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【LINE154】パートのフルタイムで働きながら家事をする私を姑と一緒に雑に扱う自己中旦那

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【LINE154】パートのフルタイムで働きながら家事をする私を姑と一緒に雑に扱う自己中旦那

第1話 - 【LINE154】パートのフルタイムで働きながら家事をする私を姑と一緒に雑に扱う自己中旦那

44

2022年11月27日

#スカッと？

#スカッとする話

#姑

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リュウ

おい、キョウ！

キョウ

どうしたのよ、リュウ

リュウ

お前、ゴミ出しなんでしてないんだよ！

リュウ

家事もまともにできないのかよ！

キョウ

……は？

キョウ

いや、ゴミ出しはあなたの仕事でしょ？

キョウ

家事の分担表で決めたじゃない？

リュウ

はぁ？

リュウ

そんなの覚えてないわ！

リュウ

しかもゴミ出しぐらいお前がやれよ。

リュウ

俺様に気を遣ってさ

リュウ

お前は今、俺が養ってやってるんだから！

リュウ

家のことはきちんとやれよ！

キョウ

養ってやってるって……

キョウ

私、フルタイムでパートをしてるよね？

キョウ

しかも、リュウの転勤についてきてまだ一か月も経ってないよね

キョウ

まだ土地勘もないのに働きに出て

キョウ

本当は正社員の仕事を探そうとしてたけど、

キョウ

家にいたらずっとニートだ寄生虫だって……

リュウ

働いてなかったら寄生虫だろ？

キョウ

そんな言い方しなくていいでしょ？

キョウ

それで、フルタイムで仕事をしながら正社員の仕事を探せって……

キョウ

要求が多すぎるわよ…

リュウ

はぁ？

リュウ

それくらいのことできるだろ？

キョウ

あのね、フルタイムで働いて仕事も探して家事もするって

キョウ

すごく重労働じゃない！

キョウ

それに、私もフルタイムで働いてるんだから

キョウ

家事も分担すべきじゃないの！？

リュウ

はぁ？

リュウ

お前は責任もなにもない、たかがパートだろ？

リュウ

なんでそんなお前と、正社員として働いている俺が

リュウ

同じく家事をしないといけないんだよ！

リュウ

お前、家事を放棄するってんなら……

リュウ

母さんに言いつけるからな！

キョウ

お義母さんに言いつけるって……。

数時間後

トミコ

キョウさん、今いいかしら？

キョウ

お義母さん、お久しぶりです。

キョウ

はい、大丈夫ですよ。

トミコ

聞いたわよ？うちのリュウと揉めたんですって？

トミコ

あのねぇ、キョウさんにはリュウの言うコトをきちんと

トミコ

聞いて欲しいのよ

キョウ

はい？

トミコ

そりゃあね、人間だから間違えることもあると思うの。

トミコ

でもね、男を立ててこそ家庭が円満になるのよ？

トミコ

あなた、その辺のことは理解して頂けてるかしら？

キョウ

……あの、お義母さん

キョウ

お言葉ですが、私がリュウさんにこの前言ったこと

キョウ

間違っているとは思えないんです。

トミコ

まぁ！

トミコ

まだ反抗しようっていうの！？

トミコ

あなた、養われてる身でしょう！？

キョウ

いえ、私フルタイムで働いてて

キョウ

家賃、生活費、光熱費など全部折半ですが……

トミコ

でもねぇ、パートでしょう？

トミコ

私もパートに出てるけど、家事出来てるわよ？

キョウ

お義母さんのパートは週に１，２回の短時間ですよね？

キョウ

私、フルタイムなんですよ。

トミコ

あらあら、でも責任も残業もないらしいじゃない。

キョウ

まぁ、今のところ残業はありませんが、

キョウ

入社する時に、急に欠勤者が出た場合残ることになるって

キョウ

言われたんですけど……。

キョウ

だから、ずっと今のまま働けるわけではないんですよ？

トミコ

それは今とは関係ないでしょ？

トミコ

責任も残業もない今、家事を疎かにしているんだから。

キョウ

ですが、お義母さん！

トミコ

とりあえず、リュウには口答えしないでちょうだい！

トミコ

結婚したんだから、大黒柱を立てるのも妻の役目ですからね！

キョウ

そんな……

数分後

リュウ

おい、少しは反省したか？(笑)

