ライア・リンター
さて、次はどこに行こうか
もう死ぬのを1日の終わりだと感じ始めている
死ぬのに怖さを感じなくなった自分が恐ろしいほどだ
駅前
ライア・リンター
ここに来るまで色んな人に聞いてみたが…気付いている人は少ないな…
その時、かすかに綺麗な歌声が聞こえて来た
〜♪
ライア・リンター
綺麗な声だな…ここまで聞こえてくる…
ライア・リンター
ライブでもしているのか?少し見に行ってみよう
???
〜♪
綺麗な歌声が耳の奥まで届く
ライア・リンター
(アイドルだろうか…)
周りを見ると、他にもたくさんの観客がいる
オタク
アイラちゃーん!!好きだー!!
ライア・リンター
彼女はアイラと言うのか…
可愛い顔に綺麗な歌声、これはファンになるのも分かる
オタク2
うおぉぉぉ!!
オタク3
アイラちゃーん!!
ライア・リンター
(しかしライブとは…こんなにうるさいものなのか…)
もっと聞きたいのに、周りのオタク達の声がうるさくて聞こえない、私は遠くから見守る事にした
それから数分後、ライブが終わった
オタク
アイラちゃん!サイン下さい!
アイラ
あげるわけないでしょ、めんどくさい
オタク
はあぁ…♡
ライア・リンター
(なんというか…凄いな)
観客が次々と帰っていく中
私はまだ様子を見ていた
アイラ
ハァ…ホント無理…チッ
アイラ
もう何もしたくない。
アイラ
アイドルも飽きたわ。やめたい。
アイラ
どうせ死ぬんだし…もうやめてもいいかしら。
ライア・リンター
(彼女は気づいているのか…)
少し話しかけてみようか… こんな…しかもアイドルに話しかけられるチャンスなんて滅多にないからな…
ライア・リンター
あの…
アイラ
ん。なに?
アイラ
貴方は気付いてるの?
驚いた、まさかそちらから聞いてくれるとは
ライア・リンター
あ、あぁ…
アイラ
そうなの、仲間ね、私も気付いてるの。
ライア・リンター
君の歌声に感動したよ
アイラ
嬉しいわ。でも、そろそろやめたいと思ってるの。お母さん達が許してくれる訳ないけど。
ライア・リンター
無理やりやらされてるのか?
アイラ
まぁそんな所ね、そんな事より、
私はまだ歌とダンスの練習があるの。
またどこかで会いましょう。
私はまだ歌とダンスの練習があるの。
またどこかで会いましょう。
そう言って彼女は歩いて行った
ライア・リンター
(なんというか…一匹狼と言うものか?そんな感じがするな…)
そんな事を考えながら、メモ帳に書いた
その後隕石が落ちた