テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
3件

第27話、めちゃくちゃ良かったです…! 阿部ちゃんがみんなに捕まえられないの、ちょっと笑ったけど、最終的に舘さんの膝で寝ちゃうシーンがもう…尊すぎて泣きそうになりました。 「その信頼は守ってあげないと」って言葉、胸に刺さりました。 阿部ちゃんが無意識に裾を掴むところも、細かい描写が心に残ります。 穏やかで優しい時間が流れてて、読んでてすごく安心できました。 コンソメパンさんの描く関係性、大好きです。ありがとうございます🕊️
午後三時。 依頼もひと段落し、事務所には穏やかな時間が流れていた。
……はずだった。
カタカタカタカタ。
パソコンのキーボードを叩く音だけが、部屋に響く。
阿部亮平
深澤辰哉
返事はない。
佐久間大介
阿部亮平
視線は画面から一ミリも動かない。
向井康二
阿部亮平
ラウール
阿部亮平
目黒蓮が時計を見る。
目黒蓮
阿部は苦笑するだけだった。
阿部亮平
五人は顔を見合わせる。 深澤が小さく呟いた。
深澤辰哉
佐久間がにやりと笑う。
佐久間大介
向井が親指を立てる。
向井康二
ラウール
目黒蓮
全員
五人が静かに散っていく。
その様子を見た渡辺が嫌な予感しかしない顔をした。
渡辺翔太
深澤が即答する。
深澤辰哉
渡辺翔太
岩本もため息をつく。
岩本照
渡辺翔太
ソファでは宮舘がティーカップを片手に、その様子を静かに眺めていた。
宮舘涼太
完全に観戦モードである。
佐久間大介
佐久間が勢いよく飛び出す。
佐久間大介
佐久間大介
阿部は椅子に座ったまま、身体を少し横へ傾ける。
スカッ。
佐久間は勢い余って空振り。
佐久間大介
その隙に阿部は立ち上がる。
阿部亮平
向井が後ろへ回る。
向井康二
阿部は笑いながら半歩下がる。
阿部亮平
向井の両腕が空を切る。
向井康二
ラウールも参戦。
ラウール
ラウール
ひょい。
また避けられる。
佐久間大介
目黒が真正面から近付く。
目黒蓮
目黒蓮
阿部亮平
目黒蓮
目黒が肩を掴もうとした瞬間。
するり
目黒蓮
佐久間大介
いつの間にか阿部は目黒の後ろへ。
佐久間大介
目黒蓮
目黒はしばらく動かなかった。
目黒蓮
本気でショックを受けている。
深澤が額を押さえる。
深澤辰哉
阿部は困ったように笑う。
阿部亮平
阿部亮平
佐久間大介
佐久間が叫ぶ。
そこへ渡辺が入ってきた。
渡辺翔太
佐久間が振り返る。
佐久間大介
佐久間大介
渡辺翔太
ドン
渡辺翔太
押された渡辺がそのまま阿部へ。 阿部は反射的に身体をずらす。
渡辺だけが転ぶ。
渡辺翔太
阿部亮平
渡辺翔太
今度は岩本が腕を組みながら近付く。
岩本照
岩本照
阿部亮平
岩本照
阿部は苦笑した。
阿部亮平
阿部亮平
岩本照
岩本が肩を掴もうとする。
しかし。
スッ
岩本照
岩本は静かに深澤を見る。
岩本照
深澤辰哉
数分後。 事務所。 床。
佐久間大介
佐久間大介
佐久間が大の字になっている。 向井もソファにもたれかかる。
向井康二
ラウールは床へ座り込んだ。
ラウール
目黒は壁にもたれながら呟く。
目黒蓮
深澤は机へ突っ伏す。
深澤辰哉
渡辺は巻き込まれただけなのに一番疲れた顔をしていた。
渡辺翔太
岩本も苦笑する。
岩本照
その光景を見ていた宮舘は、ティーカップを机へ置いた。
宮舘涼太
阿部亮平
宮舘涼太
穏やかな声。 阿部は何の警戒もせず歩いてくる。
阿部亮平
宮舘はソファを軽く叩いた。
宮舘涼太
阿部亮平
阿部が自然に座る。 その瞬間だった。
宮舘が静かに阿部の肩へ手を添える。
宮舘涼太
宮舘涼太
阿部亮平
流れるような自然さで。 阿部の身体をそっと横へ導く。
気付けば。 頭は宮舘の膝の上にあった。
阿部亮平
誰よりも先に固まったのは阿部だった。
阿部亮平
宮舘は何も言わない。
ただ。 前髪を優しく払う。
そして。 片手をそっと阿部の目元へ添えた。
阿部亮平
ひんやり。 だけど冷たくない。
雪のような涼しさと。 火のような柔らかな温もり。
二つが絶妙に混ざり合った、心地よい温度。
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘の声は、いつもより少しだけ低くて穏やかだった。
そのままもう片方の手で、ゆっくりと髪を撫でる。
さらり、さらり
一定のリズム。
阿部は最初こそ起き上がろうとした。
阿部亮平
宮舘涼太
阿部亮平
宮舘涼太
阿部亮平
宮舘涼太