キョウ

リュウ……

キョウ

あなた、お義母さんにも私がフルタイムで働いてること

キョウ

きちんと説明してないの……？

リュウ

はぁ？

リュウ

パートに出てるってことは言ってるぞ？

リュウ

でも、母さんも俺と同じ考え方なんだよ。

リュウ

母さんも俺が言ってることが正しいと思ってるんだ。

リュウ

だから、お前はもう口答えするなよ？

キョウ

なによ、それ……

キョウ

そんなのただ圧力で押さえつけているだけじゃない！

リュウ

うるさいなぁ……

リュウ

あ、それと。

リュウ

これはお前の希望が通った話だぞ？

キョウ

なに？

リュウ

俺、来月から東京に戻るから。

キョウ

……は！？

キョウ

ちょ、ちょっと待ってよ！

キョウ

戻るの、早すぎじゃないの……！？

リュウ

そもそも、出世するために経験を積むために来ただけだからな

リュウ

３か月の研修を兼ねた勤務が終わると、

リュウ

戻れるようになってるんだよ。

キョウ

えっ……！？

キョウ

戻る事が決まってたの！？

キョウ

それなら、あなただけ３か月間単身赴任で

キョウ

研修を受けてくればよかったんじゃないの……？

リュウ

はぁ？

リュウ

結婚して、お前は俺の妻になったんだから

リュウ

夫の転勤にはついてくるもんだろ！？

リュウ

ま、今後転勤することはもうないはずだけどな！

キョウ

そ、そんな……

１か月後

リュウ

おい、キョウ！

リュウ

お前、また家事が疎かになってるじゃないか！

リュウ

ちゃんとしろよ！

リュウ

まったく、パートをやってるだけだってのに、

リュウ

良い身分だな！

キョウ

私、社員に戻りましたけど？

リュウ

へ？

リュウ

おい、どういうことだ？

キョウ

実は、転勤の時はまだ退職していなかったんです。

キョウ

退職予定で、有休を使っていたんです。

キョウ

だから、会社に籍はまだ残っていたんです。

リュウ

なん、だと……！？

キョウ

なので、退職を撤回して復帰することにしました。

リュウ

でも、どうせ平社員だろ？(笑)

リュウ

出戻りは最初からやり直しになるだろうからな(笑)

