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炎炎ノ消防隊——青い灯火

第4話 - 3. 消防官新人大会＿🔥

2025年11月10日

#炎炎ノ消防隊

#オリキャラ

#オリキャラ注意

#女主人公

ろま♔︎⋆͛

第3話

消防官新人大会

それではどうぞ！

第8特殊消防隊テント＿

新米消防官たちが準備を進める中、第8特殊消防隊のメンバーが集合していた。

桜備ｵｳﾋﾞ

いいか、お前たち。今日の新人大会はあくまで訓練だ。

桜備ｵｳﾋﾞ

とはいえ、皇国中の目が向いている。第8の名に恥じるなよ！

森羅ｼﾝﾗ

了解です。大隊長！

アーサー・ボイル

この日を待っていた！騎士王アーサー、出陣！

周囲に小さな笑いが起きる中、一歩後ろで澄香が静かに立っていた。

桜備が振り返り、澄香に声をかけた。

桜備ｵｳﾋﾞ

澄香。今回は見学とサポートに回ってもらう。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

....何故でしょうか。

桜備ｵｳﾋﾞ

君の炎は特殊すぎる。第三世代でも制御が不安定だろう。

桜備ｵｳﾋﾞ

今回は訓練大会だ、威力より制御を見せる場だ。

澄香は少しだけ黙り、目を伏せる。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

....了解しました。観測役に徹します。

火縄ﾋﾅﾜ

適切な判断だな。澄香、お前の能力は現場向きだ。

真希ﾏｷ

でも、後でちゃんとフォローしてくださいよ？大隊長。

桜備ｵｳﾋﾞ

あぁ。澄香は第8の一員だ。必ず出番はある。

澄香は小さく頷き、視線を前へ戻した。

「消防官新人大会・開会」

司会の声が場内に響く

📢 「間もなく競技が始まります。参加者の隊員は＿＿」

桜備ｵｳﾋﾞ

これは.....。

隊員「スタート！」

真希ﾏｷ

始まりましたよ！

澄香は観客席の後ろに立ち、手元の小型端末で熱反応と温度変化を記録していた。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

...空飛べるんですね。

桜備ｵｳﾋﾞ

あぁ。森羅は足から炎を出せるからな

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

（にしても、火力が桁違い....）

ドゴォォン！！

桜備ｵｳﾋﾞ

ん.. ？今の、振動？

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

建物上部からの圧力波です。

火縄ﾋﾅﾜ

あの赤い炎はなんだ。

ドガァンッ！！

真希ﾏｷ

っ！？爆発！？

瓦礫が飛び散り、煙が一気に立ち上がる。

澄香は無言で端末を操作し、炎の熱源をスキャンしていた。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

....熱反応、右上階層温度上昇中。上に誰かいます！

上空から＿＿森羅が、2人の負傷した隊員を抱えて飛び降りてくる。

桜備ｵｳﾋﾞ

火縄！真希！端を持て！！

火縄ﾋﾅﾜ

はい。

真希ﾏｷ

はいっ！

桜備ｵｳﾋﾞ

臆するなアーサー！！

桜備ｵｳﾋﾞ

第8魂を見せろおおおー！！！

ドンッ！

アーサー・ボイル

いって、

アーサー・ボイル

全員筋肉ダルマで良かった

真希ﾏｷ

誰がゴリラサイクルプスじゃい！！

森羅は炎を纏い、軽やかに着地。すぐに救護班へ負傷者を託す。

煙の中、澄香が駆け寄る。

その顔にはいつもの無表情はなく、焦りと安堵が混ざっていた。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

