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305
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は〜いッ!第二話〜! いむしょーで、「いきたくない僕」
ど〜ぞッ!
いむくん
初兎
初兎
初兎
ねぇねぇ知ってる〜?
何が〜?
隣のクラスの稲荷くん、 丁度一週間後に外国に 引っ越すんだって〜!!
え〜!?稲荷くんって あの可愛い感じの子!?
そ〜そ〜!!
初兎
初兎
もぶ(使い回し)
初兎
もぶ(使い回し)
初兎
もぶ(使い回し)
初兎
いむくん
昼休み
初兎
あっという間に時が経ち昼休み。 彼は何事も無かったかのように、 いつも通り屋上へとやって来た。
いむくん
初兎
いむくん
いむくん
初兎
悲しげに笑う君。 また辛い思いをさせて しまっただろうか。 親友だと思ってた奴に、 海外に行くことを教えずに、 そしてそれを知った後でも まだ隠し通そうとされていることを。
昼食完食後
初兎
いむくん
初兎
気まずかったのか、 そう言って弁当箱を片付けると、 逃げるように立ち去って 行ってしまった。
いむくん
誰もいなくなった屋上で ただ一人、昼休みの間中泣き続けた。 聞こえるはずもないのに、 「ごめん」と繰り返し謝りながら。
止まらぬ涙、溢れる思い、 抉られた心。
いむくん
いむくん
今までの関係に亀裂が入り、 今までの友情は完全に 崩れてしまった僕ら二人。 「双子みたい」と呼ばれていた あの頃が懐かしい… またあの頃に戻れたなら。 もう一度、やり直せたなら。
それから一週間の間、 僕と初兎ちゃんが言葉を 交わすことはなかった。 廊下ですれ違っても、 こっちが目を合わせれば逸らし、 無言で通り過ぎる。 それの繰り返しだった。 大事な親友を失った喪失感と、 その大事な親友を悲しませて しまったことへの後悔と罪悪感で、 胸が押し潰されてしまいそうだった。
いむくん
いむまま
いむくん
いむまま
いむくん
一週間後、僕ら家族が この街を去る日。 初兎ちゃんの居ない一週間は、 やけに長く感じた。
いむくん
いむまま
3年前、僕のお父さんは、 親が目を離した時に 歩道に飛び出した 小さな子供目掛けて 突っ込んでくる、 居眠り運転のバスに轢かれて そのまま帰らぬ人となった。
急に家族を奪われた僕とお母さんは その小さな子供の親を、居眠り運転を していたバスの運転手を、 怨み、憎んだ。 僕もお母さんも、 優しくて力強くて、 頼りになるお父さんのことが 大好きだったから。
もぶ(使い回し)
(日本語おかしいのは気にすんな)
いむまま
いむくん
結局、初兎ちゃんは 来てくれないのかな… そりゃそうだよね、 だって僕、すごく酷いこと しちゃったんだもん。 憎まれて当然、 嫌われて当然だよね… でもやっぱり…悲しいなぁ…ッ
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
いむくん
??
いむくん
僕らの家の前の坂を、 急いで駆け降りて来た誰か。 僕はその顔を見て驚いた。
肩で息をしている その少年が、僕が今 一番会いたかった人だったから。
いむくん
初兎
初兎
顔を上げて、 こちらを見た彼は 泣いていた。
いむくん
いむくん
いむくん
初兎
初兎
初兎
いむくん
初兎
初兎
初兎
いむくん
初兎
初兎
いむくん
いむくん
いむくん
いむくん
いむくん
いむくん
いむくん
いむくん
初兎ちゃんの言葉を聞いて、 溢れ出す僕の本音。 何も言わず、優しく 微笑みながら、それを 聞いてくれる初兎ちゃん。
初兎
いむくん
二人とも、顔がぐしゃぐしゃに なるくらい泣いた。 抱き合って、温かみを、 互いの存在を しっかりと感じながら。
それでも、僕の運命は 変わらない。 離れ離れになっちゃうんだ…
いむまま
いむくん
いむまま
いむまま
初兎
いむくん
いむまま
いむまま
いむくん
初兎
初兎ちゃんが側に居てくれたら、 僕はそれでいい。 初兎ちゃんと一緒なら、 どこへだって行ける気がした。 最高の相棒で、 双子みたいな大親友。 これからもずっと、宜しくね。
いむくん
初兎
🐇×💎 行きたくない僕 end___
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