ナキが3才の頃 ある大きな研究所 ・ 廊下
同僚の研究員
本当に食べてくれるのか?
同僚の研究員
何にも食べてないぞ
あの黒猫。
研究員
研究員
同僚の研究員
研究員
俺はぱっと見、普通の研究員。
表ではそう思われている。
実際は結構 重い仕事をしている。
研究員
ここ。
研究員
同僚の研究員
他の所よりも
重い仕事だからなぁ。
俺がしている仕事の内容は
黒猫獣化人の実験。
世話。
体内の病気、血液の 検査や研究などが主だ。
研究員
減っちまうんじゃないのか?
同僚の研究員
それはないね。
同僚の研究員
交尾させれば
完全に子供は黒猫が
3、4人生まれる。
同僚の研究員
増えるのは間違いなしだ。
研究員
同僚の研究員
研究員
人間と同じで
研究員
子供を産みにくいし
豊富すぎな体でも
子供を産みにくい。
研究員
心身を遊ばせなきゃ
研究員
いつかは子供もろとも
死んじまう。
研究員
病気になりやすいんじゃ
ないのかな…。
同僚の研究員
上司の研究員
研究員
同僚の研究員
上司の研究員
事実だ。
だが、そのおかげで
我々はその病気の薬を作り、
上司の研究員
同じ病気を持った時、
すぐに対処できる。
上司の研究員
黒猫のおかげで助かるんだ。
上司の研究員
犬の病の実験なんだ。
今すぐにでも
黒猫の獣化人の研究を
終わらせるぞ。
研究員
同僚の研究員
研究員
同僚の研究員
研究員
研究員
同僚の研究員
小さい頃のナキ
研究員
研究員
小さい頃のナキ
研究員
1時間後
小さい頃のナキ
研究員
同僚の研究員
まじで
手なづけられるんだ…
研究員
研究員
別のところ回るわ。
同僚の研究員
明日もできれば来てくれ。
研究員
その次の日からは 研究員は毎日ナキのところへ 行くようになり、 可愛がり 愛情を注ぐようになった。
その3ヶ月後 会議室
上司の研究員
上司の研究員
悪い発表がある。
上司の研究員
上司の研究員
黒猫がA血球という
非常に珍しい血液の
種をもってることが判明した。
上司の研究員
精神、身体等が
長生きになる物質であることも
判明した。
上司の研究員
別の黒猫に輸血できるか
実験を行うよう
仕事に追加する。
研究員
いつも会いに行ってる あの小さな黒猫だよな…?
上司の研究員
上司の研究員
法律が変わった。
上司の研究員
禁止された。
上司の研究員
繁殖が停止になる。
同僚の研究員
もうバンバン実験すること
できないってことですか?
上司の研究員
上司の研究員
上司の研究員
させることを決定した。
上司の研究員
上司の研究員
上司の研究員
関わらず無断でさせていること」
を仕事時以外は
口に出さないように
仕事を行ってくれ。
上司の研究員
上司の研究員
知られたりした場合は
私に言いなさい。
上司の研究員
上の方に対処してもらう。
上司の研究員
上司の研究員
同僚の研究員
研究員
研究員の部屋(研究室内)
研究員
研究員はネットを見ていた。
「〇〇大臣 人種平等の権利を作成」
研究員
どうにかしないと…
研究員
同僚の研究員
〇〇!(名前)
研究員
同僚の研究員
行ってるあの子
移動したみたいだ!
研究員
同僚の研究員
小さい頃のナキ
研究員は 寝ているナキを ガラス越しで見ている。
研究員
さらに三ヶ月後のある日
研究員
まずい…警察部隊が…!
ある日の朝、 警察部隊が研究室を探り出し 繁殖をさせていたことがバレた。
そして 研究室は乗り込まれ、 研究員の仲間たちは どんどんと警察に発砲されていった。
残りは研究員のみだった。
研究員
早く…!
あの子の…
ところへ…!!
研究員が向かった先は 炎に包まれた ナキがいる研究室だった。
ガラガラガラッッ!! (炎をまとった瓦礫が落ちる)
研究員
研究員
研究員
小さい頃のナキ
警察部隊
警察部隊
警察部隊は何故か研究員を助けた。
研究員
なん…で…!
ミラム
確保。
警察部隊
研究員
おいで!
小さい頃のナキ
タタタタタッ
(研究員の方へ走っていく)
ミラム
研究員
あ、はい!
ミラム
研究員は何が何だかわからないまま 逃げた。
研究所が見える高さのヘリ
研究員
ミラム
輸血宣言の時
使われた子なのね?
研究員
研究員
助けて
くださったんですか…!
ミラム
この子たちのことを
詳しく知ってるからよ。
研究員
その後研究員は 3才のナキの育児をミラムに任せられ 世話をしていた。
だが、ある日 研究員が倒れ 病院に運ばれた。
ミラム
研究員
ミラム
研究員
ミラム
研究員
ミラム
研究員
育てることはできません。
ミラム
研究員
ミラム
研究員
置かせていただくことは
出来ませんか?
ミラム
ミラム
ミラム
ミラム
ミラム
あの子の顔を
見に行ってちょうだい。
研究員
というか
いこうと思ってました。
研究員
ミラム
研究員
小さい頃のナキ
この子の名前は
ナキ。
泣き虫だから。
ミラム
研究員
ミラム
それでいいと思うわ。
小さい頃のナキ
ミラム
研究員
ゲホッゲホッ…!
ミラム
大丈夫?!
研究員
研究員
ミラム
…誰か
病室へ連れてってちょうだい。
研究員
ナキ。
君は今後 いい人に 飼われると思うよ。
とてもいい子だから。
一ヶ月後
研究員は 静かに寝てしまった。
ナキはミラムの院に連れてかれた。