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この作品には、以下の要素が含まれます。 ・いじめ ・自殺 ・R18的要素を想像させる単語

苦手な方は閲覧を控えてください

途中で気分が悪くなった場合、閲覧を中断してください

それではごゆっくりお楽しみください

とある教室

男の声が響き渡る

先生

お前らは今回もいい成績だな!

先生

蒼に祐穂!

テスト返却をしている担任の先生は俺と蒼に答案用紙を返却した

ありがとうございます

祐穂

…ありがとうございます

渡された答案用紙には98点と得点が付けられている

俺はいつも学年2位で、隣の蒼は学年1位だ

先生

瑠生もいい調子だぞ!

瑠生

……ありがとうございます

瑠生は悔しそうに答えた

こいつは、いつも学年3位

俺たち3人で、いつも学年のトップを占領していた

瑠生

こいつらさえ…いなければ…俺が1位に…

先生

ん?何か言ったか瑠生?

瑠生

……いえ、なんでもないです

この3人の順位は変わることはなかった

いつも蒼が1位で俺が2位、瑠生が3位

でも俺は蒼を抜けないことについては何も感じていない

蒼は勉強はできるが運動は苦手

対して俺は運動もそれなりにできる方だからだ

ただ、人によってはそうは考えられないのかもしれない

瑠生

ある日の休み時間

俺はクラスメイトに話しかけられた

桃花

祐穂くん、ちょっといいかしら?

祐穂

……

祐穂

なんだ

俺は警戒した

なぜならこいつはクラスの一軍女子

度々ターゲットを決めては酷いいじめをしていた

祐穂

(高校生にもなっておきながら随分と幼稚なことをする奴……)

桃花

ちょっと、着いてきて欲しいのよ

祐穂

…わかった

断ればターゲットにされるかもしれないと思い、ついて行くしか無かった

果たしてその選択は正しかったのかどうか、俺には分からない

廊下へ出て少し離れると、桃花は立ち止まった

祐穂

…用はなんだ

桃花

あら、察しが付いているのではなくて?

桃花

“文武両道の優等生”くん?

桃花はカッターナイフを自分の腕に刺し、それを抜いて叫びながら俺の足元へ投げた

桃花

いやあああああああああ!!!

すると桃花は刺した腕を抑えながら表情を作った

その直後悲鳴を聞いた人達が周りの教室から出てくる

剛留

何事だ!

桃花の彼氏である剛留が人混みを割って入ってくる

桃花

祐穂くんにぃ…腕切られてぇ…グスッ

剛留

はあああ?!

剛留

お前何俺の彼女傷付けてんだ!!

祐穂

ちがっ…こいつが自分で…!

剛留

自分で刺す訳がねぇだろ!!

剛留

謝れ!!

祐穂

俺はやってない

剛留

そんな言い分が通じると思うか?!

そんな口論がずっと続くのかと思った瞬間、桃花が口を開いた

桃花

剛留…私は大丈夫だから…

桃花

それより腕が痛いから、保健室に連れてって欲しいな…

剛留

お、おう…桃花がそう言うなら…

桃花

ありがとう

桃花

みんなも、そろそろチャイム鳴るから教室行こうね

桃花のその一声で、騒がしかった廊下は一瞬で静まり返り、人も次第に消えていった

俺は、今起こっている状況を飲み込むために立ち尽くすことしか出来なかった

奏太

祐穂!!

そんな俺に駆け寄る人が3人

祐穂

奏太…亜朱花…友花…

亜朱花

私達、信じてるから!

亜朱花

祐穂はやってないって!

友花

祐穂がこんなことするわけがない!

奏太

そうそう!

俺の友人達だった

祐穂

みんなありがとう…

祐穂

だが、俺には近寄らないでくれ

奏太

……え?

