主人公
席が近くてよかったね。
妖精
そうだね~!
妖怪
すごい偶然n……
ガシャン!!!
教室内に鈍い音が響き渡る
妖怪
ひぇっ?!
「ねえ、暇なんだけど!」
「早く帰りたいわ!」
フランドール・スカーレット
もー、これだから行きたくないって言ったのに!
フランドール・スカーレット
ほんとにつまんないわ!
周囲には割れた窓ガラスが飛び散り、そこには羽の生えた妖怪が立っていた
妖精
『妖怪』ちゃん、あれって……!
妖怪
き、吸血鬼だわ……
妖精
あっ…『主人公』ちゃん!
主人公
あの、大丈夫?
フランドール・スカーレット
……人間が何の用?
主人公
その、何か困ってるなら聞くよ?
フランドール・スカーレット
ふーん……
フランドール・スカーレット
それならさ、私と遊んでよ
狂気じみた表情に周囲がザワつく
主人公
ふふ、もちろん!
主人公
私は『主人公』、よろしくね。
フランドール・スカーレット
私はフランドールよ、よろしくね!
機嫌が直ったのか、無邪気な笑みを浮かべている
主人公
ふふ、よかった。