注意
この作品には、以下の要素が含まれます。 ・いじめ ・自殺 ・R18的要素を想像させる単語
苦手な方は閲覧を控えてください
途中で気分が悪くなった場合、閲覧を中断してください
それではごゆっくりお楽しみください
とある教室
男の声が響き渡る
先生
先生
テスト返却をしている担任の先生は俺と蒼に答案用紙を返却した
蒼
祐穂
渡された答案用紙には98点と得点が付けられている
俺はいつも学年2位で、隣の蒼は学年1位だ
先生
瑠生
瑠生は悔しそうに答えた
こいつは、いつも学年3位
俺たち3人で、いつも学年のトップを占領していた
瑠生
先生
瑠生
この3人の順位は変わることはなかった
いつも蒼が1位で俺が2位、瑠生が3位
でも俺は蒼を抜けないことについては何も感じていない
蒼は勉強はできるが運動は苦手
対して俺は運動もそれなりにできる方だからだ
ただ、人によってはそうは考えられないのかもしれない
瑠生
ある日の休み時間
俺はクラスメイトに話しかけられた
桃花
祐穂
祐穂
俺は警戒した
なぜならこいつはクラスの一軍女子
度々ターゲットを決めては酷いいじめをしていた
祐穂
桃花
祐穂
断ればターゲットにされるかもしれないと思い、ついて行くしか無かった
果たしてその選択は正しかったのかどうか、俺には分からない
廊下へ出て少し離れると、桃花は立ち止まった
祐穂
桃花
桃花
桃花はカッターナイフを自分の腕に刺し、それを抜いて叫びながら俺の足元へ投げた
桃花
すると桃花は刺した腕を抑えながら表情を作った
その直後悲鳴を聞いた人達が周りの教室から出てくる
剛留
桃花の彼氏である剛留が人混みを割って入ってくる
桃花
剛留
剛留
祐穂
剛留
剛留
祐穂
剛留
そんな口論がずっと続くのかと思った瞬間、桃花が口を開いた
桃花
桃花
剛留
桃花
桃花
桃花のその一声で、騒がしかった廊下は一瞬で静まり返り、人も次第に消えていった
俺は、今起こっている状況を飲み込むために立ち尽くすことしか出来なかった
奏太
そんな俺に駆け寄る人が3人
祐穂
亜朱花
亜朱花
友花
奏太
俺の友人達だった
祐穂
祐穂
奏太
祐穂
祐穂
友花
亜朱花
祐穂
俺は頭を下げた
桃花と剛留、その取り巻き達は、今までに酷いいじめをしてきた
そんないじめに、大事な友人たちを巻き込みたくはなかった
教室に戻ると、奴らが話しかけて来た
剛留
剛留
祐穂
剛留
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、俺は席に座った
授業中、俺の後頭部に何かが当たった
祐穂
下を見ると、消しゴムの破片が落ちていた
祐穂
その日の授業中、ずっと破片が投げられた
放課後、俺は投げられた消しゴムの破片を掃除していた
すると、背後から話しかけられる
剛留
桃花
瑠生
取り巻き達が何人かいた
何をされるかの察しはついていても、きっと断れないのだろう
祐穂
剛留
剛留
剛留
祐穂
すると、背後から強い衝撃を感じた
俺は意識を失った
目が覚めると、屋上にいた
腕時計を見ると、10分程度しか経っていないようだった
剛留
剛留
祐穂
剛留
剛留
そう言いながら俺の腹を思いっきり蹴った
祐穂
祐穂
剛留
剛留がそう声をかけると取り巻き達も俺の事を殴ったり蹴ったりし始めた
祐穂
痛みで抵抗することも出来ず、されるがままとなっていた
そしてそのまましばらく時間が経った
剛留
剛留
剛留
桃花
奴らは屋上から出ていった
すると微かに声が聞こえた
奏太
奏太
奏太
剛留
剛留
奏太
そんな声が聞こえた後、屋上の扉が開く
奏太
友花
亜朱花
祐穂
友花
奏太
亜朱花
友花
そして2人は屋上から出ていった
祐穂
俺には謝ることしか出来なかった
亜朱花
亜朱花
すると、よそうだにしていなかった声が聞こえる
剛留
亜朱花
剛留
すると取り巻き達が亜朱花に近付き、手足を掴んだ
亜朱花
そして服を脱がされ始めた
祐穂
俺は亜朱花を助けに行こうとしたが、背後から瑠生に捕まる
瑠生
瑠生
祐穂
痛みで力が出なかった俺は簡単に押さえつけられてしまった
そうしている間に亜朱花の服は脱がされていく
祐穂
亜朱花
亜朱花
亜朱花
全てが終わって、俺はただ呆然とすることしか出来なかった
瑠生
瑠生
瑠生
瑠生
瑠生
瑠生
瑠生
瑠生
祐穂
桃花
桃花
剛留
祐穂
許せなかった
きっと瑠生は嫉妬で俺を陥れようとしたのだろう
嫉妬を過剰な方法で発散することも許せない
それを関係ない俺の友達まで巻き込んだことも許せない
祐穂
剛留
祐穂
瑠生
祐穂
祐穂
亜朱花
亜朱花の声は震えていた
大丈夫なわけはないだろう
祐穂
祐穂
俺の懇願が聞いたのか、剛留は口を開いた
剛留
剛留
亜朱花
祐穂
亜朱花
亜朱花には悪いが、俺はその話に乗ることにした
祐穂
亜朱花
剛留
剛留
祐穂
俺はフェンスを乗り越えた
亜朱花
瑠生
怖くないと言えば嘘にはなるが、それ以上に、こいつらのことが許せなかった
剛留
覚悟を決めていた俺に剛留が煽る
祐穂
祐穂
覚悟が決まった俺は屋上の端から倒れるように落ちた
剛留
瑠生
亜朱花
祐穂
「俺のせいでごめん」
そう呟く前に俺の体は地面に衝突した
グシャッ
祐穂が屋上から落ちていった
その事実は私を苦しめた
亜朱花
剛留
さすがにこれは剛留達も想定外だったようで、なんとも言えない空気が流れている
友花
奏太
奏太と友花も戻ってきたようだった
恐らく落ちていった祐穂を見たのだろう
亜朱花
亜朱花
恥ずかしいだとかそんなのは言ってられない
命を投げ打ってまで私のことを案じてくれた祐穂の命を、無駄にしてはいけないと思ったから
友花
亜朱花
私は剛留達に向かって叫んだ
亜朱花
亜朱花
亜朱花
剛留
剛留
亜朱花
剛留
剛留
そう言って剛留とその取り巻き達は屋上から出ていった
亜朱花
亜朱花
私は泣き叫んだ
仮にあいつらからの謝罪があったとしても、祐穂は戻らないのだから
友花
奏太
3人で、声を上げて泣いた
日が暮れるまでずっと
──end
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