数日後
あれから、見回りを強化したり…
対策が功を奏したのか
東卍メンバーが襲われる事件は 少しずつ減ってきていた
が、肝心の犯人はわかっていなかった
マイキー
くそ…っ
マイキーの苛立ちも目に見えてわかる
ドラケン
(…でも、言えねぇ)
ドラケン
(屑のことは…俺がなんとかしねぇと)
そんな時、狙ったかのように 屑から電話がくる
ドラケン
(こんな時に…)
俺は、みんなから離れ電話を取った
屑(くす)
やぁ、ドラケン
ドラケン
テメェ…なんの用だよ
屑(くす)
まぁまぁそんなに威嚇しないで
屑(くす)
今からさ、学校の屋上に来てよ
ドラケン
は?んでだよ
ドラケン
行くわけねぇだろ
屑(くす)
へぇ〜いいのかな?
屑(くす)
きっと面白いものが見れるよ
屑(くす)
じゃ、15分以内にきてね
プープー
切れた電話を見ながら考える…
ドラケン
(面白いものってなんだ…)
ドラケン
(今、ここには幹部が揃ってる)
ドラケン
(東卍の奴らには手出し出来ねぇはずだ)
ドラケン
(…となれば、ここにいない奴…)
ドラケン
…ッ!?
俺は慌てて走り出す
ドラケン
(くそ、間に合えッ!!)
バンッ
ドラケン
…ッ、おい!
屑(くす)
やぁ、ドラケン
屑(くす)
間に合ってよかったよ
そこには、笑いながら こちらを見ている屑がいた
ドラケン
(…屑しか、いねぇだと…?)
てっきりエマが人質になっていると 思っていた俺は拍子抜けしてしまう
屑(くす)
ハハッ 俺だけで驚いてるね?
屑(くす)
面白いのは、これからだよ
ドラケン
…どういうことだよ
屑(くす)
まぁ、これ見てみなよ
そう言ってスマホを差し出してくる
スマホを受け取り、画面を見ると…
ドラケン
(…これは、車載カメラか…?)
そこに映っていたのは、 運転中の車の映像だった…
屑(くす)
それ、リアルタイムになってるんだよね
屑がそう呟くと同時に、 衝撃的な映像かわ映し出される
横断歩道を渡ろうとしている女子の姿
そして、その子が轢かれる姿だった。
続く…