1時間後
1号
結局…
1号
あっちのVRも私が回収する羽目になったか…
1号
別に争う気は無いからいいけど
1号
はぁ…どうしたんだろう、私のVRちゃん…
子供の声がやけにうるさい…
1号
…
1号
えっ!?
何故か…城下町(敵軍)と私の街(自軍)でしか普及していないVRが子供の手にあった。
1号
ちょちょ!ちょっと!!
子供
ん?なんだねーちゃん
子供
この特別VRが羨ましくなったか?
1号
あのね…
1号
あー…僕?それ、いつ発売されたの?
子供
これは売りもんじゃなくてな…
子供から、ある科学者から特別に貰ったと聞いた…
1号
そっかぁ。
1号
ありがとね。
子供
ひっ…
子供
(なんだコイツ…雰囲気がやばい!)
1号
実はおねーさんね
1号
その科学者さんより凄いんだぁ
子供
えっ…そ、ソウナノ?
1号
だから…後でその科学者さんのこと教えて貰える?
子供
で、でも知らない人の話は聞いちゃダメってお母s
1号
私、お母さんの知り合いなんだ〜
子供
ならいいや!
1号
(警戒心のない子供だな…後でこの子のお母さんに説教しないと(嘘)
1号
じゃあ、帰ってくるまで待ってて
子供
はーい!
1号
ってことで〜
1号
回収しに来ちゃった☆
1号
…
舞彩
…余計なことしたら殺しますよ
1号
いや、争いごとは得意じゃないからさ
1号
その武器しまって??
舞彩
いつ襲われてもおかしくないので
1号
やっぱ君は変人だね…
舞彩
あなたに言われる筋合いないと思うんですけど
舞彩
そういえば僕達って初対面ですよね?
舞彩
「やっぱ」ってなんですか??
1号
…
1号
…
舞彩
なんで黙ってるんですか?
1号
それは…えーっと…
1号
そう!噂!いわゆる風の噂ってやつ!!
舞彩
…何を慌ててるんですか…
1号
とりあえず!私はVRを回収しに来たんだけど…
隊長
…は?
隊長
…これほどの量を?
1号
大丈夫大丈夫!私なら何とかなる!
1号
あっ。
1号
くれぐれもこのことは内密に…(小声)
1号
バレたらやばいからね!!(小声)
1号
長官には…話してもいいよね?(小声)
隊長
りょ。
隊長
この話は人外だけの話だからな…(小声)
帰り道
道中、子供が話していた事をよーく聞いた…
1号
うん…よーーーーーーーくわかったよ
1号
そろそろ遅いし帰りなよ
子供
うん、わかった
子供
じゃーね!耳のとがったおねーさん!
1号
…
1号
行ったね
1号
…
絶ッ対に許さん!!
1号
あの科学者…私のAIをハッキングして…
1号
自分の技術で作ったんだ!!このVRの技術もな〜!!
1号
だって…
1号
私の努力を奪いやがって〜ッ!!!
1号
恐らく私のVRをハッキングして、試作中の敵を増やしたのもあの科学者でしょ…!
1号
そうとなれば私は問答無用で処罰するのみ…
1号
仕事が来たよ〜、私の部下達…!
「天使」
クシュッン!
「水鞠」
風邪ひい…クシュッ!
長官
こりゃ仕事だな
「静」
何故そうなる?
長官
いや、1号が怒った時…
長官
何故か2人以上くしゃみするんだよな。
「静」
クシュッッ!
長官
ほらな。
「静」
意味わかんないんだけど?
「静」
クシュッン!
長官
これもあいつの能力かなにかなのか…?
長官
ま、あいつの要件を聞くのが先か…
#12 機械の恨みは重い!