キョウ

いいえ、役職もそのまま部長よ？

リュウ

は……！？

キョウ

私が退職するまで、部長の席は空いたままになっていたの。

キョウ

正式に退職してから、次の人が来る予定だったようなの。

リュウ

そ、そうなのか……

キョウ

それにしてもあなた……

キョウ

取引先相手の私がいなくなってから

キョウ

好き勝手やってくれたようね？

リュウ

へ？

キョウ

部長職がいないことだって知っていたんでしょ？

リュウ

さ、さぁ……

リュウ

なんのことか分からないな。

キョウ

ふぅん……

キョウ

私が居なくなってから無理な値引きを頼んだり

キョウ

納期を無視した納品をしていたらしいじゃない？

リュウ

そ、それは……

キョウ

あなたとは取引先として出会い、ご縁があって

キョウ

これからのこともあるから取引を続け居ていたけれど……

キョウ

もうその必要はなさそうね。

リュウ

ど、どういうことだ！？

キョウ

あなたの会社との取引はウチへの損害が大きすぎるのでやめます。

キョウ

そして、あなたとの結婚生活に意味を見出せないので

キョウ

こちらも解消させて頂きます。

リュウ

おい、それって……！

キョウ

離婚です。

リュウ

なん、だと……！？

リュウ

お前、俺と離婚したら一生独身だろうな！

リュウ

元いた会社に出戻るしかできない奴なんだからな！

リュウ

離婚は同意してやる！

リュウ

俺は実家に帰る！

リュウ

もう二度とお前とは会わないからな！

数週間後

リュウ

なぁ、キョウ……

キョウ

あら、どうしたの？

リュウ

その……

リュウ

お前の会社と取引を再開して欲しいんだ

キョウ

はい？

キョウ

リュウ、言ってたでしょ？

キョウ

私が再度取引をお願いしても再開しないって。

キョウ

それなのに、自分から約束を破ろうと言うの？

リュウ

うっ……

キョウ

どうせ、ウチとの取引がすべてなくなったら

キョウ

会社の利益がなくなることにようやく気付いたんでしょ？

リュウ

へ？

キョウ

あなたの会社とのやり取りは、あなた以外の方ともしていたのよ。

キョウ

だから、あなたの勝手な判断で

キョウ

あなたの会社とのやり取りをやめたらそっちは半分くらいの利益を

キョウ

失うことになるんでしょ？

リュウ

な、なんでそれを……！

キョウ

あなたの会社の詳しい内情は知らないけれど、

キョウ

ウチと取引してる金額は、データに残ってるから、

キョウ

あなたの会社の規模を考えたら、これくらいかなーって

キョウ

予想だったんだけど、まさか当たっていたの？

リュウ

そ、そこまで分かってるなら、協力してくれよ！

リュウ

これが原因で、クビになりそうだんだよ……！

キョウ

どうして私が協力しないといけないの？

リュウ

へ？

キョウ

私、散々家事を手伝ってって言っても

キョウ

手伝ってくれなかったわよね？

リュウ

そ、それは……

キョウ

どうして協力してくれない人の協力をしないといけないの？

キョウ

しかも、これは会社のこと。

キョウ

プライベートとは別なの。

キョウ

私情を挟まなくても、あなたの会社と取引を続けて、

キョウ

ウチが与えられる利益は多くないの。

キョウ

その上、勝手に値引きを交渉したり納期を伸ばしたり、

キョウ

そんな会社と繋がっておく必要はないのよ。

リュウ

おい！

リュウ

そんな偉そうな態度を取ってもいいのかよ！？

キョウ

どういうことかしら？

リュウ

お前が俺に逆らってもいいのかって言ってんだよ！

キョウ

いいに決まってるでしょ？

リュウ

なんでだよ！？

キョウ

ウチはあなたの会社と取引がなくても困らないし

キョウ

むしろ、アンタが下手に出るべきじゃないの？

リュウ

はぁ！？

リュウ

お前より俺の方が上なんだ！

キョウ

上とか下とか決めたくはないけど、

キョウ

ウチは取引が無くても困らないのだから、

キョウ

実質ウチが上になるのでは……？

リュウ

は？

キョウ

それに、もう夫婦じゃないんだから

キョウ

馴れ馴れしくしないでほしいんだけど

リュウ

……あっ

キョウ

あと、私はあなたから受けたモラハラを証拠として集めているから

キョウ

慰謝料の請求をしようと思うのだけれど。

リュウ

お、おい……

リュウ

それが元夫にする事か！？

キョウ

あなたがしたことは、妻へすべきことではないと思いますが。

キョウ

とにかく、これ以上しつこいようであれば、

キョウ

裁判を起こしますから、よく考えて下さい。

数か月後

トミコ

お久しぶり、キョウさん。

キョウ

トミコさん、お久しぶりです。

トミコ

嫌だわ、水臭いわね。

トミコ

お義母さんって呼んでいいのよ？

キョウ

いえ、もうリュウさんとは離婚していますから

キョウ

あなたとは他人なので、そうは呼びません。

トミコ

あらあら……

キョウ

それで、ご用件はなんでしょうか？

トミコ

あのね、リュウとやり直してくれないかしら？

キョウ

はい？

トミコ

やっぱりあの子にはあなたしかいないのよ。

トミコ

私は出戻りだろうと気にしないわ。

トミコ

寛大な心であなたを迎え入れるつもりだから。

トミコ

あなたも、何も気にせず戻ってくれないかしら？

キョウ

はぁ？(笑)

