この作品はいかがでしたか?
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この連載は、毎100タップで終わります 短くてごめんなさい その代わり、早めに投稿します 注意書きは第1話へ
太陽なんて
見たことない
ずっと、地下に閉じ込められてた
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もう、本も飽きてきた
なんで、こんなところで過ごさなきゃ いけないんだと幾度も考えた
でも、何度考えても出てくる答えは同じ
僕が、禁忌のギフト持ちだから。
誰も悪くない、誰も悪くないけど
やるせない気持ちが、僕を覆っている
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ゴソゴソ…
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僕を癒してくれる、唯一の存在
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衣食住、身の安全の保証まであって 禁忌のギフト持ちの人間が 五体満足で生きているのは、奇跡だ
本来なら、禁忌のギフトを持って 生まれた子供は、親によって処分される
でも、僕は殺されなかった
だって、僕は王家の身分だから
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狭い通路から来てくれてるから きっとどこかで擦って傷が……
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『蘇生』
力を調整したら、『回復』になる
傷を癒したり、病気を治したり……
善良と思われがちだが
それは、禁忌のギフトの1つ。
死者を生き返らせる
他の禁忌のギフトとは違い、攻撃性は 全くないが
死んだ人を再びこの世に戻すのは 非常に危険だ
もし、このギフトの存在がバレると
大切な人を生き返らせてほしい人達が 押し寄せてくるだろう
そうなると、揉め合いになる
そして、国同士の争いにまで発展する
それぐらい、希少で危険なギフトなのだ
禁忌のギフトだが、この『蘇生』は
持っていても殺されない時がなくもない
ギフトを隠しながら生きていけば 問題ないからだ
それで、第一王子であることも含めて
僕は生かされた
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💎
弟を、優しく撫でる
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君は、太陽というものを教えてくれたね
明るくて、この世の全てを照らす
暖かくて、眩しい、尊いもの
僕はそれを見たことがないけれど
君の笑う姿は、きっと…────
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この子が僕の全てであり、生きる理由だ
ドタドタドタドタ…ゴン…ゴン…
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今日はやけに外が騒がしいな
なにかあるのだろうか……
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生きているだけありがたいことだと
わかっている
でも
でも
でも
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コツ…コツ…コツ…
💎
コツ…コツ…コツ…
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誰か来てる
誰だ、外から来る人なんて
ご飯を持ってくる人と 着替えを持ってくる人だけのはず
時間的にその人たちではない…
りうちゃん…?
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この地下牢へ来るには
厳重な警備をかいくぐらなければ ならない
コツ…コツ……
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扉の向こうで、止まってる
ここに来るんだ
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ガシャッ…ガシャガシャッ!
何乗もされてる鍵を解錠する音が響く
ガチャッ
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音の主は、りうちゃん……
に、そっくりな、男の人だった
マルコシアス王
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りうちゃんに、本当にそっくり
僕は、会ったことのない王妃… つまりお母さんにそっくりだって りうちゃんに教えてもらった
ということは、この人は…
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マルコシアス王
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初めてあった、実の父に。
マルコシアス王
💎
マルコシアス王
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…15年間
息子を地下に閉じ込めて
都合のいい隠蔽を続けた父からもらう
朗報とは、一体なんだろう
マルコシアス王
💎
色んな感情が湧き出てきて
上手く言葉にできない
喉が掠れて、声が出せない
嬉しい
やっと
明るい太陽というモノの下で
りうちゃんを……!
最高の朗報を届けてくれた
目の前の父親は
最悪の凶報を息子に告げる
コメント
20件
好き…それしか言えない。だって語彙力が無いから( ・´ー・`)ドヤァ ていうかメガネ吹いただけなのにメガネ真っ二つになった…オワタ\(^o^)/
ギフト…なんかいいものでもあり悪いものでもあり…… なんか正直いうとギフト欲しいです() 学校行かなくていいギフt…(((殴 続き待ってます!!
╰( ⍢ )╯ウオォオォォォオオォ 続き楽しみ