの人

あの殺人鬼の
ことばかり気に
していたころとは
違う・・

カウンセリングの人

・・・
・・・だから

カウンセリングの人

そんなあなた達を
安心させるために
教えてあげる

カウンセリングの人

・・・本当は
いけないのだけど

ドクン

カウンセリングの人

・・・あの殺人鬼は

ドクン

カウンセリングの人

─死刑が決まったのよ

レイ

・・・そうですか

ジュン

・・・

カウンセリングの人

おとなしく
おやすみなさい
・・・いいわね？

パタン・・

レイチェルとジュンの部屋

カチカチカチカチカチカタレイチェルとジュンは包丁を持った

・・・本当はずっと夜は眠れなかった (グッ・・)

・・・心も落ち着かなくて

・・・今夜も寝られないはずだった

カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ

─でももう目を閉じるしかなくなったんだ

ガッガッガッガッガッ

この音・・・窓から・・・？

レイとジュン

・・・・

カウンセリングの人

─なんの音なの！？
レイチェル！！
ジュン！！

・・・施設の人じゃない？(バッ) ・・・・・・だったら・・・っ

カウンセリングの人

─レ
レイチェル、
ジュン！？

カウンセリングの人

何が起きてるの！？

カウンセリングの人

─大変・・・！
け警察・・
警察を呼ばないと！！

？？ ─よけろ (パアン)

ザックとトーラス

─・・よぉ

カラン

レイ

・・・ザック？

ジュン

・・・トーラス？

トーラス

─あ〜あ

トーラス

お前また
つまんねぇ顔して
やがんなぁ

ザックとトーラス

ハァ

レイチェルとザックの会話

レイ

・・・ザック
どうして・・・
(ぎゅ・・)

ザック

あ？
何がだよ

レイ

だって・・・
刑務所に
いるんじゃ！

ザック

ハッ
・・んなもん
出てきてやったに
決まってんだろ！？

ジュンとトーラスの会話

ジュン

トーラスはなんで・・

トーラス

はあ？
孤児院から出て
やった！

トーラス

つまんねぇからよ〜

ジュン

殺されてなかった

トーラス

殺されるわけない
だろ？

レイとジュン

─・・・っ

レイ

でも私たち
あの時・・

レイ

誓いを・・
背負って
持っていくって

ザック

・・・それが
どうしたんだよ

ザック

つ〜か
勝手に持っていこうと
してんじゃねぇよ！

トーラス

本当だよ！

ジュン

・・・じゃあ
まだ─
俺たちのこと・・

ジュン

殺したいって
思ってくれて
いるか・・？

トーラス

私たちだぞ・・？

トーラス

私たちが
私たちの欲しいもん
逃すわけねぇだろ！？

トーラス

だろ？

ザック

だな！

レイとジュン

・・・っ

ガタッバタッ

ザック

・・・早くしろよ

ザック

─もう
あんまり時間は
ねぇんだからな

トーラス

そうだな

ザック

それとも
お前らは・・
忘れちまったのか？

トーラス

・・・

レイとジュン

・・・・
─・・・てない

レイとジュン

・・・ううん

レイ

ザック

ジュン

トーラス

レイとジュン

忘れてない
忘れてなんて
いない・・！！

レイとジュン

だって

レイ

誓ったもの─

レイ

ザックと私

ジュン

誓ったんだから
な─

ジュン

トーラスと俺

レイとジュン

ふたりで

レイ

誓ったもの！！

ジュン

誓ったんだ！！

ドンッドンッ

ザックとトーラス

─来い！

ザック

レイ！！

トーラス

ジュン！！

レイとジュン

うん・・
・・・っ
うん！

ザックはレイの手首を掴んでトーラスはジュンの手首を掴んで引っ張って外に出た

外

レイ

・・・・─
ねぇザック

ジュン

・・・・─
なぁトーラス

レイ

─私を

ジュン

─俺を

レイとジュン

殺して

ザックとトーラス

─だったら
泣いてねぇで
笑えよ

遠くで

ジョナイト

・・・
よし、戻ろ・・

ジョーカー

・・・お前

ジョナイト

・・・ほらほら
置いて行くよ〜

ジョーカー

待てよ！

°・*:.。.☆

ジョナイト

・・・

保護施設の中レイチェルとジュンの部屋のドアを強引に開けた (ドン)

保護施設の人達はレイチェル達が行った窓を見た

レイチェルとジュンが持っていた包丁が光った

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柚木かほ🌙👻

プロフィール

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殺戮の天使

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