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■Summer in the Taxi■ エル(乗客)✕うさぎ(タクシー運転手)
それは梅雨明け間近の、ある深夜。
こんな季節は、よ、よ、よく聞くじゃない?
タクシーで、振り返ったら乗せたはずのお客が消えてて座席がぐっしょり濡れていた···とか。
いやーーーっ!
オレってそぉいうのマジでガチで弱いんだけど! いっそ人に自慢できるくらいです、コワイの超~イヤなのっ!!
兎「あ、あの、この道まっすぐで··· いいんですよね?」 ビクビクしながら確認。
このお客さん行き先も言わず、そこを右とか左とか、そんな言い方しかしないんだもん··· あ~怖い、なんか怖い。
兎「あの···お客さん?」
こわごわバックミラーを見ると、···ひぃ!
消えてはないけど、ちゃんと座ってるけど、ミラー越しに目が合いました! そんでふっと、オレに笑いかけましたよ!
一般人のレベルをはるかに超えた綺麗な顔してるんで、尚のこと怖いです···
兎「えと、この道って山に行くだけですよ?」 L「展望台で夜景が見たいんですわ」
あ、夜景ですか··· だからなんでそんな所に一人で?
会社でイヤなことでもありました? 振られた恋人との思い出の場所ですか?
まっまさか、そこで世をはかなんで···なんて早まったコトを??
いやいやいや更にまさか、 はかなんで早まっちゃった人の、あなた···ゆゆゆ、幽霊ですか??
L「そこでええです」 兎「ッはいっっ!」
誰か、急ブレーキになりそなところをとっさにこらえたのを褒めてくれ!
L「ほな丁度ありますんで」 兎「はい、有難うございます」
消えずにちゃんと降りたので幽霊じゃなかったみたいです。
受け取ったお金は、ちゃんと現在この国で流通してる本物の紙幣と貨幣なので。 タヌキでもなさそうです。
L「うさぎくんっていうの?」 兎「うぇっ!?」
ななななんでっ?! なんでイキナリ助手席に乗り込んでるのおぉぉ!?
L「名前まで可愛えんやぁ」 兎「ちょ、あの、」
L「オレのこと幽霊かもしれんってビクビクしとったでしょ」
あ、やっぱ幽霊じゃないんだ良かった!
L「それがすげえ可愛えから、ちょっとそんな雰囲気で乗ってみたんよね☆」
あの、オレは本気で怖かったんですが··· はっ!じゃあ、まさか強盗っ!
L「別に強盗でもあらへんからね?」 ···すいません。 てか、オレいちいち顔に出てる?
L「ここの展望台、夜景きれぇでしょ?」 兎「ええ」
L「でもそないに人も来ぉへんし」 兎「まぁそうですね···」 L「あ、わかっとらん?」
え、なにが?
L「乗り込む前から可愛えな~って思とってん」 兎「はい?」
L「明日は休みやけど、一人暮らしの部屋に帰っても誰もおらんし」 兎「はぁ」
L「ほんなら部屋なんか帰らんと、あなたと夜景でも見にいきたいなぁって」 兎「はぁ、···え?」
L「うさぎさん、純真で···全てが可愛えんやね」
あれ?いやあのちょっと? な、なんでシート、倒して···
ままままって、 え、え、 えええ~~~っ??
······結果、 オバケより怖い人に、いろいろ奪われてしまいました···
ついでに言うと。
あれからこの展望台は、オ、オレらの思い出の場所に〜、 なってたりなんか、しちゃって···///
L「ええなぁ~、きれいやなぁ~」 兎「うそ、夜景なんて、見てな···くせに、んぁっ///」
L「うーくんがきれいや言うとんのやで♡」 兎「あうう///」
END イケメンは何やっても許されるの法則←
コメント
4件
私は気付いてしまった… タクシーのドラレコで録画録音されている事に…!