緋舞 那津
ん〜、
桜庭 藍
あれ、なっちゃんまだ残ってたの?
緋舞 那津
お、藍じゃん
緋舞 那津
委員会終わったん?
桜庭 藍
そー!もうみんないないと思ってたけど
緋舞 那津
みんなおるねちなみに
桜庭 藍
え?
緋舞 那津
なんかジュース買ってくるって言ってたぞ
緋舞 那津
こさめが飛び出してったらみんな着いてったわ
桜庭 藍
あーね
桜庭 藍
じゃあ帰ってくるまでしばらく待ちますかぁ
緋舞 那津
はは、びっくりすんじゃね?
桜庭 藍
いっそ隠れとこっかな
桜庭 藍
いるまとかびっくりしそうだし
緋舞 那津
あり
もう他に人のいない放課後、空き教室に突然着信音が鳴り響いた
桜庭 藍
鳴ってるのってなつの?
緋舞 那津
あー、うん
緋舞 那津
ちょっと出てくるわ
桜庭 藍
はーい
何かがおかしいって、そう思った
桜庭 藍
なんかあったのかな、なっちゃん
緋舞 那津
もしもし、那津です
?
『やっと出たのね、全く愚図なんだから』
緋舞 那津
っ、…すみません
?
『はぁ、まあいいや。今日は家に帰ってこないでね』
緋舞 那津
え、
?
『時間になったら連絡するからそれまでどっかで時間潰してなさいよ、文句ないわよね』
緋舞 那津
、はい…わかりました
そういって、通話終了のボタンを押す
緋舞 那津
……さいあくだ
昔からこうだ
帰ってくるなとか、遅いとか、でもこれは俺が悪いから
緋舞 那津
春兄さんならもうちょっと、上手くやれたんかなぁ…
あの時、兄の代わりに生き延びてしまった罰だ、屹度 愚図で鈍間で、どこにも取り柄がない俺が今生きてるのは、両親のおかげ、だから
緋舞 那津
…はは、どこで時間潰そ…
公園でいっか、なんて半ば諦めて教室に向かった
緋舞 那津
…よし、これで大丈夫
いつも通りの、緋舞那津になれてるはず、だよね…?






