癒先〇〇
ふぁぁあ
五条悟
まーたサボってんの?
センセー
センセー
癒先〇〇
あら五条君
癒先〇〇
君も人のこと言えないよ
癒先〇〇
まだ授業中でしょ
ある日、自習の時間に抜け出して
保健室にサボりに行くと、
〇〇センセーもベッドに寝転んでいた。
そもそも生徒数が少ない高専では、
保健室でベッドを使う人は少ない。
3つあるうちの一番奥のそこは、
もうセンセーの寝床と化していた。
癒先〇〇
サボるんでしょ
癒先〇〇
一緒に寝る?笑
五条悟
からかうなよ
五条悟
もうガキじゃねーんだから
癒先〇〇
ははっ、まだまだガキだよ
そうバカにしたように笑うセンセー。
それに無性に腹が立って、
センセーの薄い腹にまたがった。
ベッドがギシッと音を立てる。
癒先〇〇
五条君?
五条悟
センセーは俺のことナメ過ぎ
五条悟
俺だって立派な男だし
センセーの顔に自分の顔を近付ける。
俺の白い前髪が重力に従って
〇〇センセーの額にかかる。
ブラウンのビードロみたいな瞳が
俺を射抜いた。
五条悟
抵抗しないんだ
癒先〇〇
それは言わない約束
同時に目を瞑って、
ふにゅっと唇が重なる。
少しほろ苦い、煙草の味。
五条悟
俺、センセーが煙草吸ってんの気付いてたから
癒先〇〇
ありゃ、いつ?
五条悟
抱き締めた時
癒先〇〇
あーね
癒先〇〇
嫌いにならないの?
五条悟
ならねーよ、そんな事で
五条悟
期待、していいよな?
癒先〇〇
そこは言わなくても分かって
くすりと喉を鳴らして笑うセンセーに、
きっと俺は羽目られた。
気付いても、もう遅いけど。
秘 密 の 保 健 室 ラ ン デ ヴ ー
fin