主
職員室(?)
紗依
私は先生に紙を見せる
先生は、驚いたような顔をして、言った
先生
紗依
先生は頷くと
先生
と、ほほえんだ
すんなりOKしてもらったことに少し驚いたけど、後になって分かった
紗依
紗依
先生
そう思いながら、職員室を出た
自分の部屋
施設についてある、自分の部屋に行くと、紙をのぞきこんだ
紗依
どんな人と一緒に住むんだろう、…
そんなことを考えていると…
紗依
「参加者には、参加費の変わりに、歌い手として6人で活動してもらいます」
紙の端に、そう書いてあった
紗依
気になって、Goo○leで「歌い手」と検索をかける
そこには…
紗依
こういうのを見るのははじめてだった
アイドルになんて興味がなかった
いや、…そもそも、歌い手ってアイドル…?
紗依
ポチッ
~何十年未来だって~
紗依
このとき、初めて歌に興味を持った
歌をすばらしいと感じた
紗依
夢中になって見ていると、ある人の声が耳に入ってきた
~ねぇ、君は 聞こえてる?~
紗依
紗依
かっこいい、そう思った
その人を見つけてから、その人しか目につかなくなった
紗依
ないこ、という名前らしい
コメント欄を見ると、ないこくんが好き、という人が沢山いた
紗依
紗依
好き、…なの?
紗依
先生
紗依
食堂
先生
もぶ
紗依
先生
もぶ
紗依
モグモグタたいむ
先生
紗依
先生
なんだろ…
紗依
職員室
ここに連れてきた先生は、どことなく嬉しそうだった
先生
紗依
先生
紗依
先生
先生は笑顔で言った
紗依
…馬鹿なの?
そう思ったけど、…違う
先生は
ここにいる子供のことを大切になんて思っていないんだ
紗依
先生
理解したら悲しくて
なぜか、泣き出しそうで
この人から教えてもらったことなんかないのにな、と思う
それでも涙が出てしまうなんて
紗依
先生
紗依
紗依
先生
適当にごまかして、職員室を後にした
自分の部屋
紗依
どうせ期待なんてしない
そう言って生きてきたけど
今になって感じる
愛してほしい、褒めてほしい、認められたい
めっちゃ、期待してんじゃんw
紗依
期待していいことなんか、一つもない
そう、実感した
紗依
違うところに行く前にこんな気持ちになるなんて、最悪
紗依
紗依
考えることを諦めて、眠りにつく
もう、だれにも期待なんかしない
そう心に決めた
翌日
紗依
先生
紗依
今日はここを出る日だ
先生の声が嬉しそうなのもそれが理由
紗依
先生
紗依
先生
先生はまるで子供のようにはしゃいでいた
…きも
それしか出てこなかった
先生
先生
紗依
はやく出ていけ、という感情が、嫌でも伝わってくる
…やっぱり、この人嫌い
先生
紗依
…棒読みすぎる
赤ちゃんでも嘘だって分かるよ、絶対
紗依
先生
紗依
思ってないけど
先生
先生
紗依
そう言って先生は段ボール箱を差し出した
でもとくに重要な物はないし…
紗依
先生
紗依
先生に段ボール箱を返すと、壁に掛けてあったリュックに手をかける
先生
先生
紗依
…睨まれた気がした
…教師失格じゃない?
そう思いながら、次々とリュックに荷物を詰め込んだ
玄関
ご飯と歯磨きを済ませると、
軽いリュックを背負って玄関へ行った
紗依
先生
来た人は先生だけだった
友達はいないし、むしろいじめられてたんだから当然のことだ
先生
紗依
吐き気がするような白々しい言葉を無視して、施設を飛び出した
紗依
見知らぬ道をただひたすら歩き、地図にのっている家についた
二階建ての一軒家で、真新しくはないけどまぁまぁ綺麗だった
紗依
恐る恐るドアを開けるとー
主
主
紗依
◻永山紗依 ナガヤマサエ
◻12歳
◻甘い物、可愛い物、ゲームが好き
主
紗依
主
紗依
コメント
8件
(( ˙꒳˙ ))ファァァァァ 神……仏……((