裕也
……好きだよ、レイラ
レイラ
私も
そういう彼女はいつも上の空で
裕也
……
レイラ
?……どうしたの、裕也
愛を確かめ合った後のベッドでレイラを強く抱きしめる
裕也
……レイラ、好き
レイラ
ふふ、もう、分かってるってば…
瞳を見つめても、何処か感情がこもっていなくて
知っているんだ
彼女が想っている人は
俺じゃない事
裕也
寝ていいよ?
レイラ
うん、そうするね
面倒くさい、別れたい、そう思われたくなくて
自分の気持ちを押し殺す
裕也
……好きだよ
そう呟いた言葉が虚しく消えた
それでもいいんだ
例えそこに愛がなくても。
形だけでも
彼女のそばに居られるのなら__