背中の痛みに思わず目が覚めた。
どうやら、固くひんやりと冷たい床の上で仰向けになっていたようだ。
少し倦怠感の残る身体を起こして周りを見回した。全く身に覚えのない光景に思考が追いつかない。
和馬
(ここはどこだ…?)
薄暗い部屋には月明かりの差し込む小さな窓が一つと、外側から鍵のかけられたドアがひとつだけ。隅の方には固そうなベッドが置かれている。
和馬
(…!)
声の方に目をやると、ベッドの上で和馬と同じ高校の制服を着た少女が目を擦っている。
女子高生
うぅ…
女子高生
こ…ここは…
和馬
(他にも人がいたのか)
和馬
あ、あの
女子高生
えっ…!?
女子高生
あっ…どうも…
和馬
どうも…
和馬
…
女子高生
…
少しの間沈黙が流れた。少女はベッドから起き上がると、鍵のかかったドアの付近を調べている。
女子高生
あ、あの、コレ…
和馬
はい?
少女が指差す方に近寄ってみると、壁に貼られたドアプレートに何か文字が書かれている。
和馬
(なになに…)
和馬
…えっ?
女子高生
…あ、あの私たちどうすれば…
和馬
どうって言われても…
和馬
…
和馬
えっと、K高校の人ですよね
和馬
僕もK高で…ほら、この制服
女子高生
あ…!たしかに同じ高校の制服だ…!
和馬
何年生なんですか?
女子高生
えっと、一年です…
和馬
僕は二年生だよ。あ、でも敬語とか特に使わなくても大丈夫だから
女子高生
えっ、あ、はい…じゃなくて、う、うん…
和馬
…いや、ごめん。敬語の方が楽ならそっちでも大丈夫
女子高生
す、すいません…
女子高生
私、基本同い年の子とかにも敬語で…
和馬
あぁ、そうだったんだ。なんかごめん…
女子高生
い、いえ…
和馬
…
和馬
(気まずい…)
女子高生
あ、あの!
和馬
は、はい
女子高生
せ、セックスしないと出られない…んですよね多分…
和馬
どうだろ…適当なこと書いてあるだけかもしれんけど
女子高生
で、でも、早くここから出ないと親が心配しますし…
女子高生
早いほうが…
和馬
えっ…
和馬
嫌じゃないの…?
女子高生
いやっていうか…そうしないと多分どうしようもないっていうか…
和馬
背に腹は変えられないってやつか
女子高生
そ、そういうことです…
和馬
うーん…
和馬
…経験は?
女子高生
えっ…?何のですか?
和馬
だから、せっ…セックスの…
女子高生
それは…
女子高生
あります…けど…
和馬
(あるのかよ…
僕童貞なのに…)
女子高生
小学生の頃に…
和馬
(しかも早い…!?)
女子高生
…で、するんですか?しないんですか?
和馬
えっ!あっ、し、します…
和馬
(意外とグイグイくるな…)
女子高生
じゃ、じゃあ脱ぎますね…!
和馬
あ、えっ、はい…!
和馬
(遂に僕も童貞卒業かぁ…)
女子高生
…脱がないんですか?
和馬
えっ、う、うん。脱ぐ…
和馬
…
和馬
(やば…完全に固くなってる…)
女子高生
…なんでそっぽ向いてるんですか?
女子高生
今からするのに…
和馬
あ、うん、だよね…!
和馬
(ええい!この際恥じらいは捨てろ僕!)
下着を勢いよく脱ぐと、固くそそり立ったソレが顕になった。
女子高生
うわっ…
女子高生
(なんかお風呂場で見たお父さんのより大きい気がする…)
和馬
えっと、次はどうすれば…?
女子高生
あ、うん。ここ…
股を開いて仰向けになった彼女は、自分からひくついているアソコを指で開いてみせた。
和馬
(毛生えてないじゃん…!)
女子高生
もう、準備できてますから…
和馬
え、あっ、ゴムとかって
女子高生
あぁ、はい、コレ。
和馬
えっ、何で持ってるの…?
女子高生
…こういう時のため、です
和馬
(どういう時だよ…)
和馬
(…)
和馬
(これでいいのか…?つけた事ないからうろ覚えだけど…)
女子高生
…じゃあ、ここに…
和馬
う、うん…
女子高生
うっ…!
女子高生
(この人の…大きい…!)
和馬
あぁ…すっご…
和馬
(あったかくて気持ちいい…)
和馬
えと、こっから動くんですよね…
女子高生
まっ……あ"っ…!♡
和馬
…!
女子高生
そんな"っ♡いぎなりっ♡激しっ…♡
女子高生
あ"ぁあぁぁ♡♡♡
女子高生
なに"っ♡これ"ぇ♡♡
和馬
(締め付けすごっ…)
女子高生
ふぇ♡きもち゛ぃのこわい゛ぃッ…!♡
女子高生
ああぁっ♡やぁ、らめぇ…♡
女子高生
っはぁーッ…ん…っ!ん、ん゛ぅう゛っ!
和馬
(すごい…こんなにいっぱいお汁
垂らしてる…)
女子高生
すき、あぅっ!♡♡♡
すっ、きぃ……っ♡あ゛っ♡♡
女子高生
お゛っ、ん゛んっ!!ひっ♡♡♡
和馬
…はぁ…はぁ
女子高生
く、る゛…ッ♡♡♡くる、きちゃ…ッッ♡
和馬
ぼ、僕もイきそう…
女子高生
うんッ♡はぁっ…!♡だしてッ♡♡
んうぅ!♡いっぱいらしてぇ!!♡
和馬
…ゔッ…!
女子高生
イ、くッ♡♡♡イッちゃ、あ゛あッ♡♡や゛ッイッ…ッッ♡♡♡♡
和馬
はぁ…はぁ…
女子高生
はぁ…♡はぁ…♡
和馬
(気持ちよかった…)
女子高生
(オモチャじゃ満足できなくなりそう…)
和馬
…!
和馬
ドア、開いたみたい
女子高生
あ、ほんとだ
和馬
それじゃ、帰りますか…
女子高生
あ、あの
和馬
…ん?
女子高生
一応、これ私のなんで
和馬
メアドと電話番号…って、え?
女子高生
えへへ
女子高生
よかったらまた…♡
和馬
え、あっ、ちょっとまって…!
和馬
(もう行っちゃった…)
和馬
つーかここなんだったんだよ…
和馬
(色々気になることありすぎるけど)
和馬
(セックスできたからいいか…)
和馬が部屋から出て振り返った時には、その部屋は跡形もなく綺麗さっぱり消えていた。
和馬
そういえばあの子の名前、まだ聞いてなかったな…
つい先程あった出来事が夢なのか現実なのかハッキリしないまま、彼女から渡された電話番号とメールアドレスが書かれた紙切れを握りしめた。