あるところに、仲良しな女の子と男の子がいました。
女の子は男の子のことが大好きで、いつも男の子の家に遊びに行っては男の子に話しかけたり、見守ったりしていました。
男の子は女の子が家に来るのをいつも楽しみにしていました。
女の子がたくさん話してくれるのも、勉強や昼寝を見守ってくれるのも、大好きでした。
女の子
女の子
男の子
男の子
男の子
男の子はそばにある棚から1冊の本を取り出しました。
…『金色の涙』
男の子
男の子
男の子
✳ ✳ ✳
女の子
女の子
女の子
とは思っていたものの、他の女の子のことばかり考えている男の子が何となく嫌で、いつからか女の子は男の子から距離を置いてしまっていました。
男の子
女の子
女の子
男の子
女の子
男の子
女の子
✳ ✳ ✳
それは、ある日雲1つない綺麗な夕方の空から太陽が去ろうとしていたときのことでした。
ピンポーン
女の子
女の子
男の子
男の子
女の子
女の子の家の玄関に入って男の子は糸目になってうふ、と可愛らしく笑いました。
女の子
男の子
男の子
男の子
男の子
女の子は黙って男の子の話を聞いていました。
久しぶりに男の子と話したのは嬉しかったけれど、またあの少女のことだったから。
女の子はずっと寂しかったのです。
男の子
女の子
男の子
女の子
女の子
女の子
急に冷たくなって背を向けた女の子に、男の子は動揺して、女の子の手を咄嗟に掴みました。
男の子
女の子
男の子
女の子
男の子
女の子
男の子
女の子
女の子
女の子
女の子は顔だけ男の子の方を向きました。
男の子は目を丸くして驚いて、女の子の手を離しました。
男の子
女の子は何も言わずにただ涙を流していました。
男の子
男の子
言い終えると、男の子は涙に濡れた女の子の唇に、自分の唇をそっと重ねました。
女の子
男の子
女の子
男の子は、女の子が流した涙にそっと触れて、女の子にそれを見せてあげました。
女の子
その涙は
金色でした。
女の子
男の子
男の子
女の子
男の子
女の子
男の子
女の子ははっとしました。
ぽろぽろ涙を流しながら女の子は男の子に抱きつきました。
女の子
男の子
男の子は優しく女の子を包みました。
その女の子と男の子は、ずっとずっと一緒に、幸せに暮らしましたとさ。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!