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みう
いや…いや!!来ないでッ 、 !
何かほざいてるけど、よく聞こえない。 悪いけど、任務だから死んでもらうね。 次の瞬間、一発鋭い銃声が響き渡る。 先程までなにやら騒いでいた女性も、すっかに静かになった。 …あーあ。かわいそ。 …でも、
みう
私は冷たく重い空気の漂うその部屋とは真反対に歩を進め、ボスへの報告のため体を奮い立たせて外へ出た。
みう
外へ出た瞬間、真冬の寒さより気になったのは路地の荒れ具合。
奥から女性の叫び声と、男性の笑い声が聞こえてくる。
みう
気分は最悪だったが、此の儘見過ごすともっと気分が落ちると思い、私は奥の方へ足を向ける。
いやっ、!やめて、!!!!
はは、随分といい声出してくれるじゃねぇか、おネーサンよぉ
案の定、そこで行われていたことは乱暴行為。しかも二対一のようだ。
みう
あ゛??…って、かわいいお姉さんジャン、なに、正義の味方気取り〜?w
いやいや、一人で来るってことは襲われに来たんでしょww
ぁ……た、すけてッ…、!!
みう
二人からお姉さんを引き離し、自身に掛けていたローブを優しく被せる。
みう
てめぇ…黙ってれば言ってくれるじゃねぇか!!!!
みう
それは一瞬のこと 持っていた麻酔銃で二人を打つ。 あっという間にへなへなと倒れ込んでしまった二人を他所に、私は明るいところまでお姉さんを連れていくことにした。
みう
本当に…本当に有難う御座いました… 何と御礼をしたら良いのか…!
みう
みう
…? はい、
お姉さんの冷えきった手を優しく握り、こう言った。
みう
みう
…!! はいっ、!
みう
無事で、良かったな。
みう
そうか…ではレアを向かわせる。気を付けて入ってこい。
みう
私達の拠点に入る際は、必ず入口で連絡をし、使ひ人を呼んで一緒に入ることが掟となっている。そしてレアというのは私のお気に入りの使ひ人だ。正確にはレアのお気に入り幹部が私なのだが。
みう様〜!お待たせしました!
みう
はい!……あれ、ローブはどうなされたのですか?見当たりませんが…
みう
ええっ!?それでみう様が風邪でもお引きになさったらどうなさるのですか〜!
みう
…とまぁ、口うるさいけど心配してくれてるのはよく伝わるし、一緒にいて楽なので普通にお気に入り。
では余計に早く入らなければ!みう様のお好きなココアもお作りしますよっ!
みう
はう……天使…??
みう
そう、天使なんて私とは程遠い。 …裏切りという私の行いは褒められたことではないのだから。
みう
おかえり、みう。今日も元気な姿を見られて良かった。
みう
敬語など使わなくてよいと言っておるのに…まぁ良い、レアにココアでも作ってもらえ。今日も疲れただろう?
みう
みう様〜!ココアで御座います!
みう
はは!相変わらずレアはみうのことが好きだな!
勿論で御座いますよ!私、みう様の為なら命だって惜しくありません!
みう
一々大袈裟なれあを横目に、暖かいココアを一口。うん、甘くて美味しい。
どうでしょうか?みう様…
みう
いっ、いえ、そんな…! …私、みう様の為なら本当に何だってできます。それ程までに、貴方様を慕って、愛しているのです。
みう
これは嘘ではない。レアは私にとても良くしてくれているし、私を受け止めてくれるから。
…はぁ、ボスを除け者にしてイチャつくとはいい度胸ではないか……
みう
いやいや!!イチャついてましたよ!!
みう
はいはい分かったから。今日はもう寝なさい。明日の任務については、明日の朝また報告するから。
みう
みう
みう
今日も疲れたな、と自分を慰めるように一日を振り返る。これが最近のルーティンなのだ。
みう
そうだったら、少し困る。 それに、もし私の潜入先だったらほとんど詰みだ。名前こそ教えていないものの、顔や声はばっちり覚えられてしまっただろうから。
みう
今日は疲れた。 おやすみ、世界。
頭の中でそう言って、私の意識は暗闇に沈んでいくのだった。
みう
朝か…
みう
朝起きるのが苦手、という人が多いとは思うが、生憎私は得意な方だ。…さて、任務をこなす為にも、朝ごはんをしっかり食べて、資料に目を通す。これが私のモーニングルーティン。
みう
私の机には、「ワイテ国 極秘情報」と書かれた資料が。
みう
最近できた、というか、最近注目されている国だ。幹部が六人…正確には五人、かな。Nakamu、というボスがいるらしいから。…もしかして、潜入先って此処だったりする…?
みう
私は資料に記されている「ワイテ国にメイドとして潜入し、内部情報を奪ってこい」という内容に頭を抱える他ない。
みう
メイドとか、嫌なんだけど。
みう
私は何だってする。
みう様!!
みう
はい!レアで御座います!
みう
では…失礼しますねっ!
私の部屋に入ってきたれあは、とても驚いたような、焦ったような様子で此方を見つめる。
みう
よ、よく聞いて下さい…
…みう様宛に、一通の御手紙が届きまして…その内容が、「我らワイテ国のメイドとして働いて欲しい」という内容でして…!!!
みう
私は今までワイテ国とつるんだことがない。絡みなんて何もないはずなのに…!
みう
はい…!
その手紙を確認すると、「うちのメイドがみう様にお世話になった」という内容も記されていた。…もしかして、いや…もしかしなくても昨日の女性…?
みう
そうだ。これは嬉しい予想外。 何故なら、自分から希望して入るより、誘われて入った方が明らかに疑われにくいからだ。
…でも!彼処の悪い噂もよく耳にしますっ!もしみう様に何かあったら…!
みう
みう
否、ない。
……定期連絡、忘れずにして下さいよ…もし一日でも遅れたら、私も潜入しに行きますから…!!
みう
一言余計です!!!
…こうして私は、何と明日から潜入することになってしまったのだ。
はじめましての方ははじめまして!お久しぶりの方はお久しぶりです!実はこれ、本垢ではなくてですね…と言いますのも、本垢の方が使えなくなってしまって…前も琥珀という名前で活動していて、たくさんの方を待たせてしまっているのですが、その方達はこの垢を知らないのです……なので!この垢で有名になって、いつかその人達と巡り会えたら良いなと思っております!この垢では処女作となりますこの物語、是非最後まで見届けて頂ければ幸いです!