森羅さん！...顔に....傷が、

森羅ｼﾝﾗ

あ、これ？平気っす、ちょっと擦っただけで＿

澄香は小さく首を振る。

右手に淡く炎を灯し、それは青から青白へと変化する。

森羅ｼﾝﾗ

.....冷たい、？

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

落ち着くと....炎が冷たくなるんです。

青白い炎が森羅の頬をなぞり、その小さな傷を包み込むように癒していく。

森羅ｼﾝﾗ

っ... ち、近いな、

思わず目を逸らす森羅。距離は、指先ひとつ分。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

動かないでください。炎が乱れます

森羅ｼﾝﾗ

わ、分かってるけど.. 、

炎が消えた。傷があった頬を優しくなぞる

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

痛くないですか？

森羅ｼﾝﾗ

あ、あー...お、おう。

無理に笑おうとして、口元がぎこちなく歪む。

澄香はそんな彼を見つめたまま、わずかに瞬きをして、

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

なら良かったです。

森羅ｼﾝﾗ

ぉ、

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

他に傷がないか確かめさせてください。

森羅ｼﾝﾗ

え.... ちょ、

澄香はわずかに視線を落とし、次に森羅の腕を掴んだ。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

腕も。切り傷があります

森羅ｼﾝﾗ

ああ、ジョーカーにやられて、

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

（ジョーカー...。）

彼女は腕を取ると、指先を軽く滑らせる。

森羅ｼﾝﾗ

ひゃっ、！

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

痛いですか。？

森羅ｼﾝﾗ

い、いや、冷たくて、ちょっとびっくりしただけ。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

なら良かった。

炎が消えると、腕の傷跡はすっかり塞がっていた。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

完全には塞がっていません。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

皮膚が冷却され、繊維が縮小されているだけなので少ししたらまた傷が開きます

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

後でしっかりとした処置を受けてください。

森羅ｼﾝﾗ

あぁ。分かった

少しだけ間を置いて、照れくさそうに頭をかく。

森羅ｼﾝﾗ

その.. 、ありがとな、澄香。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

.....

彼女はただ、軽く頷くだけだった。

少し離れたところで、桜備と火縄がやり取りをしている。

桜備ｵｳﾋﾞ

あの新入り、落ち着きすぎてるだろ。

火縄ﾋﾅﾜ

冷静な判断と、的確な行動。第8に必要な人材です

桜備ｵｳﾋﾞ

......あぁ。だが、森羅があれだけ動揺してるのは、初めて見たがな。

火縄ﾋﾅﾜ

あの距離じゃ誰だって落ち着きませんよ。

「消防官新人大会・閉会」

帰宅＿

男子シャワー室🚿＿

桜備ｵｳﾋﾞ

―あの爆発、見事な対応だったな。森羅。

森羅ｼﾝﾗ

い、いえっ...！訓練の成果が出ただけです！

火縄ﾋﾅﾜ

二人抱えて無傷で着地、凄いことだ。

アーサー・ボイル

騎士王のおかげだ

森羅ｼﾝﾗ

またそれかよ！

桜備が苦笑する。

桜備ｵｳﾋﾞ

それにしても、青白焔＿すごかったな。

森羅ｼﾝﾗ

.....あぁ、あれ澄香が、俺の傷を治してくれて。

火縄ﾋﾅﾜ

頬と腕のな。

森羅ｼﾝﾗ

はい...でも、完全には塞がっていないんです。

森羅ｼﾝﾗ

皮膚が冷却されて、繊維が縮んでるだけっていうか、

桜備ｵｳﾋﾞ

なるほどな。まるで"冷たい炎"か。

桜備がにやりと笑う。

桜備ｵｳﾋﾞ

にしても――あの距離で、目ぇ合わせて、焔で包まれてたんだろ〜？

森羅ｼﾝﾗ

っ.....！？

アーサー・ボイル

顔が赤いぞ。

火縄ﾋﾅﾜ

桜備大隊長、あまりからかわないでやってください。

桜備ｵｳﾋﾞ

ははっ、悪い悪い。
でも青春だな、森羅。

森羅ｼﾝﾗ

な、なんでみんな知ってんだよ！

火縄ﾋﾅﾜ

お前らの位置、ど真ん中だった。

森羅ｼﾝﾗ

うわあああああ！！

女子シャワー室🚿＿

真希ﾏｷ

澄香、今日のあれ....ほんとに助かったよ。

シスター・アイリス

森羅さんの傷、すぐに治ってましたね

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

....いえ。完全ではありません。
冷却と収縮で出血を止めただけです。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

