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優
世界は、何故…このように、酷いの…かな？
土井 涼介
や！優
土井 涼介
元気にしてたか？
優
うん！元気だったよ
土井 涼介
優がそう言っても説得力がないな
私は、今入院している
優
そう…かな？
土井 涼介
少なくとも、入院している奴に言われてもな
優
そっか
優
ねぇ、涼介
土井 涼介
なんだ？
優
私、余命宣告されたんだ
残り一週間生きれたら、それは、もう、奇跡に近いって
残り一週間生きれたら、それは、もう、奇跡に近いって
土井 涼介
そう、か
優
ねぇ、嫌だよ！私は、もっと涼介達と一緒に生きたい
優
みんなで、遊びに行ったり、買い物に、行ったり楽しみたいよ
土井 涼介
俺も、お前らと、一緒に遊びたい
土井 涼介
でも、こればかりは…
優
諦めないでよ
優
私が生きる方を見てよ！
優
彼氏…でしょ？
土井 涼介
………
優
違うの？
土井 涼介
違わない…が、今回ばかりは
優
彼氏は、諦めない
優
諦めないから、彼氏なの…私は、もっと涼介に、生きてほしいとか、言って貰いたかった
土井 涼介
すまん
土井 涼介
今日は、もう、帰る
優
……バイバイ
土井 涼介
やぁ…
優
…いらっしゃい
土井 涼介
店員…みたいだな
優
ねぇ…これ、作ってみたの
優
すごいでしょう？
土井 涼介
……
優
あ、これね…看護師が、特別にってね…食べさせてくれたんだ
土井 涼介
……
優
ねぇ、私しか話してないじゃん
優
涼介も、何か…なかったの？
土井 涼介
俺たち…別れよう
優
えっ？な、何言ってるの？
優
私が、嫌いになっちゃったの？
それなら、もう少しで、私死んじゃうんだよ？
それなら、もう少しで、私死んじゃうんだよ？
優
もう少しの辛抱だからさ？
土井 涼介
もう…嫌だ
土井 涼介
もう少しで…死んでしまう彼女なんて…辛すぎる
優
…これは、私の独り言なんだけどね…人は、人を忘れるときは
優
声から忘れるんだってね
優
不思議だよね…顔とかまだ覚えていると言うのに声は、忘れるなんて
土井 涼介
すまん…俺、もう帰る
優
明日は、来てくれるの？
土井 涼介
分かっているだろう？
優
……嫌だ！明日も、来てよ！来て、ほしい
土井 涼介
ごめん
ガチャ ギィ ガチャ
優
り、涼介
優
優が死ぬ当日
優
な、に？
土井 涼介
話こともままならねーんだな
優
い、い、でしょ？
土井 涼介
おまえ、一週間ぐらい前に、独り言言ってただろう？
土井 涼介
だから、俺も独り言、言うから
土井 涼介
人が死ぬときに、五感で、最後まで残るのは、聴覚だってな
土井 涼介
忘れるときは、真反対だって、面白いよな
優
……
土井 涼介
口も話せなくなったか？
優
……(ボロボロ)
土井 涼介
お、おい！急に泣くなよ？
優
(コク)
土井 涼介
俺、後悔してんだ
土井 涼介
何故、別れたのだろうとな
土井 涼介
お前に、もっと、話したいこと、沢山あったのに…
優
(ごめんね涼介)
ピーピーピーピー
土井 涼介
……ぴl死ぬなよ(ポロポロ)
優ママ
う、ううああああ
優ママ
優、優ぅ
土井 涼介
優、また、来世と言うのがあったなら、今度こそ、一緒に
土井 涼介
生きような！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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