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僕のお父さんとお母さんは、とても優しい人でした。 お母さんは、僕が6歳の頃に原因不明の病気に罹って, それ以来,病院のベッドで休んでいます。 お父さんはというと,毎日僕に暴力を振るってきます。 お母さんは,それを知りません。 でも別に,知る必要はないと思います。 だって、母さんがこの事を知ってしまったら、 父さんは母さんに嫌われてしまうかもしれない。 失望されてしまうかもしれない。 そんなのは嫌だから、僕は毎日必死に傷を隠す。 体にある傷は様々で、 小さな切り傷,火傷,痣,引っかき傷。 父さんは大体,僕に暴力を振るう時には物を投げるので、 ほとんどは小さな痣です。 でも父さんが僕に物を投げていった事によるものなのか, 僕は無意識に、全ての移動物の軌道計算ができるようになっていきました。 ある日、僕がお父さんの投げたボールを足で蹴飛ばすと, 父さんは僕に興味を失ったような顔をして, それ以来、僕に何もし無くなりました。 けど、父さんが何もしなくなくなったからといって,全ての傷が治るわけではありません。 お父さんの心に残った傷も。 僕の体に残った傷も。 僕は痛くない。 けど父さんは痛いのだと思います。 父さんの傷は,僕以上に深く、抉れているから。 時が過ぎて、僕が中学3年生になった頃、 一難高校という学校から、サッカーの推薦が来ました。 僕自身がサッカーを好き、というわけではないけれど, 僕にサッカーを勧めてくれた母さんのためにも、 僕にサッカークラブを続けさせてくれる父さんのためにも、 この推薦を受けて、活躍もして、 大切な2人を笑顔にさせたいと思いました。 高校の前期入試には無事に受かって, 入学して、無事スタメン入りもし数ヶ月が経った頃, 全国大会の県予選の時に、 松風黒王高校に負けました。 先輩はほとんど泣いていたけれど、 僕と、『潔 世一』という先輩だけは泣きませんでした。 皆が泣いている中唯一,潔先輩だけは悔しそうにしていて 少しかっこいいなと思いました。 僕にとっては少しどうでもいい試合だったからです。 僕はまだ1年生だし、 海外でプロ入りするのは卒業後でも遅くないと考えていたからです。 だから、なんで潔先輩が自分で得点を決めれるはずのところで 多田先輩にパスをしたのか、意味が分かりませんでした。 潔先輩にはFWという、立派な役職があるのに。 試合後に家に帰ると、ポストの中に一通の手紙がありました。 【日本フットボール連合】 手紙の中身は、このようなものでした。
抅離 コウリ
抅離 コウリ
抅離 コウリ
強化指定選手に選ばれた選手は、 ブルーロックというところに行くようです。 ブルーロックが僕にどんな変化をもたらすのか、 行って、これから先大切な人の笑顔を見ることが叶うのか、 それはブルーロックで確かめたいと思います。