鈍い音が響いて
だんだん意識がふらついてくる
嫌な音__
自分の体なんてどうでもいいけどさ
でも少しだけ
ほんの少しだけ思ってみた
アイされてみたい、
バカらしいこと考えた
自分の意識が消えてゆく最中に
目が覚めたらもう日が暮れていて
おらふくん
急がなきゃ、、
と、足を動かすと
飛び散った血が
ピチャと音を立てる
おらふくん
もう、、やだな、、
久しぶりにこんな感情を思い出した
消えたい
そんな感情”久しぶり”
自分でもしっかり理解した
理想の自分、理想の兄を追い求めて
偽り続けて その生活を続けて
終にガタが来たのだろう
おらふくん
いいお兄ちゃんにならなきゃダメだっ
おらふくん
笑えよ自分、、
おらふくん
もっと隠して、、
おらふくん
偽り続けて、
おらふくん
これでいいんだよ僕
おらふくん
救いなんて要らないから、ニコッ
家に帰るとまたいつも通り
おんりー
おらふにぃ!
おらふくん
おんりーただいま!
おらふくん
まだ体調わるいでしょ?
おらふくん
ちゃんと休んでね ニコッ
おんりー
うん!
いつも通りの会話でいいお兄ちゃんを演じる
おらふくん
そうだ
おらふくん
グミ買ってきたんだ~
おんりー
え!
おんりー
食べていい?おらふにぃ
おらふくん
うん!いいよ~
おらふくん
僕ご飯作ってくるな
おらふくん
ん~
おらふくん
あれ、何作るんだっけ?
おらふくん
多分冷やし中華だったはず、、
おらふくん
よし作っちゃお
作ってるところ飛ばします!
おらふくん
できた!
おらふくん
呼びに行くか、、
おらふくん
ドズにぃ、ごはんできたよ、、
ドズル
、、今いく、、
おらふくん
ぼんにぃ、ごはんできたよ
ぼんじゅうる
ん、、すぐ行く
おらふくん
おんりー!ごはんできたよ?
おらふくん
下これる?
おんりー
うん!すぐ行くね~
おらふくん
MENにぃごはんできたよ~
MEN
ッ、、今行くわ、
おらふくん
(なんか鼻声っぽいや、)
おらふくん
(体調悪いんかな、?)
MEN視点に変わります!
おらふくん
MENにぃごはんできたよ~
MEN
ッ、、今行くわ、
何気なく聞いてたいつもの会話
その言葉一つ一つから今なら聞き取れる
俺のきのせいかもしれないけど
優しさと苦しさ
その二つがおらふくんの声から聞き取れる
MEN
なぁ、、なんでこんなにも優しいんだっ、
MEN
嫌、俺が、俺たちが最低だけなのかもな、
MEN
こんなことに気づいても優しくできない
MEN
守ることもできない
MEN
傍に寄り添うことも出来ない
MEN
こんな俺を
『ぶん殴って下さいっ、、』