時間が経てば....また痛むかもしれません。

真希ﾏｷ

それでも十分だよ。あの状況で、咄嗟にあんな力を使えるなんて！

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

....考えるより、身体が動いたんです。

真希が少し笑う。

真希ﾏｷ

でもさー、あの距離で顔、けっこう近かったんじゃない？

シスター・アイリス

そうそう、焔で包んでた時とかですかね！

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

....必要な距離でした。

淡々と答える澄香

真希ﾏｷ

あれ、顔赤い〜？

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

.....熱いだけです。

澄香は床に視線を落とし、そっと背を向けた。

お風呂上がり・廊下＿

廊下の角で、ちょうど浴場を出てきた森羅と澄香が鉢合わせた。

森羅ｼﾝﾗ

.....蒼月

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

....怪我、痛みはどうですか。

森羅ｼﾝﾗ

あ、ちょっとだけ、動かすと少しだけズキッと。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

寝るときに痛むかもしれません。少し冷やしますね。

細い指先から、青白焔が静かに灯る。　冷たい光が森羅の腕を包んだ。

見上げると、すぐ目の前に澄香の顔。

森羅ｼﾝﾗ

んっ ..、（近い... ）

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

痛みますか？

森羅ｼﾝﾗ

あっ、いや.. 冷たくてびっくりしただけ

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

それなら良かったです。

髪がふわりと揺れて、湯上がりの匂いがほのかに漂った。

森羅ｼﾝﾗ

（っ....なんかいい匂い、）

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

終わりました。

森羅ｼﾝﾗ

あ、ああ。ありがとな

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

動かさないようにしてください。

森羅ｼﾝﾗ

お、おう。

ちょうどその時＿＿

桜備ｵｳﾋﾞ

おい森羅、そこで何してるんだ？

森羅ｼﾝﾗ

あっ、お、桜備大隊長！

3人が並んで立っており、桜備がにやりと笑う。

桜備ｵｳﾋﾞ

いやぁ、顔がニヤニヤしてるぞ？森羅

森羅ｼﾝﾗ

し、してませんよ！！

不気味な笑みを浮かべる森羅

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

治療は終わりました。....失礼します。

淡々と告げてそのまま一歩下がった。

桜備ｵｳﾋﾞ

あ、そうだ。澄香。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

はい。

桜備ｵｳﾋﾞ

君の部屋は二階の一番奥だ。真希とアイリスが＿

その時、廊下の向こうから声。

真希ﾏｷ

桜備大隊長！すみません、ちょっと聞きたいことがあって！

シスター・アイリス

寮の部屋のこと、澄香ちゃんに伝えようと思ってたんです！

火縄ﾋﾅﾜ

....タイミングがいいな。

桜備ｵｳﾋﾞ

じゃあ二人とも、蒼月を案内してやってくれ。

真希ﾏｷ

了解です！

シスター・アイリス

こっちですよ、澄香ちゃん！

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

...はい。ありがとうございます。

澄香は軽く一礼して、森羅の前を通り過ぎる。

森羅ｼﾝﾗ

ありがとな！澄香。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

...はい。お大事に。

澄香が歩き去るあと、青白焔のような淡い光が髪に反射して揺れた。

桜備ｵｳﾋﾞ

...さて、顔が緩んだ理由を聞こうか

森羅ｼﾝﾗ

聞かないでください！！！

アーサー・ボイル

やっぱり煩悩だったな。

火縄ﾋﾅﾜ

...確定だな。

森羅ｼﾝﾗ

ああああー！！！

扉が閉まると、静けさが戻る。

指先には、まだ森羅の熱がわずかに残っていた。

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

（....少し、熱い。）

澄香蒼月ｽﾐｶｱｵﾂｷ

....治療したのは私のほうなのに。

208タップお疲れ様でした！

長くなってしまいました💦

今回の第8特殊消防隊・隊員メモです！

こんな感じです！

次回

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