キョウ

なんで私がまた苦労する道を選ばないといけないんですか(笑)

トミコ

な、なんてことを言うの……！

トミコ

リュウとの生活が苦労だったと言うなら、

トミコ

改善するように私からも言うから……！

キョウ

いえ、私がストレスを抱えていたのはあなたもですよ。

キョウ

トミコさん。

トミコ

わ、私も……

トミコ

ですって！？

キョウ

どうせ、私とヨリを戻して欲しいと思っているのは

キョウ

ご自分の生活が困窮しているからじゃないでしょうか？

トミコ

な、なんのことかしら……

キョウ

私、お義父さんから相談を受けていたから知っているんですよ。

トミコ

へ？

キョウ

お義母さん……

キョウ

不倫をなさっていたんですね。

トミコ

な、何でそれを…

キョウ

それで、お義父さんと離婚されたんですよね。

キョウ

で、不倫相手との楽しい生活が送れると思ったら、

キョウ

彼からは遊ばれていたそうですね？(笑)

トミコ

うっ…

キョウ

私と結婚している間は、リュウが義実家に仕送りをしていたから、

キョウ

そのお金で生活が出来ると思っていたんですよね？

キョウ

でも、もう私がいないから、

キョウ

彼は自分に一人で生活費を工面しなければならない。

キョウ

最近は仕送りが無いそうじゃないですか。

キョウ

お金に困ったからって、他人に頼らないで下さい。

トミコ

な、なぜそれを……！

キョウ

ですから、お義父さんから相談を受けていたんですよ？(笑)

キョウ

私が、リュウさんと離婚してから彼も一人暮らしだから

キョウ

結婚していた時のような金額は仕送りできなくなった。

キョウ

そして、あなたは自身の生活費と慰謝料の工面で

キョウ

お金に困ってるんですよね？

トミコ

そ、そこまで分かってるなら私を助けると思って

トミコ

再婚してちょうだい！

キョウ

はぁ？(笑)

キョウ

どうしてあなたを助けなくちゃいけないんですか(笑)

キョウ

ご自分でフルタイムで働いて生計を立てて下さいよ？(笑)