祐穂

あいつらは何をするか分からない

祐穂

お前らを巻き込みたくないんだ

友花

祐穂…

亜朱花

でも…

祐穂

頼む

俺は頭を下げた

桃花と剛留、その取り巻き達は、今までに酷いいじめをしてきた

そんないじめに、大事な友人たちを巻き込みたくはなかった

教室に戻ると、奴らが話しかけて来た

剛留

謝る気になったか?

剛留

腹黒優等生

祐穂

……俺はやってない

剛留

まだそんなこと言ってるのかよ

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴り、俺は席に座った

授業中、俺の後頭部に何かが当たった

祐穂

…!

下を見ると、消しゴムの破片が落ちていた

祐穂

……

その日の授業中、ずっと破片が投げられた

放課後、俺は投げられた消しゴムの破片を掃除していた

すると、背後から話しかけられる

剛留

おいお前、屋上来いよ

桃花

クスクス

瑠生

……

取り巻き達が何人かいた

何をされるかの察しはついていても、きっと断れないのだろう

祐穂

行く意味ないだろ

剛留

はぁ?!

剛留

お前桃花を怪我させておきながらなんてこと言うんだ!

剛留

お前らやってしまえ!!

祐穂

え?

すると、背後から強い衝撃を感じた

俺は意識を失った

目が覚めると、屋上にいた

腕時計を見ると、10分程度しか経っていないようだった

剛留

おう、やっと起きたか

剛留

待ちくたびれたぞ

祐穂

…何をする気だ

剛留

わかってるんだろう?腹黒優等生

剛留

こうするんだよ!!

そう言いながら俺の腹を思いっきり蹴った

祐穂

っ……!

祐穂

ゴホッゴホッ

剛留

お前らも好きにやっていいぞ

剛留がそう声をかけると取り巻き達も俺の事を殴ったり蹴ったりし始めた

祐穂

やめ…

痛みで抵抗することも出来ず、されるがままとなっていた

そしてそのまましばらく時間が経った

剛留

あースッキリしたぜ

剛留

明日もよろしくなー

剛留

腹黒優等生くん

桃花

クスクス

奴らは屋上から出ていった

すると微かに声が聞こえた

奏太

ねーねー、俺達祐穂ボコりたいなって思ってたんだけどー

奏太

探してもいないんだよね

奏太

場所知らない?

剛留

あー、そいつなら屋上で俺らにサンドバックにされて倒れてるぜ

剛留

今なら無抵抗だぞw

奏太

はーいありがと~

そんな声が聞こえた後、屋上の扉が開く

奏太

祐穂!!

友花

大丈夫?!

亜朱花

……!酷い傷…

祐穂

……お前ら…

友花

私、保健室から手当の道具持ってくる

奏太

俺も行く!

亜朱花

じゃあ、私はここで祐穂の様子見とくね

友花

うん!

そして2人は屋上から出ていった

祐穂

…ごめん

俺には謝ることしか出来なかった

亜朱花

祐穂が謝ることじゃないよ

亜朱花

悪いのはあいつらだもん

すると、よそうだにしていなかった声が聞こえる

剛留

誰が悪いって?

亜朱花

……!

剛留

おいお前ら、あの女に分からせてやれ

すると取り巻き達が亜朱花に近付き、手足を掴んだ

亜朱花

えっ!何?!

そして服を脱がされ始めた

祐穂

っ……!亜朱花!!

俺は亜朱花を助けに行こうとしたが、背後から瑠生に捕まる

瑠生

はーいダメだよー

瑠生

ここで大人しく見てろよ

祐穂

っ……!!

痛みで力が出なかった俺は簡単に押さえつけられてしまった

そうしている間に亜朱花の服は脱がされていく

祐穂

っ…亜朱花…

亜朱花

嫌…嫌ぁ…

亜朱花

いやああああああ!!

亜朱花

グスッ…うぅ…

全てが終わって、俺はただ呆然とすることしか出来なかった

瑠生

っ…

瑠生

あはははははは!!!

瑠生

哀れだねぇ!!!

