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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

忙しくなりますね...。

うん

スケジュールも少しハードだから

辛くなったら、遠慮なく言ってね!

ありがとうございます。

(合同ライブ...。)

(大変だな~。)

一織

...七瀬さん。

ん?

どうした?一織。

一織

...いえ。

そっか!

一織

(七瀬さんは九条さんとのこと以外にも)

一織

(何か隠している気がする...)

...和泉一織。

一織

一織

九条さん...。

このあと少しいい?(ボソッ

一織

一織

構いませんよ。(ボソッ

大事な話がある...。

あ、あの...

少し飲み物買ってきていいですか?

いいけど...お茶か水じゃダメなの?

ダメっていうわけではないんですけど

少し外の空気も吸いたいですし...。

そっか!気を付けてね!

...僕も行く。

え...⁉

えっと...九条さんの分も買ってきますね!

そうじゃなくて...。

大丈夫ですよ!休憩しててください!

では!

ふぅー。

なんとか抜け出せた...。

変に怪しまれても困るだけだし...。

一回頭の中整理しないと...!

それにしても゙こんな゛時期に合同ライブか..。

普通なら嬉しいんだけど...

今はちょっとな...。

まぁ、これが『最後』と思ってやるか...。

時は遡り数日前

(はぁ...定期健診)

(なんか嫌な予感しかしない...)

主治医

...検査の結果ですが

主治医

このままいくと、2年持つかどうかです。

...そうですか。

主治医

ですが、手術をすれば最低でも3年は行けますよ...!

...いえ。

手術は受けません。

主治医

主治医

どうしてですか...⁉

あの、もしこのままアイドルを続けて

体に負荷をかけ続けたら、どうなりますか?

主治医

最高、持って1年半...ですね。

そう...ですか。

主治医

諦めないでください!

主治医

どうか手術を...!

いえ、ごめんなさい。

少なくとも、今は手術を受ける気はありません。

主治医

そう...ですか。

主治医

では、気が変わりましたら...連絡をください。

......。

はぁ...。

まぁ、いいんだけどさ...。

よし!早く飲み物買って帰ろう!

陸!

て...九条さん⁉

(ど、どうして天にぃが...⁉)

まって!

どうして逃げるの!

に、逃げてないですよ。

なら、どうして知らないふりをするの?

な、何のことですか?

そうやって、他人のフリをする。

僕が憎いから?嫌いだから?

あの日、家族を捨てて出て行った

僕のことが憎くてたまらないから?

ち、ちがう...!

じゃあ、どうして?

...そ、それは...。

何でもないです!

何もないわけないでしょう⁉

僕は君に他人のフリをされて、距離を置かれてるみたいで

嫌われたのかもって、ずっと悲しかった。

だけど、同時に自業自得だと心の中で

そう思って...

憎まれても仕方ないことを僕はやってしまったんだと

罪悪感でいっぱいになったよ。

...っ!

て、天にぃがそんな風に思う必要ないよ...!

俺は、天にぃのこと憎んでも嫌ってもないよ...。

それに悪いのは俺のほうだし...。

え?

ううん、何でもない...です。

陸、もう知らないふりをするのはやめて。

で、でも...俺には天にぃって呼ぶ資格なんて...。

資格...?

何を言ってるの?

だって、天にぃは俺のせいで出て行ったんでしょ?

知ってたの...?

...うん。

病院の看護師さんが言ってたんだ

俺が居なければ天にぃはもっと自由に生きられたんじゃないかって。

なにそれ...。(ボソッ

やりたいこと自由にできたんじゃないかって...。

だから...

俺は邪魔な存在だったのかなって...。

ごめんなさい、天にぃ。

俺のせいで...

なにそれ!

え...?

僕がそんなこと思うわけないでしょ⁉

そもそも、陸のことがどうでもよかったら

今こうして話してないし!

天にぃ...。

僕は陸に会いたいから

本当は1秒だって離れたくないから

毎日欠かさず会いに行ってたんだよ...。

陸と離れて5年もの間、会いたい一心だったし

忘れるなんてことはありえない!

邪魔だなんて思うわけがない!

むしろ、陸が居ない世界なんて考えられないよ...!

天にぃ...(ポロポロ

オレ...嬉しいよ...。

天...にぃ、あり...がとう!

さ、戻ろうか?

うん...!

陸。

僕からも謝らせて。

え⁉

ど、どうして?

君と再会したとき

僕は君にひどいことを言ってしまった。

いくら心配だったとはいえ、

許されることじゃないって思って。

ううん。

天にぃは何も悪くないよ!

だから、謝る必要なんてないんだよ...?

陸...。

ね?

いいから早くも戻ろ!

...そうだね。

今は...この幸せをもう少し感じていたいな

俺の体はそう長くは持たないだろうから....。

皆にはきっと言えないけど

知らないほうが幸せのままお別れできるよね...?

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