トミコ

そんなの無理よ…

トミコ

私そんなに働けないわ

トミコ

今でも家事と仕事の両立に

トミコ

結構苦労しているというのに…

キョウ

え？

キョウ

でも私がフルタイムで働いているって話をして

キョウ

家事と両立するのがしんどいって話をした時

キョウ

あなた言ってましたよね？

トミコ

何をよ…

キョウ

フルタイムで働くのと

キョウ

家事を両立させるのが余裕だって

キョウ

できないのがおかしいって

トミコ

うっ…

トミコ

それは…

キョウ

なんですか？

キョウ

あの時におっしゃってたのは

キョウ

嘘だったってことですか？

トミコ

それは…

トミコ

嘘ってわけではなく…

トミコ

あの時はできるかと思って…

キョウ

なんですかそれ

キョウ

自分はできないことを

キョウ

あたかも余裕みたいに

キョウ

言ってたってことですか？

トミコ

そういうつもりじゃないけど…

キョウ

いざ自分のことになると

キョウ

できないみたいな話になるんですね？

トミコ

それは…

トミコ

私だってやろうと思ったらできるわよ？

トミコ

でも…

トミコ

今そんなに頑張る必要なんてないでしょ？

キョウ

まだそんな余裕があるんですね？

キョウ

そんな余裕なら

キョウ

どうそお一人で頑張ってください

キョウ

リュウは頼れないと思いますので

トミコ

そんな…

トミコ

ちょっと…

トミコ

リュウにももう一回相談してみる

トミコ

元夫から頼まれたら

トミコ

流石のあなたでも…

キョウ

もう連絡きましたよ？

トミコ

へ？

キョウ

彼から

キョウ

すごい上から目線で

キョウ

高圧的に話してきたので

キョウ

そのまま無視してやりましたけど

トミコ

ぐっ…

トミコ

私からもう一回

トミコ

リュウに話してみる！

トミコ

リュウも反省してると思うから！

キョウ

とてもそんな風には思えないですけど…

トミコ

もう一回言ってみるから

トミコ

ちょっと待ってて！

キョウ

またですか…？

キョウ

もう遠慮したいのですが…

トミコ

そんなこと言わずに！

トミコ

待っててね！

トミコ

リュウからの連絡！

数十分後

リュウ

キョウ…

リュウ

母さんから話を聞いたよ…

キョウ

もう…

キョウ

何…？

キョウ

もうあなたと話したくなんてないんだけど…

リュウ

そんなことを言わないでくれよ…

リュウ

俺の話を聞いてくれ…

リュウ

まだ弁解したいことがあるんだ…

リュウ

お前に…

リュウ

謝りたい事が…

キョウ

何よ？

リュウ

前まで俺が言ったことは…

リュウ

全部謝る…

キョウ

何よ全部って

キョウ

何が悪いと思ってるのよ

リュウ

まずお前に家事を全部任せようとしたこと…

キョウ

そうね

キョウ

それは今更だけど

キョウ

あなたがそれを悪いことだと分かったのなら

キョウ

それはよかったわ

リュウ

あ…

リュウ

あとは…

リュウ

お互いフルタイムで働いてるのに

リュウ

お前の仕事を馬鹿にしたことかな…

キョウ

本当に思ってるの？

リュウ

お、思ってるよ！

リュウ

俺の仕事にお前を付き合わせたのに

リュウ

随分自分勝手に色々と言ってしまって…

キョウ

怪しいわね…

キョウ

ここまで急に考えが変わるなんて…

キョウ

自分で考えたの？

キョウ

誰かに言わされてるんじゃないの？

リュウ

そんなこと…

リュウ

あるわけないだろ？

リュウ

そんなお母さんに言われて

リュウ

お前に謝罪するなんて

キョウ

お母さんだなんて

キョウ

誰も言ってないけどね？

キョウ

なんか自分からボロを出してきたけど…

リュウ

あ…

リュウ

それは…

リュウ

なんというか…

キョウ

お母さんから言われたのね？

キョウ

こういう風に言ったら

キョウ

私が許すかもしれないって

キョウ

もしかしたら

キョウ

戻ってきてくれるかも知れないって

リュウ

そうだよ…！

リュウ

お母さんが

リュウ

お前に優しくしたら

リュウ

元に戻ってきてくれて

キョウ

そんなわけないでしょ…？

キョウ

本当におめでたい親子ね…

リュウ

え…

リュウ

そんな…

リュウ

お母さんが言ってたのに

リュウ

優しくしたら戻ってきてくれるって

キョウ

やっぱりそんなこと…

