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龍斗

愛菜。話があるんだ。

愛菜

んー?なぁに?

龍斗

別れてくれ。

愛菜

愛菜

…え?

別れてくれ。

思わぬ一言に私の思考は停止した。

愛菜

な、ん、、、

何も考えられないのに

何も言いたくないのに

なかったことにしたいのに

言葉が勝手に溢れてくる。

愛菜

なんで?

愛菜

なんでそんな事言うの!?

龍斗

重かったんだ。

`

心が何かに押しつぶされるように痛い

愛菜

直す!!

愛菜

直すから捨てないで……

龍斗

ごめん。

愛菜

龍斗!!

愛菜

行かないで!!

私の愛しの人は

1度も振り返らないで去って行った。

遡ること2年前

私が中学二年生の時だった。

私の愛しの人ーーーー

池崎龍斗は1つ上で

中学3年生だ。

出会ったのはグループlime

クラスの男子が悪ふざけで部活の先輩を招待したのがきっかけだった。

話がよく合う私たちが仲良くなるのにそう時間はかからない。

私が龍斗の事を好きになるのも時間の問題だった。

愛菜

せーんぱい!!

龍斗

わっ!!

龍斗

有栖川…

愛菜

あ、、、また苗字呼びになってますー!!

龍斗

ごめんごめんww

龍斗

"愛菜"

龍斗が私の名前を呼ぶ。

それだけで顔が真っ赤になってゆく

龍斗

愛菜?

愛菜

っ!!

愛菜

はい!!

龍斗

ゆでだこ

愛菜

え?

龍斗

顔が真っ赤でゆでだこみたい

愛菜

龍斗先輩ぃいいー???

龍斗

ごめんてwww

愛菜

もう…!!

休日には2人で遊びに行ったりした。

周りからはもう付き合ってるの?

とか言われていたけれど、付き合ってはいなかった。

龍斗

愛菜ー

愛菜

はい?どうしました??

龍斗

来週の日曜暇?

愛菜

私に予定はありません…

龍斗

祭り行こーぜ

愛菜

え!

愛菜

行きたいです!!

龍斗

2人でな

愛菜

は、はい!

愛菜

月雫ぁあああ

月雫

んー?

月雫

なしたー?

愛菜

あのねあのね!

愛菜

龍斗先輩に、

愛菜

おま

愛菜

れた!!

月雫

…は?

月雫

何言ってんの?

愛菜

だ、だから!!

月雫

はいはい、

月雫

落ち着いて、、、

月雫

しんこきゅーしてー?

愛菜

ふーーーー

愛菜

はーーーー

愛菜

ふーーー

愛菜

はーーーー

月雫は私の親友だ。

ずっとずっと一緒に居る。

そんな月雫とあんな形で関係が終わるなんて

今の私は思いもしなかった。

月雫

ふーーん

月雫

お祭り一緒に行けることになったんだぁ

愛菜

うん!!!

月雫

告白すんの??

愛菜

む、無理だよ…

月雫

がんばれって!!

そう、私は先輩の事が好きだった。

いつ好きになったかは分からなかったけれど

それでも

私は好きだった。

祭り当日

カランコロン

カランコロン

龍斗が顔をあげる

愛菜

すみません!!待ちましたか??

龍斗

……………

愛菜

せ、先輩…?

龍斗

あ、、、

愛菜

ど、どうしましたか??

龍斗

いや、、、

龍斗

浴衣似合ってる

愛菜

っ!!!

愛菜

ありがとう、ございます!!

水色の生地に大きなひまわりが着いているかわいい浴衣だ。

髪はアップで纏められている。

龍斗

じゃあ、行こうか。

愛菜

は、はい!

ガヤガヤガヤガヤ

お祭り独特の雰囲気が漂う

そんな中私は決心する

愛菜

先輩、あの、!!!

龍斗

ん?

愛菜

好きです!!!

龍斗

龍斗

…え?

龍斗

うん

龍斗

そっか。

愛菜

ぅえ?

愛菜

は、はい

龍斗

ありがとう。

愛菜

い、いえ!!

愛菜

あの、、、

龍斗

ん?

愛菜

私と付き合ってくれませんか…?

どくりどくり

私の胸が高鳴っている

ぎゅっと目を瞑る

怖くて、震えて、緊張して

そんな状態の私は

誰かの視線に気づくことはできなかった

続く

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