雨茶木ユウヒ
雨茶木ユウヒ
雨茶木ユウヒ
雨茶木ユウヒ
私
冬の雪空の下で、 段ボールに身を潜め、 小さな体を更に萎縮させていた。
私は人間なのにも関わらず、 猫の耳がある化け物らしい。
物心ついた時から親もおらず、 居場所さえもなかった。
昔本で読んだような暮らしに 憧れては程遠いものだと失望し、 私はもう諦めかけていた……
夏樹
ガサッ!
夏樹
私
私
私
夏樹
私
3日飲食が出来なかったからか、 喋るだけでも息が詰まった。
その人は再び箱を閉じると、 私を運んでくれた。
私
私
私
昔からそうだった。
私を今まで生かしてくれた恩師達は 当然のように私を殴り蹴り そして捨てた。
どれだけ叫んでも どれだけ泣いても
報われる事なんかなかった。
だからこの人もきっと 私に飽きてしまうんだろう。
夏樹
夏樹
そう笑って撫でてくれた彼の手は 今までにないほど安心した。
夏樹
私
夏樹
私
夏樹
私
私
私
夏樹
私
夏樹
私
ごくっ……
差し出された紅茶の味は確か ふんわりとした甘みのある ダージリンティーだった。
夏樹
私
夏樹
夏樹
私
夏樹
夏樹
私
夏樹
夏樹
私
夏樹
私
夏樹
夏樹
夏樹
私
夏樹
私
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きっと続ける。