セフィロトの樹

一同は城に叩きつけられる

痛みは誰一人と感じなかった

アルフレッドの能力で痛みを受けたであろうところを回復する

スカアハは奇妙な人形の化け物に姿を変える

そして、一同の影を立体に立たせる

スカアハが生み出した影は死の種子を代わりに受ける

アン、アット、スカアハ、ゲルーゴンはウッドの相手を

ポール、アルフレッドはピンチになった時にサポートする役割に分かれる

アンは炎の槍を顕現させそれをウッドに目掛けて投げる

巨大な火炎玉をアンに向けて放つ

スパッ──

火炎玉をウッド自らの手で裂く

スカアハのアドバイスは遅く、ウッドはそのままの勢いでアンの首を絞める

アットの衝撃波にゲルーゴンの冷気が絡まる

辺りに凄まじい風が吹き付け2人に立ちはだかる

ブｫｫｫｵｵｵｵｵｵｵｵ──

ウッドは暴風で影をかき消す

再び死の種子を撒き散らす

それは風によって各地に運ばれる

ポールたちにより種子を受けても無傷である

ゲルーゴンがゴーレムたちに向かって息を吹きかける

しかし、ゴーレムたちには傷一つ付いていない

アットがゴーレムたちの進行を阻止する

阻止されているゴーレムたちをスカアハが影に引きずり込む

その頃セレナはウッドの心の中を覗くことに成功していた

今のウッド王子の姿は魂そのものだった

ウッド王子が視線を奥に向ける

そこには、もう1人のウッドの魂が闇に取り込まれていた

セレナはもう1人のウッドの魂に向けて能力を試行した

しかし、闇が強すぎて身体が弾かれてしまう

再びセレナはテレパシーを試行する

ゴｫｵｵｵｵｵｵｵｵｵ──

闇に飲まれている魂が揺らぐ

セレナが立っていたところにヒビが割れ、そのまま落下する

ウッドは頭を抱える

闇も液体も少しずつ取り除かれ

ウッドの姿が徐々にあの姿へと変えていく

そして

誰がそれを許すとお思いで？

ｸﾞｻｯｸﾞｻｯｸﾞｻｯ

ウッドはエリスに何かを抜かれ、大量出血をしたのちに倒れる

エリスは黒いちいさな球体型の宝石を手元に引き寄せる

エリスはそのまま姿を消した

ウッドはそっと目を閉じた