Coe.
Coe.
Coe.
Coe.
Coe.
そう呟き笑う僕の姿は
今思えば悪魔の微笑みのよう。
この時…
どす黒い嫉妬に呑み込まれなければ
僕がこんなに弱くなかったら
……結末は変わっていたのかな。
人気のない校舎裏で吐いたこの一言。
これが僕らの運命をバラバラに壊した
如月 ゆう
まさか
一番聞かれたくない彼奴に聞かれていたとは
なんて悪夢だよ
僕はただ
ただただただただ!
愛しの人と2人で幸せになりたかっただけなのに
教室に入った途端
今までにない冷たい視線がれるを襲った
Relu
Relu
何かのドッキリかと思いたかった
経験のない虐めに体が強ばる
モブ
モブ
一つ一つの投げかけられる言葉が
自身の心臓にザクザクと刺さる
Relu
Relu
Relu
机の上に置かれた
真っ白な百合が1本だけ入った花瓶
これが…いじめの始まりだということ
冗談なんかでは無いことは
流石に鈍感なれるでも分かる
近くで…見てきていたし。
如月 ゆう
1年の頃に仲良くなった
如月ゆう。
Relu
如月 ゆう
ゆうくんは虐められとった。
自分の意見を言うのが苦手やから
正直、なんでそんな事がいじめの理由になるんかれるには分からん
本人が言うのが苦手なら
周りが動いてやればいいだけやろ。
………ん??
Relu
Relu
如月 ゆう
如月 ゆう
如月 ゆう
その瞬間察した
ゆうくんの代わりに虐められるのだと
Relu
Relu
Relu
Relu
モブ
Relu
Relu
Relu
Relu
Relu
如月 ゆう
Relu
Relu
如月 ゆう
Relu
Relu
Relu
Relu
如月 ゆう
Relu
ガヤの声がうるさい
今ゆうくんと話しとるんや
黙ることを知らんのかい。こいつらは
薄情なクラスメイト共め
Relu
だって
こえくんが居るもん。
ゆうくんの事もあって
こえ君に迷惑をかけたくなくて
ずっと避けててもうだけど
こえくんなら…絶対に
れるの味方になってくれるもん
大丈夫…大丈夫。
Coe.
Coe.
Coe.
Coe.
僕の計算通り
れるは直ぐさま僕の元にやってきた。
Relu
Coe.
れるをこんなに泣かすなんて信じらんない
…まぁ、仕掛けてるのは僕なんだけど笑
Coe.
Relu
Coe.
Relu
Relu
Coe.
Coe.
Coe.
Relu
Relu
Coe.
Coe.
Coe.
Relu
Relu
Relu
Coe.
Coe.
Coe.
Relu
Relu
ングッ…可愛すぎっ
小さい頃はずっと半分こしてたっけ
お互い食べる量が増えてやる機会あんま無くなったけど笑
こんな思い出も、君とだけでいい。
だからさ、君も僕だけを見ていてよ。
鬱陶しい彼奴なんかに…幼なじみのこの僕が負けるものか
Coe.
Relu
Coe.
Coe.
Relu
Relu
Coe.
Coe.
Coe.
Relu
…やっぱり楽しいな
この時間が永遠に続いたらいいのに
Relu
Coe.
Relu
Relu
Relu
Coe.
Relu
Relu
Relu
Coe.
Relu
Relu
Relu
Relu
Relu
Coe.
Relu
Relu
Relu
Relu
Relu
Relu
Coe.
Relu
Coe.
Relu
Relu
Relu
お揃いのキーホルダー
僕が水色、れるが赤色と
それぞれのイメカラを元に選んだ
星型をしたキーホルダーは
夜になると光り出す
可愛くてお気に入り。
他にも、橙色や紫、緑などもあったけど
れるが「こえ君には赤が似合う!」って言ってくれたんだっけ。
Relu
Relu
Relu
Relu
Relu
Coe.
Relu
Relu
Relu
Coe.
Relu
Coe.
Coe.
Coe.
Coe.
Coe.
Relu
Relu
Relu
Coe.
