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めちゃくちゃ気になるぅぅ!
若井さんが暴走!?それはどういう意味でなんだろう。涼ちゃんのことを思って暴走するのか、ひたすら涼ちゃんを責めるのか……
若井さんも大森さんも悪気はないんだけどそれが逆効果なんだよな…涼ちゃんが悪いわけでもないし…複雑😖続き気になるぅ…
藤澤涼架side.
omr.
途切れ途切れに聞こえる声
体を揺さぶられる感覚
泥のような眠りから引き剥がしたのは
大森元貴と若井滉斗
まだ眠い目を擦って
目をゆっくり開けると
太陽の光が目に突き刺さる
昨日はソファで眠ってしまったらしい
体が硬くこわばっている
ポキポキとある体を無理やり起こして元貴たちの方を向く
fjsw.
omr.
fjsw.
omr.
元貴が険しい顔でこっちを睨む
寝起きの頭に元貴特有のキンキンした声が響く
頭が痛い
fjsw.
omr.
omr.
元貴が苛立っているのがわかる
机の上に乗せた手をトントンと叩く
その音でさえもイライラする
若井は何も喋らない
ただ僕をじっと見ている
どうせ心の中で馬鹿にしてんでしょ
レコーディングは一回では成功できなくて
時間を長引かせるくせに遅刻するんだって
omr.
元貴は一気に一息に言うと、
僕を無理やり立たせてクローゼットの前に立たせる
wki.
omr.
今まで黙っていた若井が急に喋り出した
僕が寝ていたソファと
机の腕にある血の含んだティッシュとカッターを指差す
wki.
若井の声はひどく静かだった
僕は無視してクローゼットから長袖のシャツを取り出す
昨日切ったところは瘡蓋になっている
包帯を巻く必要はなさそうだ
元貴たちに瘡蓋を隠して着替え終わる
財布と携帯をカバンに詰める
お腹は空いていないのでご飯は食べない
fjsw.
wki.
wki.
fjsw.
wki.
はぁ、と口からため息が次いで出る
若井の眉がぴくりと動く
さっきまでうるさかった元貴は一言も喋らない
wki.
fjsw.
若井の眉が吊り上がる
こんな若井は初めて見るかもしれない
初めて会った時からずっとそうだ
無駄な正義感で人のことを助ける
それを例え相手が求めてなかったとしても
今僕が腕を切っている理由を聞いて
「そんなこと思ってないよ」でその場をすませて
その場限りの達成感を得る
自分は困っている人を助けたんだと
無駄な思考に陥って優越感を得たいだけなのだ
腕を切ったことない人が、切った人の気持ちがわかるわけない
慰めの言葉しかかけれないなら
黙っていればいいと思う
みんないわば
助けている優しい自分に酔っているだけ
wki.
wki.
若井の言葉に元貴が座る
僕が腕を切った理由を、わかってはくれないだろう
話したところで
才能がない僕が才能に溢れる二人に
このことを話したとして
きっと理解なんてもらえない
生ぬるい同情の言葉をかけられて、終わりだ
そんなこと、僕は望んでない
fjsw.
fjsw.
そうへらへらといつものように笑うと
若井がいきなり立ち上がった
こんにちは
♡と💬沢山ください
次、若井さん暴走します
それではまた