リュウ

話と違うぞ！

リュウ

許してくれよ！

キョウ

また自分勝手な

リュウ

だって謝ったんだぞ！

リュウ

謝ったら許してくれる！

リュウ

当たり前のことだろ？

リュウ

日本で！

キョウ

いやいや

キョウ

謝って済むなら警察はいらない

キョウ

そういうでしょ？

キョウ

謝られたぐらいじゃ

キョウ

あなたのことは許さないわよ？

リュウ

くっ…

リュウ

本当に強情な女だな…

リュウ

俺はこんな女と結婚してたのか…

キョウ

そうよ？

キョウ

あなたは

キョウ

勝手に女だからって

キョウ

私のことを舐めてたようだけど

キョウ

ちゃんと私にも

キョウ

意志ってものがあるんだから

リュウ

くそっ…

リュウ

俺は会社の責任も背負って

リュウ

お前に聞いてるんだぞ！

リュウ

だから

リュウ

そこもしっかりと踏まえた上で

リュウ

俺とやりとりしろよ！

キョウ

何それ…

キョウ

そんなの今関係ないでしょ？

キョウ

私とあなた

キョウ

2人の話なんだから

キョウ

会社の話なんて出してこないでよ

リュウ

それは…

リュウ

そうかもしれないけど…

リュウ

でも俺の会社が

リュウ

このままじゃあ…

キョウ

そんなの知った事じゃないわよ

キョウ

この話はこの前したでしょ？

リュウ

それは…

キョウ

うちに全然利益を産まないような

キョウ

そんな取引を続けるような暇人じゃないのよ

キョウ

私たちの会社も

リュウ

ぐっ…

リュウ

会社の人間だけじゃなく

リュウ

その家族も路頭に迷うんだぞ？

リュウ

お前の一存なんかで…

キョウ

私の責任なんかにしないでよ？

キョウ

責任転嫁もいいとこよ

リュウ

そ、それは…

キョウ

自分のせいでしょ？

キョウ

うちの取引がなくてもうまくいくように

キョウ

なんとか会社の案件を作っていきなさいよ

リュウ

それは…

リュウ

そんなのいきなりできるわけ…

キョウ

あら？

キョウ

できないの？

リュウ

お前だったらできるっていうのかよ！

リュウ

こんな短時間に案件を作るなんて

キョウ

私はできるわよ？

キョウ

ちゃんと案件を作ってこれたから

キョウ

今の立場までこれたわけだし

リュウ

そんな…

キョウ

それにあなた

キョウ

私がいない間に

キョウ

うちの社員に言ってたらしいわね？

リュウ

な…

リュウ

何をだよ…

キョウ

案件なんて

キョウ

すぐ作れるぞって

キョウ

うちの会社との取引なんてなくても

キョウ

全然問題ないぞって

リュウ

それは…

キョウ

そう言われてたらしいわよ？

リュウ

確かに…

リュウ

そんなことを言ったかもしれないけど…

キョウ

ならできるんでしょ？

キョウ

やって見なさいよ？

リュウ

そんなこと…

リュウ

無理だよ…

キョウ

それなら

キョウ

今後はそんなことを言わないようにね？

リュウ

それは…

リュウ

わかったよ…

キョウ

わかればいいのよ

リュウ

じゃあ…

リュウ

俺のことを助けてくれるのか…？

キョウ

いえ？

キョウ

助けないわよ？

リュウ

え？

リュウ

そんな…

キョウ

私の意思がどうであれ

キョウ

そんな短期間で

キョウ

うちとの取引レベルの案件をとってくるなんて

キョウ

無理に決まってるでしょ？

リュウ

お前ならできるって言ったじゃないか！

キョウ

できるとは言ってないわよ？

リュウ

そんな…

キョウ

色々話したけど

キョウ

もう付き合いきれないわ

キョウ

自分でなんとかすることね？

リュウ

無理だよ…

リュウ

助けてくれよ…

キョウ

知らないわ

キョウ

さようなら

後日談

キョウ

私は、元いた会社に復帰し忙しいながらに

キョウ

毎日充実した日々を送っています。

キョウ

それに引き換え、リュウはやはり会社を解雇になったらしい。

キョウ

自分の判断で勝手に会社の利益の半分以上を捨てたのだから仕方ない。

キョウ

彼の上司が、丁重に詫びに来たから、

キョウ

その後は納期などをきちんと守ることを条件に取引を再開した。

キョウ

そして、トミコさんはようやくフルタイムで仕事を始めたらしい。

キョウ

自分の生活費と慰謝料を必死に稼いでいることでしょう。

キョウ

私はこれからも、この会社のために一生懸命働こうと思います。