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⚠️アテンション ・🇩🇪×🇫🇷 ・🇫🇷視点 ・監禁・殺害描写有 ・前回に引き続きなんだか🇩🇪が狂ってる。 ・🇬🇧登場多いかも

以上のことが大丈夫な方のみ、 閲覧可能です。

🇫🇷フランス

はぁ。

ここに閉じ込められて。 何日が経っただろう。

きっとみんな ジュのこと探してるだろうなぁ…。

昔のことを思い返してみる。 ちょうどジュがここに閉じ込められる前のことだった。

閉じ込められる少し前の日…。

ジュは アルマーニュとブルターニュを連れて レストランへ行ってたんだっけ。

🇩🇪ドイツ

はぁ、ブリカス。お前がEU抜けるとか言った時はいくらなんでも少々焦ったぞ。

🇩🇪ドイツ

どんだけむかついていたんだよ。

アルマーニュはブルターニュに対して ぐちぐちと文句を言ってた。 ……。 いつものことだ。

それに対して、 ブルターニュは余裕そうに答える。 あいつはアルマーニュについて、 対して気にしてないんだろうな。 そうとだけ思っていた。

🇬🇧イギリス

HAHAHA.栄光ある孤立ですよ。

🇬🇧イギリス

その方があなた達のように移民に振り回されないですし。都合がいいんですよ。

🇩🇪ドイツ

……。孤立してるのに何言ってるんだ。負け惜しみか?

🇬🇧イギリス

ジャーマニーじゃありませんし。

🇩🇪ドイツ

は?

🇫🇷フランス

ちょっと、アルマーニュ…。ブルターニュ…。

二人の喧嘩が始まりそうだったから 止めた。

……。 こいつら……、 スイッチさえ入れば いつまでも喧嘩するぐらい、 ガチで嫌悪し合ってるからな……。

ここで止めなければ 喧嘩待ったなしだった。

だから二人を止めた。

🇫🇷フランス

……、はぁ。

……。 あの頃は楽しかったのになぁ…。

🇩🇪ドイツ

俺の家近いし家まで送ろうか?

アルマーニュが 急にそんなことを言ってきた。

🇫🇷フランス

…?珍しいね。なんかあったの?

🇩🇪ドイツ

……、ちょっとな。

その時の不穏な笑みには、 この時のジュが気づくわけのないもの だった。

あの時のジュは なんでOKしちゃったんだろ…。

🇫🇷フランス

それでねー、アルマ…、ゔっ?!?!

棍棒で殴られたかのような、 強い衝撃が頭を走った。

………。 この場には ジュとアルマーニュ以外いなかった。

🇫🇷フランス

んぅ…?

ジュははっと目が覚めた。

…。 どこだここは。

本当に見たことがない。 こんな薄暗く、狭い部屋なんて。 この部屋はまるで………。

『牢獄』だ…。

🇫🇷フランス

ど、どこだここ?!

🇫🇷フランス

だ、誰か、!!

その場では、 無秩序にメッセージ音が鳴っていた。

…。 近くにスマホがあるのかも。 ジュはそう思った。

しかし、 その希望は一瞬にして 潰えることになる。

🇩🇪ドイツ

……。スマホはこんなところにあったか。

🇩🇪ドイツ

全く。どいつもこいつもメッセージ送りまくって。鬱陶しいんだよ…。

アルマーニュはそう言いながら、 スマホを叩き割った。

破片が四方八方に飛び散っていく。

🇫🇷フランス

あ、アルマーニュ…?

🇫🇷フランス

なんでここに…?

🇩🇪ドイツ

……。ああ、起きたか。フランクライヒ。Guten Morgen.

