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すたーと
乾いた風。 金属の匂い。 夜の都市を見下ろす高層ビルの屋上に、ひとりの女が立っていた。
銀髪が月光にきらめく。 ――ルナ・ゾルディック。
ルナ
耳にかすかに聞こえる、通信のざわめき。
ハンター
別の声
風が止まった。 ルナの姿が、音もなく現れる。
ルナ
ハンター
その瞬間、彼の背後の銃が溶け落ちた。 金属が液体のように流れ、床に沈む。 変化系の念。
ルナ
そこへ、ひとりの男が現れた。 黒いスーツに、鋭い眼。 ハンター協会の諜報部主任――モラウ直属部隊のひとり、 ライド=グラット。
ライド
ルナ
ライド
ルナ
沈黙。 風の音だけが響く。
ライド
ルナ
ハンター
ルナがゆっくりと笑った。
ルナ
空気が軋んだ。 ルナの周囲に光の粒が浮かぶ。 炎、水、雷、影――あり得ないほど多彩なオーラが交錯する。
ライド
ルナ
ライド
ライド
ルナ
ルナの目が細められる。 瞳の奥に、薄い怒り。
ルナ
ライド
ルナ
ルナ
風が吹き抜けた。 ルナの姿が消える。 残されたのは、焦げた床と、ライドの震える手。
ライド
夜空の下、ルナはビルの影を歩く。 小さく呟く
ルナ
月が、彼女の背中を照らしていた。
次回
♡ ???