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死にたい私と生きたい君

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死にたい私と生きたい君

1 - 死にたい私と生きたい君

♥

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2022年01月22日

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黄色い線の目の前で軽くため息をつく

あぁ、今日もきちゃったって。

梨乃

はぁ…、

電車の明かりが見えてくる

ここから落ちたら丁度良く死ねるかな?

そう思った時には体が勝手に動いていた

…さようなら…世界…

結兎

待って!

ギュッ。

何かに握られた気がした。 いや、気のせいじゃない。

結兎

死ぬな!

梨乃

えっ…

手を握ってくれたのは隣のクラスの結兎だった

同じ電車でよく会うが話したことはなかった

梨乃

…なに…手…離してよ…

結兎

あっあぁ、ごめん。

結兎

…大丈夫?相談なら…

あれ、私何で泣いてるんだろう

結兎

大丈夫!?ほらハンカチ…

梨乃

ありがとう…

結兎

何で死のうとしたの?

梨乃

いや…

確かに。何で私は死のうとしたのだろう

虐められてもない。虐待もされてない。 なのに、私は。

梨乃

…何でだろ…

結兎

わからないなら死ななくていいじゃん

結兎

短い人生歩んじゃだめだよ

梨乃

短い人生…なんて…

結兎

ね。わかるでしょ

結兎

何で自分が死にたかったのか

梨乃

…ただ辛かっただけ

結兎

ただじゃない

結兎

ちゃんと答えて

梨乃

昨年に飼ってたペットが死んじゃって

結兎

それをずっと引きずってる感じ?

梨乃

まぁそんな感じ

梨乃

もっと…生きてほしかったから…

結兎

そっか。それだけ?

梨乃

それだけです

結兎

ふーん…

僕はそれだけとは思えなかった

結兎

ペットもさ、死んでほしいために死んだ訳じゃないと思うよ?

梨乃

そんなの、わかってる

梨乃

辛いだけって言ってるじゃん!

結兎

違う。全然わかってない。

結兎

梨乃は!自分で自分を傷つけてるだけなんだ!

梨乃

…っ!

ギュギュウッと

聞いたことの無い言葉に胸の奥が痛んだ

今気づいた。 そうだ、自分は自分を傷つけていたんだ。

言われてもない言葉に自分が言って 自分自身を傷つけていたんだ。

結兎

一緒に学校行きましょう

うなずくこともできず電車に乗り込む

梨乃

あ、あの…もう大丈夫なので

梨乃

ついてこなくてもいいですよ…?

梨乃

あと…タメ語になっちゃって申し訳ないです…

結兎

いいよ。同じ学年なんだしタメ語で話そ

結兎

そっちの方が友達感覚でいいでしょ

梨乃

友達…?私達は友達なんですか…?

結兎

友達ってことでいいんじゃない

梨乃

じゃ、じゃあもうすぐチャイム鳴ると思うので…

梨乃

ここで失礼します

自分のクラスまで黙々と歩くが後ろから足音が聞こえる

梨乃

なんでついてくるんですか!?

結兎

死んだら困るから

さらっと返事をする

梨乃

死にませんから!

結兎

わかんないじゃん

梨乃

とりあえず着いてこないで下さい!

結兎

わかったよ。なら絶対に死ぬなよ

案外冷静なんだなってその時は思った

梨乃

はいはい、わかりましたよ

由利

あっ!梨乃!遅かったじゃ〜ん!

梨乃

ごめんごめん!

由利

ねね、今日昼御飯食べに行かない?

梨乃

でも…ここ昼御飯とか食べに行くの禁止してるよ…?

梨乃

危険から守るためとかなんちゃなんちゃらで…

由利

いいじゃ〜ん!

梨乃

バレたら怒られるよ…?

由利

バレたらその時はその時で!

由利

てか絶対バレないから大丈夫!ね!?

梨乃

…わかった…

由利

梨乃も食べ行きたいでしょ!?

梨乃

う、うん!そ、そうだね…!

昼御飯の時間が近くなると他の子は一斉に売店に行ったりお弁当箱を机に出す

由利

よぉし!梨乃!行くぞ!

梨乃

う、うん…

由利

元気ないなぁ!?もっとあげてこー!

由利

あの大人気店だよ!?元気出さなきゃ損だよ!?

梨乃

えっ、だ、大人気店!!?

由利

そそ!!

梨乃

えっえー!!

最近流行りだした店があった。 1人が知るとすぐ周りに広がった

その店は忽ち大人気店となり行っても売り切れということが日々あった

由利

昨日予約してさ!凄くない!?

予約もすぐ満員になる店だった

梨乃

予約できたんだ!?

由利

へへぇ!すごいでしょー!

梨乃

うん!でも…

由利

は?なに今さら

梨乃

ご、ごめん…

由利

行くよ!

梨乃

わぁ…、

由利

パパー!来たよ!

梨乃

ぱ、パパ…?

由利

そそ、パパここのオーナーなの

梨乃

ええ!?

梨乃

前そんな事言ってなかったじゃん…

由利

さ、サプライズ、み、みたいな!

オーナー

おぉ由利!来たのか!

梨乃

お父さんなんか…歳…

由利

は?パパの悪口言わないでくれる?

梨乃

い、いや…悪口って訳じゃ…

耳元の近くに行き、小声のように囁く

由利

お前は私の言う事だけ聞いとけばいいの

梨乃

…っ!は、はい…

オーナー

由利!何がいいかい?

由利

んーと、あ!抹茶マシュと苺パフェ!

オーナー

いいぞー!梨乃ちゃんだっけ、梨乃ちゃんは何にするかい?

梨乃

あ、なら…いちご桜と桃パフェで…

オーナー

了解だ!席はあそこな!

梨乃

あ、は、はい…

席に着くと数十分経つ前に頼んだ物が私達の元へきた

オーナー

はい、由利の抹茶マシュと苺パフェな

オーナー

そして梨乃ちゃんの苺桜と桃パフェ

梨乃

ありがとうございます!

由利

おいしそ〜!!

オーナー

いっぱい食べてな!!

続く・・・

この作品はいかがでしたか?

76

コメント

11

ユーザー

由利ちゃん圧すご(

ユーザー

僕のストーリーより神☆もうすこすこっ!

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