Relu
Relu
Coe.
Relu
Coe.
Coe.
Relu
Coe.
小さくなる君の後ろ姿
”また明日”
そう言ったのに
それが叶う事は…
二度となかった。
Relu
…やっぱ優しいな
れるには勿体ないくらい
如月 ゆう
…?
Relu
Relu
如月 ゆう
如月 ゆう
Relu
Relu
Relu
Relu
如月 ゆう
Relu
如月 ゆう
Relu
Relu
普段の自信のなさそうな声と打って変わった
張り上げるような大きな声に驚く
ゆうくんの様子的に只事では無いことは分かる
Relu
如月 ゆう
如月 ゆう
Relu
Relu
如月 ゆう
Relu
如月 ゆう
Relu
Relu
如月 ゆう
Relu
なんで…なん
ゆうくんから聞かされたのは
「れるが悪いんだ」…と
呟き、不気味に微笑んでいる音声。
君だけは…れるの味方で居てくれるんやなかったの?
大好きって
そう言ってくれたのは
れるを手放さない様にする為の自己満やったの?
信じとったのに
どれだけ周りに嫌われても
君だけは
って。
……ッ
もう…分かんないや
君が……いなくなったら
れるに味方なんていない
つらい…なぁ
Relu
気がついた頃には
線路に横たわっていた
よくここで遊んどったな
大人たちの目を掻い潜って
もう、あの時間は戻らないんだ
唯一の…光を失った今
れるに残されている運命は
もう…真っ暗。
信じてたかった
もっと、…思い出を作りたかった
大好きだったよ、
こえくん。
あぁ、…音が凄い
鼓膜が破れそうになる
刻々と近づいてくる「死」の瞬間
眩しいなぁ
目、開けてらんないや
??
なんで…ここにいるんよ
見られたく…なかったなぁ
Coe.
Coe.
Coe.
どれだけ君が叫んでも
死の瞬間が無くなることはない
傷つけて…ごめんね
Relu
まに…あわなかった
れるが…しんだ
こんな…筈じゃなかったのに
2人…愛し合う未来
もう…
如月 ゆう
隣りに人の気配がして
瞬時に我に返される
Coe.
れるが亡くなって
はや、10年
スーツを着て、墓の前で手を合わせる
僕たちはもう立派な大人だ
ここに来ると嫌でも
学生の頃、…愛しの人にしてしまった
罪の様子がフラッシュバックする
目の前が真っ赤に染まる血しぶき
人が死ぬ時のあの独特な匂い
忘れることの出来ない過ち
忘れてはいけないれるの存在
れるはこの手で僕が
殺したようなもの。
如月 ゆう
Coe.
如月 ゆう
君とのお揃いのキーホルダーも
年月が経ち、紐の部分はちぎれてきている
れるが居たら直してくれただろうな
Coe.
ふたつのキーホルダーを胸に抱きしめる
れるは最期の瞬間までずっとこれを握りしめていた
なんで…君はそんなに優しいの?
…僕の事なんて大っ嫌いになる筈でしょ?
夏が消し去った
僕の愛しの人
もう一度…話せることなら
絶対に君を幸せにするのに
君と一緒にいたい
例え君がこの世の者じゃなくても
僕の事を死ぬほど憎んでいたとしても
取り憑かれてしまいたい
コメント
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好き〜ッ! 歪んだ愛っていいよね〜🫶 ちぃ様もこなみ様もうますぎます… 🌟メインの小説あんまり読んだことなかったけど、めっっっちゃ自分好みのお話でした! 少女レイの世界観がめっちゃ感じられました!
レベチだなぁ…、、お二人方上手すぎ✨ て事でうちこな姉と合作やめまs((※冗談です 色々と深いお話でしたわ…(´ω`)トホホ… 🎲水白の歌ってみた聞いてきますッ!!〔?〕か
わぁぁ、、合作前半から読んだけどお二人とも神過ぎる、、✨ まじで感動だ、、、泣ける、がちで、、まじでよかった!!解釈神、うん、神!それ以上の語彙力は消えちまいました☆