その声には、不思議と逆らえなかった。
阿部はゆっくり目を閉じる。 呼吸が少しずつ落ち着いていく。
宮舘の手が前髪を撫でるたび。 張り詰めていた神経がほどけていく。
阿部亮平
宮舘涼太
阿部亮平
阿部亮平
その一言から一分もしないうちに。 規則正しい寝息が聞こえ始めた。
阿部亮平
事務所が静まり返る。
佐久間がゆっくり起き上がった。
佐久間大介
向井も目を丸くする。
向井康二
ラウールが小声で呟く。
ラウール
目黒も思わず宮舘を見る。
目黒蓮
深澤は苦笑した。
深澤辰哉
渡辺は笑いながら肩をすくめる。
渡辺翔太
岩本も穏やかに笑った。
岩本照
宮舘は眠る阿部の髪を優しく撫でながら、小さく微笑む。
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
その姿は、まるで皆のことを静かに見守る兄のようだった。
誰もその穏やかな空気を壊そうとはせず、事務所には阿部の静かな寝息だけが、心地よく響いていた。
事務所には穏やかな静寂が流れていた。
阿部亮平
阿部は宮舘の膝の上で、すっかり眠っている。
規則正しい寝息。 力の抜けた表情。
普段の”情報班班長”の姿からは想像できないほど無防備だった。
佐久間はその様子を見て、両手で口を押さえる。
佐久間大介
向井も頷く。
向井康二
ラウールは目を輝かせた。
ラウール
目黒も小さく頷く。
目黒蓮
渡辺が苦笑する。
渡辺翔太
渡辺翔太
佐久間大介
佐久間は悪戯っぽく笑いながら、そーっとスマートフォンを取り出した。
佐久間大介
佐久間大介
カシャ――
……と押そうとした、その時。
宮舘涼太
静かな声。 佐久間の動きがぴたりと止まる。
ゆっくり顔を上げると。 宮舘が穏やかな笑顔のまま、こちらを見ていた。
笑っている。 確かに笑っている。
なのに。
宮舘涼太
部屋の温度が一瞬下がったような気がした。
向井が思わず小声で呟く。
向井康二
ラウールも背筋を伸ばす。
ラウール
目黒は首を横に振る。
目黒蓮
目黒蓮
目黒蓮
宮舘は眠る阿部の前髪を優しく整えながら、静かに言った。
宮舘涼太
宮舘涼太
佐久間は苦笑いする。
佐久間大介
佐久間大介
宮舘は変わらず穏やかに微笑む。
宮舘涼太
その一言に。 全員が察した。
全員
全員
佐久間は素直にスマートフォンをしまった。
佐久間大介
佐久間大介
宮舘はふっと笑う。
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
その言葉に、部屋が静かになる。
宮舘は阿部の髪を一度だけ優しく撫でた。
宮舘涼太
宮舘涼太
短い言葉だった。 けれど、その重みは十分伝わった。
深澤が腕を組んで笑う。
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
岩本も納得したように頷く。
岩本照
向井康二
向井が笑う。
深澤辰哉
向井康二
その時。 阿部が小さく寝返りを打つ。
阿部亮平
宮舘はすぐに膝の位置を少しだけ調整し、首に負担が掛からないよう支える。 さらに肩へブランケットを掛け直した。
その一連の動きが、あまりにも自然だった。
ラウールが感心したように呟く。
ラウール
渡辺は笑いながら答える。
渡辺翔太
ラウール
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
目黒も思い出したように笑う。
目黒蓮
目黒蓮
目黒蓮
渡辺翔太
佐久間が笑う。
佐久間大介
宮舘は少し照れくさそうに笑った。
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
その言葉を聞いた深澤は、小さくため息をつく。
深澤辰哉
深澤辰哉
その瞬間。 眠っていた阿部が無意識に宮舘の服の裾を、ほんの少しだけ掴んだ。
阿部亮平
全員の視線が集まる。
宮舘は驚いた様子もなく、その手をそっと包み込んだ。
宮舘涼太
宮舘涼太
優しくそう囁く。
阿部は安心したように小さく息を吐き、再び深い眠りへ落ちていった。
その様子を見た佐久間が、今度はスマートフォンではなく、自分の胸に手を当てて小さく呟く。
佐久間大介
佐久間大介
誰も異論はなかった。
穏やかな午後の陽射しの中。 宮舘は静かに阿部の眠りを見守り続ける。
その姿は、誰が見ても自然と頼ってしまう、優しい”お兄ちゃん”そのものだった。
楪羽*yuzuriha*
9,466
#家族関係
Shax91
107
#リート