杏堂〇〇
芥川龍之介
足場にしていた黒獣の異能が解かれ、 芥川君の背後から次の黒獣が現れる。
其れは一体だが先刻のとは比べ物に無らない程大きく、 人間なんて簡単に食い千切れるであろう歯と顎をしていた。
杏堂〇〇
直ぐに右足を地面につけ、 背中を反らせて重心を後ろにかける。
其の反動で左足を真っ直ぐ上に突き上げた。
杏堂〇〇
黒獣の下顎に蹴りが入り、一瞬動きを鈍らせる。
その隙に其の動きのまま左から順に足と両腕を地面につけて 後方へジャンプ。
少し距離をとった。
芥川龍之介
芥川龍之介
芥川龍之介
一息つく間もなく直ぐに黒獣が襲って来る。
このサイズからして銃弾はほぼ無意味だろう。
杏堂〇〇
杏堂〇〇
かと云って私の異能は対生物向き。
眠気が来るものや肺が駄目になるものでは この黒獣には効かない。
やはり飼い主の芥川君自身を仕留めるしかない。
ガラガラッ
倉庫に放置してあった空の木箱等を蹴飛ばして 少し距離をとる。
木箱で姿を消しながら壁際をグルグルと走り回った。
芥川龍之介
芥川龍之介
芥川龍之介
無数の黒獣が一度に倉庫の内周りを喰らう。
散乱した木箱達はバラバラに噛み砕かれ、 倉庫内は無音になった。
芥川龍之介
芥川龍之介
芥川龍之介
そう呟いて倉庫を出ようと、 異能を解いて出入口へ歩き出す芥川。
だが背後からの気配に直ぐ様反応し、振り向く。
と、其処には
杏堂〇〇
左腕の服を捲った〇〇が立っていた。
芥川龍之介
芥川龍之介
芥川龍之介
杏堂〇〇
〇〇の周囲に甘い香りが充満する。
其れは直ぐに広がり、倉庫内を埋め尽くす。
杏堂〇〇
杏堂〇〇
杏堂〇〇
意識が遠のきはじめ、倒れそうになる芥川。
その背中を右腕で支えて〇〇はニヤッと笑った。
杏堂〇〇
その言葉を聞いたが最後 悔しそうに歯を噛み締め、芥川は意識を手放した。
コメント
12件
こ の コ ン ビ 案 外 好 き か も で す . . . 、👍🏻
サイコーです!