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来華
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#魔法
Nemuri
564
研究室を飛び出した霧島は、廊下を駆け抜けた。
いつもの彼なら、こんな状況でも周囲の設備に目を奪われていただろう。
だが今は違った。
霧島
遠くから、氷が砕ける音が響いている。
その音を聞いた瞬間、霧島の足がさらに速くなった。
佐久間大介
佐久間が叫ぶ。
宮舘の足元から巨大な氷柱が突き出す。
佐久間は粒子化して回避。
佐久間大介
直後、向井が重力を操作した。
向井康二
氷柱の勢いが落ちる。
そこへ岩本が踏み込んだ。
岩本照
拳に炎が集まる。
しかし――
深澤辰哉
深澤が叫んだ。
深澤辰哉
岩本照
岩本は寸前で拳の軌道を変えた。
炎撃が壁へ叩き込まれ、轟音と共に壁だけが崩れる。
岩本照
本気で戦えば、宮舘を止めることはできる。
だが、それは仲間を傷つけることと同義だった。
目黒蓮
目黒が呟く。
その瞬間。
霧島
霧島の声が響いた。
全員が振り返る。
全員
霧島は息を切らしながら駆け寄ってきた。
霧島
霧島の視線が首輪へ向く。
霧島
深澤が目を見開いた。
深澤辰哉
霧島
霧島は即答した。
霧島
そして宮舘を見る。
霧島
宮舘の瞳は濁ったままだ。
宮舘涼太
霧島
霧島が叫ぶ。
霧島
一瞬、言葉に詰まる。
霧島
その頃。 研究室では、神崎が一人で阿部と向き合っていた。
神崎
神崎は残念そうに呟く。
しかし、その表情に焦りはない。
神崎
阿部亮平
阿部は警戒する。
神崎
神崎が一歩近づく。
神崎
阿部亮平
神崎
神崎は笑った。
神崎
研究室のモニターが一斉に点灯する。
そこに映ったのは、宮舘を取り囲むSnow Manだった。
神崎
阿部の顔色が変わった。
阿部亮平
神崎
阿部亮平
神崎
神崎が端末へ手を伸ばす。
その瞬間。
阿部亮平
青白い電流が走った。
神崎の手元にあった端末が停止する。
神崎
阿部の瞳が鋭くなる。
阿部亮平
阿部の周囲に電子が集まり始める。
阿部亮平
霧島
一方、霧島は宮舘の首輪へ手を伸ばしていた。
霧島
触れた瞬間、霧島の能力が発動する。 大量の情報が流れ込む。
霧島
深澤辰哉
深澤が支える。
霧島
霧島は歯を食いしばった。
霧島
首輪の内部構造が、霧島の脳内へ次々と浮かぶ。
霧島
ラウール
霧島
霧島が叫ぶ。
霧島
霧島の手が首輪へ触れる。
霧島
その瞬間。
深澤辰哉
深澤が叫んだ。
遠く離れた研究室から、強烈な電子反応が走る。 阿部が能力を使っている。
霧島
霧島が理解する。
霧島
阿部の能力と霧島の解析能力。
二つの能力が、初めて同じ目的のために繋がった。
霧島
霧島が呟く。
霧島
渡辺翔太
渡辺が叫んだ。
渡辺翔太
宮舘がゆっくり顔を向ける。
宮舘涼太
首輪が再び発光する。
宮舘涼太
宮舘が頭を押さえる。
宮舘涼太
渡辺は動かなかった。
攻撃される可能性があっても、一歩も退かない。
渡辺翔太
静かに言う。
渡辺翔太
宮舘涼太
渡辺翔太
宮舘の瞳が揺れる。
渡辺翔太
宮舘涼太
渡辺翔太
その言葉に。 宮舘の表情が、ほんの僅かに変わった。
宮舘涼太
渡辺翔太
渡辺が笑う。
渡辺翔太
その瞬間――
霧島
霧島が叫んだ。
阿部が遠隔から電子干渉を仕掛ける。
霧島が首輪の構造を解析。 二人の能力が重なった。
――バチィッ!
首輪の光が一瞬だけ乱れる。
宮舘涼太
宮舘がその場に膝をつく。
渡辺翔太
渡辺が駆け寄る。
そして。 首輪の幻覚が、完全に消えた。
目の前にいたのは。
黒マフィアではなく。 自分を助けようとしている仲間たちだった。
宮舘涼太
佐久間大介
佐久間が駆け寄る。
宮舘は呆然と周囲を見渡す。
宮舘涼太
渡辺が肩へ手を置く。
渡辺翔太
宮舘は小さく息を吐いた。
宮舘涼太
渡辺翔太
宮舘涼太
渡辺翔太
その光景を見ていた霧島は、しばらく黙っていた。
そして小さく笑った。
霧島
誰かを研究するのではなく。
誰かを助けるということ。
霧島
だが。 遠く離れた研究室。
神崎は、消えたモニターを見つめていた。
そして――笑った。
神崎
怒っている様子はない。 むしろ楽しそうだった。
神崎
その名前を、ゆっくり口にする。
神崎
そして神崎は研究室を離れる。
神崎
しかし、その声には諦めなど一切なかった。
神崎
扉が閉じる。
神崎
研究所の外。 Snow Manは全員揃っていた。
宮舘も、ようやく正気を取り戻している。
霧島は少し離れた場所に立っていた。
深澤が声を掛ける。
深澤辰哉
霧島
深澤辰哉
霧島は少し考えた。
霧島
正直な答えだった。
霧島
それでも。
霧島
霧島はSnow Manを見る。
霧島
深澤辰哉
深澤が微笑む。
その時。 宮舘が霧島の前へ歩いてきた。
宮舘涼太
霧島
宮舘涼太
霧島は目を丸くした。 そして少しだけ笑った。
霧島
その後ろで、阿部が静かに立っている。
霧島は阿部を見る。
そして何故か――胸の奥がざわついた。
霧島
阿部亮平
霧島
霧島は首を振った。
霧島
まだ知らない。
自分が何故、阿部に対してそんな感覚を抱くのか。
そして阿部自身もまだ知らない。
自分がかつて、この研究所で何をされていたのか。
ただ一つ。 エルフレ・バルサム事件は、ここで終わった。
――霧島が神崎から離れたことによって。
しかし。 神崎の執着だけは、終わっていなかった。
"最高傑作"
ではなく――
"阿部亮平"
という一人の人間を手に入れるために。
物語は、次の章へ進み始める。
コメント
5件
阿部ちゃんを手に入れるために動き出す物語が気になります!! 続き楽しみにしてます!!!!

「助けたいんだ」——霧島が自分の立ち位置を掴んだ瞬間、すごくグッときましたね。それまでは「解析する」「研究する」対象として人を見ていたのに、ここで初めて「仲間のために能力を使う」選択をしたのが美しい。それに阿部さんとの能力のリンクも伏線の回収として気持ちよかったです。渡辺が「何回でも言う」と宮舘に語りかけるシーン、あの静かな強さに泣きそうになりました。神崎が“まだ終わってない”顔をしているのも不気味で続きが気になります。コンソメパンさんの書く“仲間の絆”と“能力の使い方の哲学”、本当に好きです。