k n
それぞれの幹部はキョロキョロと周りを見渡し
「これ、おかしくないか」と言うように顔を見合わせる
s m
s m
sm言葉につまり手を握りだす
その手は少しだけ震えていた
s m
謝るのが日常となっていたのか偉い速さで謝罪をした
まぁ、そんなものか
s m
s mは俺の後ろに隠れて袖を握ってきた
少しでも信用されているのかもしれない状況に高揚感を覚える
k n
頭を撫でてやると
その場でボロボロと涙を零し始めた
k n
宇轩(ユーシェン)
宇轩(ユーシェン)
k n
s m
s m
手で受け止めようとするが隙間から落ちて床を濡らす
これだけでs mが今までどれほど過酷な環境で生きていたのかを感じさせられた
s m
k n
あれお嬢ちゃんだったっけ
性別が上手く分からないくらいの顔立ち
声は低いし男だろうが
確かに姿は女と捉えられても分からなくは無い
s m
k n
k n
k n
宇轩(ユーシェン)
s m
宇轩(ユーシェン)
ユーシェンは各国にある組織から送られてきた奴だ
日本語を覚えるのは大層大変だったよう
俺だって英語しか使えないし
中国語に関しては使えるわけが無い
少しだけ尊敬している
k n
飽きたのか直ぐに部屋を出ていった
まぁそんなものか
k n
s m
宇轩(ユーシェン)
ユーシェンと楽しそうに話してる
俺とは会話してくれなかったのに
ずるいなぁ……
s m
k n
宇轩(ユーシェン)
宇轩(ユーシェン)
まだ仕事も残っているようで
ユーシェンは自室へと戻って行った
s m
k n
s m
少しだけ笑って話してくる
ユーシェン ユーシェン
うるさいよ
k n
s m
k n
s m
ここまで何かを求めることは無かった
せっかくのお気に入りなのに
絶対取られてたまるものか
閉じ込めても……
ブンブン((頭振
そんなことしたら"あいつ"と同じになる
それだけは…避けないと
k n
s m
俺には
幸せすぎる
s m
k n
k n
s m
俺にこんなに尽くしてくれるなんて
俺の事何も知らないくせに
そもそも見ず知らずの人を同じ部屋に済ませること自体異常だ
本当に若なのだろうか
k n
s m
この人は純粋に俺の事気使ってくれてる
少しだけ
嬉しかった
その優しさが今はただ
とても苦しいんだ
k n
そういって手を伸ばしてくる
その手を取り布団の中へ連れられると
そのまま抱きつかれた
s m
k n
k n
顔が暑い
体から熱が湧き出てきて
頭がぐるぐるする
こんな感覚初めてですこし恐怖さえ覚えた
knは離す気はなさそうで
そのまま眠りに落ちてしまった
1時間ほど経ち
knはピクリとも動きそうにないくらい眠っている
s m
k n
いい…のかな
こんなところで良心なんて湧いても無駄か
袖からナイフを取り出しknに突きつける
動かない
s m
刃に力を加え首筋に向かって突いた
ザシュッッ!!
赤い血が流れる
k n
knが刃を掴み首筋寸前のところでとめた
ただ、ポタポタと手からは赤黒い液体が流れている
ググッ
k n
流石若頭だけある 握力がつよい
俺だけの力じゃ到底届きそうになかった
k n
s m
k n
バシッッ!
s m
ナイフが叩かれた衝撃で壁に突き刺さる
k n
宇轩(ユーシェン)
壁に刺さったナイフを取りながら会話を続けていく
k n
宇轩(ユーシェン)
この計算どうりと言ったような状況
多分……そうなのだろうけど
いいな
knさんには頼りになる仲間がいるんだ
対して俺の仲間?はこうやって失敗しても来てくれない
ほんとうに天と地のような差
ずるいよ
俺だって頑張ってるのに
ひとりでずっと
ずっとずっとずっと
俺はずっとひとりなのに
s m
k n
k n
s m
s m
ビュウッ…
窓は空いていないはずなのに強い風が背中に滑る
k n
この声
紛れもない俺の上司だ
来てくれたんだ
俺のこと、ちゃんと見てくれてる
k n
k n
低く落ち着いた声
とても殺し屋とは思えないような暖かさを持っていた
…否暖かいことなんてなくて
心の奥底ではひんやり凍って解けない氷が占めている
s m
s m
k n
k n
s m
俺がそう問うと
上司は暗い目で
s m
k n
宇轩(ユーシェン)
k n
俺が殺す立場の人間だから殺される覚悟はいつでも備わっている
ただ、こいつにだけは殺されるものか
なんていう対抗心がふつふつと湧き上がる
k n
k n
k n
この妙に気持ち悪い感じ
話しているだけで吐き気がする
k n
s m
k n
宇轩(ユーシェン)
k n
今すぐにでも手をかけたい
こいつはsmのことを道具としか思っていない
それが本当に許せなくて
ただの仲間だとしても大切な仲間だ
s m
普通
あんな気味の悪い笑みを浮かべない
だってあいつの目
人をまるで別の何かと認識しているみたいだ
k n
k n
k n
k n
俺がそう言うと上司を名乗るやつは
少しだけ表情が変わり
その後また気色の悪い笑顔を貼り付けた
s m
k n
s m
s m
どうしてsmはこんな奴に執着している?
そもそもsmは体がこんなに細いのに殺しの仕事を請け負ってた
まともな栄養を取れているのか不安になるような……
k n
s m
k n
k n
k n
s m
k n
そう吐き捨て暗い窓の向こうへ堕ちていった
k n
宇轩(ユーシェン)
パッとsmの顔を伺ってみると
子供みたいにたくさんの涙を流していた
k n
s m
k n
k n
s m
s m
smの涙は収まることを知らず
ボロボロと無限に出てくる
smにとってあの組織はそれほどのものだったのかもしれない
s m
s m
s m
s m
k n
s m
k n
k n
s m
励ましたいのは山々だ
それでも
smの頭にあいつがこびりついていることに腹を立てている
k n
ギシ…
s m
k n
k n
s m
s m
ちょろいかも
そりゃあんなやつに騙されるよなぁ…
k n
k n
s m
s m
目を赤くし呆れ顔でつぶやく
k n
k n
ぶっちゃけそこは関係ない
smが俺の事殺せるなんて思ってないし
k n
s m
宇轩(ユーシェン)
k n
k n
宇轩(ユーシェン)
s m
smはキョトンとした顔でこちらを見つめてきた
k n
s m
k n
k n
s m
s m
k n
まぁあんな組織にいたらこんな思考が出来上がっても無理は無い
これから教えてあげればいい
k n
s m
k n
s m
k n
s m
まだピンと来てなさそう
やっていくうちに気づくだろうが
k n
s m
s m
k n
s m
s m
k n
k n
s m
s m
k n
s m
s m
k n
k n
そう言い
すっかり赤くなったsmの頬にキスを落とした
s m
k n
s m
多分寝れないだろうなぁsm
精々俺の事で頭がいっぱいになりますように
でい
でい
でい
でい
でい
コメント
4件
わわっ…! すごく好きですこの作品!✨ フォロー失礼致します🙇 素敵なものをありがとうございます…! 続きも楽しみにしてます♪