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楽シイッテ、痛イ。
終ワリガ来ル度、寂シクテ痛イ。
場地圭介
松野千冬
場地圭介
松野千冬
佐野万次郎
龍宮寺堅
佐野万次郎
○○
ある程度打ち解けた頃、場地の勉強に付き合っていた松野に負けじと佐野が首を突っ込んでいた。仲がいいのだなと思っていた○○へ不意打ちの忠告に、目をぱちぱちさせれば素直に頷いていた。
三ツ谷隆
林田春樹
林良平
林田春樹
収拾がつかないとはこの事か…とお馬鹿な会話ばかりをする東卍メンバーを呆れの溜息吐きながら見た三ツ谷であったが、ふと○○を見ると目をキラキラと輝かせていた。
三ツ谷隆
○○
三ツ谷の不意の問いにハッとした○○は携帯に何かを打ち込む。
"すっごく、楽しい。"
"もし私の声が出るようになったら あの輪にも入れるのかな。"
三ツ谷隆
○○の見せた文章に吹き出し、笑いながら三ツ谷はそう放った。
○○
三ツ谷隆
三ツ谷隆
ポンポンと○○の頭を撫でながらそう言った三ツ谷であったが言葉の終わりにはペシッ!と軽く○○の額にデコピンを喰らわせた。
○○
○○は三ツ谷にデコピンされた額を手で覆いながら目を丸くしたと思いきや、楽しそうに笑を零して小さく頷いた。
花垣武道
三ツ谷隆
○○
二人の様子を少し遠目に見ていた花垣が近寄ってきては笑いながらにそう言い放つと○○はまたハッとしてカチカチと短文を携帯に打ち込み二人に見せる。
"第二のママ!"
三ツ谷隆
○○
二回目に同じ言葉を放った三ツ谷は何気満更でもない顔をしていた。
花垣武道
三ツ谷隆
花垣武道
笑う、ということは楽しいという事。○○は理解していたがあの日以来どこが逃げていた。いや、逃げ続けていた。でもこの人達と居れば、嫌でも楽しいんだ。嫌でも笑ってしまう。それは心から楽しんでるからだと、○○は一人思いながら皆のやり取りを見ていた。
松野千冬
○○
最早溜息を何度吐いたか分からない松野であったがふと○○という存在が増えたことを思い出し声をかけた。
松野千冬
○○
松野にとって場地と同じクラスというのは大いに嬉しい事ではあったが、一緒に進級出来ないとなるとそれなりに学んでもらわねばならぬと思っていた。
しかし今日出された課題はどうやら難問だったようで、松野でさえ教えるのにてこずっていた為、最後の切り札と思っていた○○に声をかけたのだが、○○は問いかけを聞いた途端直ぐに首を横に振って鞄の中から返却されたテストの一部を見せた。
松野千冬
佐野万次郎
龍宮寺堅
松野千冬
三ツ谷隆
場地圭介
○○
そう、皆が見せられた○○のテストの点数は、31点。赤点スレスレのギリギリ女だったのだ。
佐野万次郎
○○
龍宮寺堅
羽宮一虎
三ツ谷隆
○○
三年生組が呆れたように馬鹿を連呼する中でも、特に唖然としていた三ツ谷の言葉にフルフルと首を横に振る○○。本気で頑張った結果であった。
羽宮一虎
○○
羽宮の問いに○○は携帯で文字を打ち込み"やり方がわからない"と。
林良平
林田春樹
○○
溜息を吐く場地を抜いた三年生組+松野花垣を覗いてぱーちんとぺーやんだけがケラケラと笑っていた。
"アメーバがいい。"
三ツ谷隆
林良平
林田春樹
○○
龍宮寺堅
佐野万次郎
花垣武道
三ツ谷隆
呆れたように笑う三ツ谷であったが、不思議と嫌ではなかった。あの日見た○○より、ずっと、明らかに、見せてくれる表情が増えた。
だからこいつらに会わせて良かったと。そして、こいつらの手を借りて皆でこいつの音を取り戻してやろうと。
場地圭介
三ツ谷隆
もっと、笑っていい。泣いていい。あっちに行きてぇとか、そんなこと、もう思わせたくねぇ。密かにそう願った。
ここに連れてくれば "無音"は意味を成さない。