瑠生

友達が犯されている様を黙って見てることしかできないなんて!!!

瑠生

本っ当に哀れだ!!!

瑠生

これが学年2位だなんて笑っちゃうなあああああああ!!!

瑠生

こいつらに頼んでよかったよ!!

瑠生

本っ当にスッキリするねええ!!!

祐穂

…どういうことだ…

桃花

瑠生から協力して欲しいって言われたのよ

桃花

あんたを陥れるための協力♡

剛留

おかげで楽しい毎日になりそうだ

祐穂

っ……

許せなかった

きっと瑠生は嫉妬で俺を陥れようとしたのだろう

嫉妬を過剰な方法で発散することも許せない

それを関係ない俺の友達まで巻き込んだことも許せない

祐穂

…謝れよ

剛留

あ?

祐穂

謝れよ!!亜朱花は関係なかっただろ!!

瑠生

何ムキになっちゃってんだよ

祐穂

……

祐穂

どうしたら亜朱花に謝る

亜朱花

祐穂…!私は大丈夫…だから…

亜朱花の声は震えていた

大丈夫なわけはないだろう

祐穂

どうしたら!

祐穂

亜朱花に…謝ってくれるんだ…

俺の懇願が聞いたのか、剛留は口を開いた

剛留

…じゃあ

剛留

お前がここから飛び降りたら謝ってやるよ

亜朱花

なっ…!

祐穂

……

亜朱花

祐穂…!こんなやつの言うこと聞いちゃダメ…

亜朱花には悪いが、俺はその話に乗ることにした

祐穂

俺が飛び降りたら亜朱花に謝ってくれるんだな?

亜朱花

ダメ!

剛留

ああ、そうだ

剛留

ただお前にそんな度胸があるのか?

祐穂

やってやるよ

俺はフェンスを乗り越えた

亜朱花

祐穂!!

瑠生

おい…マジかよ…

怖くないと言えば嘘にはなるが、それ以上に、こいつらのことが許せなかった

剛留

おいおい、逝かないのか?w

覚悟を決めていた俺に剛留が煽る

祐穂

うるさいな

祐穂

今逝くよ

覚悟が決まった俺は屋上の端から倒れるように落ちた

剛留

……!

瑠生

亜朱花

祐穂!!!

祐穂

……亜朱花、o…

「俺のせいでごめん」

そう呟く前に俺の体は地面に衝突した

グシャッ

祐穂が屋上から落ちていった

その事実は私を苦しめた

亜朱花

っ……!!

剛留

おい…まじで飛び降りたぞ…

さすがにこれは剛留達も想定外だったようで、なんとも言えない空気が流れている

友花

亜朱花…今っ……

奏太

……

奏太と友花も戻ってきたようだった

恐らく落ちていった祐穂を見たのだろう

亜朱花

……祐穂は…

亜朱花

私にレイプしたことをこいつらに謝らせるために、自殺した…

恥ずかしいだとかそんなのは言ってられない

命を投げ打ってまで私のことを案じてくれた祐穂の命を、無駄にしてはいけないと思ったから

友花

そんな…!

亜朱花

だから…

私は剛留達に向かって叫んだ

亜朱花

謝って!私に!

亜朱花

レイプした事!祐穂を追い詰めたこと!

亜朱花

そして祐穂を殺したこと!!!

剛留

なっ…

剛留

俺らは殺してねぇだろ?!

亜朱花

自殺を強要したのが殺しじゃないと言うならなんなのよ!!

剛留

ふ、ふん!

剛留

俺は悪くないから謝らないからな!!

そう言って剛留とその取り巻き達は屋上から出ていった

亜朱花

っ……

亜朱花

うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!

私は泣き叫んだ

仮にあいつらからの謝罪があったとしても、祐穂は戻らないのだから

友花

うぅ…ぐすっ…

奏太

うわああああ!!

3人で、声を上げて泣いた

日が暮れるまでずっと

──end

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