🇩🇪ドイツ

「何故ここにいるのか」って…?
答えは簡単。俺がここに連れてきたからだ。

その言葉を聞いた途端、 ジュは恐怖で足がすくんだ。 こいつはジュの想像以上に狂ってる。 こいつが、ここに連れてきたんだ…。

しかも手足は縛られてて動かせない。

どうしたものか。 ここから逃げたいのに。

🇩🇪ドイツ

「逃げよう」なんて馬鹿なこと考えるなよ。愛おしのフランクライヒ。

アルマーニュはそう笑顔で言った。 その瞳にハイライトなどはなかった。

それからというもの、アルマーニュに 監視される日々が始まった。

風呂場も監視、トイレも監視。 外出した隙に逃げようとしても すぐに捕まった。

その度にアルマーニュは、

🇩🇪ドイツ

愛おしのフランクライヒ。逃げようとする姿も健気で可愛いよ。でも、俺からは逃げられないということは頭に置いておいてね。

そう言っていた。

嗚呼、 こんなやつの側にいたら ジュも狂ってしまいそうだ。

腕があるのに無力。 足があるのに逃げられない。

そんなジュを呪っていた。

あいつの言う通りにすれば、 何も起こらなかった。

 

そうだったはずなのに……。 この時のジュは知らなかった。

この「牢獄」の 結末を。

🇫🇷フランス

ね、ねぇ。アルマーニュ?こんなことやめにしない?

🇫🇷フランス

ジュはアルマーニュのことが好きだよ。本当に大好き。……。でもね、みんなと話もしたいんだ…。

その言葉を聞いた途端、 アルマーニュは ジュの心臓にナイフで一突き。

ドクドクドクドク。 血が流れていく。

徐々に、徐々に。 意識が遠のいていく。

アルマーニュはこう呟いた。

🇩🇪ドイツ

……。フランクライヒ、悪く思わないでくれ……。

その瞳は今にも泣きそうであった。

そこから、 痛みはなくなり、 私の体が軽くなっていく。 そんな感覚がしてきた。

アルマーニュはナイフを捨て、 泣き出した。

この日に 名前をつけるなら…。

「血痕×××」 だろう。

嗚呼。 これは、 なんて散々な終わり方だろう。

誰も幸せにならないバッドエンド。

嗚呼。 ジュは選択肢を間違えた。

だから、殺された………。

あの日があった以降も、 アルマーニュは変わらなかった。

いや、前よりも狂ってしまった。

ジュの遺体を、 ジュだと思い込んでる。

………。 ジュはもうそこにいないのに。

🇩🇪ドイツ

フランクライヒ〜!帰ったぞ〜!

……。 この声も聞き飽きた。

当然だが、 遺体となった人間が喋ったり動いたり するわけがない。

なのに、 あいつは「ジュが生きている」と 思い込んでる。

ジュはあの日、死んでいたのに。

🇩🇪ドイツ

おいおい。いくら風呂入るのが面倒だからって。

臭い…? 嗚呼そうだろうよ。 腐敗臭だよ。 死体が腐っていく時の。 お前はわからないのか。

🇩🇪ドイツ

これから結婚記念パーティだから、一緒に風呂入ろう。

そうやって ジュの遺体を抱えて風呂場へ行く アルマーニュ。

……。 狂気そのものだった。

遺体と共に生活し、 遺体に話しかけるアルマーニュ。

はっきり言って、 その様子が恐ろしい。

🇩🇪ドイツ

フランクライヒ。

その後にジュにはわからない言語で 愛の言葉を。 多分、ドイツ語だろう。

アルマーニュは一人きりで ケーキを切り出す。

嗚呼。 アルマーニュにとって、なんて 寂しい結婚記念日なのだろうか。

ジュがあいつの恋人のふりを 演じることができていれば。

ジュがまだ生きていれば。

………。 いや、考えたくもない。

あんな狂人との日々など。

🇩🇪ドイツ

lecker

そう呟きながら、 あいつはジュに向かって微笑んだ。

魂がなくなり、 人形のようになったジュに。

その後も "自称"「結婚記念パーティ」は 夜明けまで続いた

世界で誰よりも幸せにならない、 いやなれない。

そんな、 孤独な 「結婚記念日」が。

ジュは深く眠ったまま。 あいつは その眠りに気づくことすらできない。

嗚呼。 アルマーニュが生きている限り、 この牢獄は続く。

例え、 ジュがもうとっくに 命を落としていても。

この牢獄は、 永遠だ。

終わり

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