Episode three
〝先輩のキミと後輩の俺〟 3_~不意打ち~
-一色るなside -
ゆあん
聞き慣れた声が聞こえて来た
あゝ
また貴方か
るな
ゆあん
いつもの笑顔
…
あなたが私のところに駆け寄ってくることが
日常になっているような気がする
…
こんな事…
初めて思っていた
ゆあん
ゆあん
ゆあん
るな
るな
ゆあん
急に黙る貴方
用がないならすぐ去ろう
そう思った時
貴方は口を開いた
ゆあん
るな
唐突な質問
失敬な質問だ
こんな事聞いたって
答えはわかってるくせに
るな
るな
ゆあん
お世辞なんて求めていないのに
そういうことを言う貴方が
嫌いです
るな
ゆあん
るな
るな
…
なんで興味ないのに
こんなに私は話しているのだろう
貴方との話す時間なんて…
貴方にとっては無駄なのに
興味ない言葉が出てしまう
貴方と会った時から
ずっと
ゆあん
ゆあん
ゆあん
なら言わないでください
と、口に出そうとしたが
なぜか出なかった
言葉が
こんなこと…はじめて
…
るな
るな
と呟いていた
ゆあん
ゆあん
るな
貴方は走って行こうとしていた
でも、突然
私の方に振り向き
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ゆあん
るな
棒立ちしている私に問いかけた
その言葉
なぜか
私の身体の中で
響いている
どうして…
頭から離れない言葉
こんな事っ…
言われた事ないのに
…
るな
走り去っていく貴方へ
投げかける様に
発した
放課後
私は1年生の担任
に用があり
1年生の教室に行く
るな
るな
るな
教室に入ると
そこには
ゆあん
貴方がいた
どうしてこんなにも会うのか
不思議でたまらなかった
るな
とりあえず挨拶だけしておいた
先生は…
いない…
と思った時
貴方は言った
ゆあん
正直どうでもいい
補習するほど頭が悪いんだな
と思った
話が長くなるのが嫌なので
るな
と、適当に返事をした
ゆあん
るな
ゆあん
るな
ここの問題…
私も苦戦したところだった
正直ここの問題は今の私でも
できるかわからない
でも、
ここでわからないと言ったら
生徒会長としての責任感が
崩れてしまう
…
るな
ゆあん
るな
るな
るな
ゆあん
視線を感じると思ったら
私をずっと見つめている貴方
…
気が散る
るな
るな
るな
ゆあん
るな
おどおどしている貴方
私は無視して説明をした
るな
ゆあん
るな
真剣な貴方は
とても似ている
っ…
私も何みてるんだか…
るな
ゆあん
答えを見せてきた貴方
るな
ゆあん
ガッツポーズをする貴方をみて
目を見開いた
どうしても
本人かの様に
私の…
大好きだった人に
そっくりだった
ゆあん
るな
急に言われた
こんなの…はじめて言われたから
ゆあん
るな
よくわからないが,
嬉しい気持ちになった
…っ
こんなの…
私じゃないっ…
るな
るな
るな
そう返した
もう
どうしようもないくらい
あなたを知りたくなる
私でさえ
自分の体が
操作効かなくなるぐらい
言葉が出る
ゆあん
ゆあん
ゆあん
るな
ゆあん
…
ゆあん
るな
ゆあん
るな
…どうしてっ
どうしていつもあなたはっ…
ゆあん
るな
急に近づいてきた
なんて呼べばって…
るな
ゆあん
るな
笑顔で笑う姿
似てる
もう
狂わせないで
るな
るな
ゆあん
ゆあん
るな
もう
狂わせないで
倶盧わせないで
惑わさないで
こんな自分を
認めてくれる様な人は
あなた…
なの…?
.
…
るな
るな
無意識に出た
私は
どうでも良くなっていたんだ
わからないと
わからないと体に唱え続けた
ゆあん
るな
急に顔を赤くするあなた
…?
やっぱり
不思議な人…
と、思い
教室を出た
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コメント
2件
⇩それなら
大好きだった人…誰だろう🤔