初BLです
普通に書けないかも
ぷりあき出てきません
体調不良要素あり
それでは本編
どうぞっ!
23時までには帰ってくるって言ったのに
もうすぐ0時を回ってしまう
彼が帰ってくるまで起きていたい
彼に会いたい
それに外の寒さで冷たくなって帰ってくるかもしれない
物音で目が覚める
やっぱり
気のせいじゃないかもしれない
彼が僕に塩対応なのは
…飽きられちゃったかな
それとも僕が重かったのかな
何日か前から続いている頭痛、微熱
彼にはまだ言えていない
誰と電話してるんだろう
僕とは最近あまり話してくれないのに
頭痛が酷くなっている気がした
ここで駄目なんて
行かないでほしいなんて言ったら
今度こそ捨てられる
一人リビングで膝を抱える
夕飯も一人じゃ食べる気にならないし
お風呂だけ入って寝ようと思った
しかし目を瞑ると色々考えてしまって落ち着かない
体が痛くて目を覚ます
どうやらソファーでそのまま寝てしまったらしい
激しい頭痛と喉の痛み
元から気管が弱いのもあって息苦しい
昨日髪を乾かさなかったからだろうか
続いていた微熱が上がってしまったようだ
電子音を合図に体温計を見る
体温計には38.9と示されている
とにかく彼が帰ってくるまで耐えよう
…熱を出したなんて迷惑をかけるだけだと思うけど
咳が酷くなってきた
体温計を取りにいってから一歩も動けていない
スマホが手元にあるのが救いだが…
朦朧とする意識に目眩
こんな状態ではとてもじゃないが操作できない
どんな連絡ツールでも彼を一番上に固定している
だから、彼なら…
いやだめだ
もうこれ以上嫌われたくない
今連絡してうざがられでもしたら僕がもたない
飲みに付き合ってるのが先輩だって知ったら
それこそ心配かけるんじゃないかって
自分の体調を心配させんのも悪いし
それだったらなんとかもっと早く帰れるように…
翌朝
9:30頃
そう言いかけた時
着信音が聞こえた
そろそろ本格的にまずい
時折息が詰まって呼吸が止まる
結局頭痛も喉の痛みも治まらない
何もかもが悪化している
誰か
流石に誰かを頼らないと
魘されている彼を見ると
考えてしまう
あの言葉を聞いて
思ってしまう
"別れてしまった方が良かった"
なんて
寝不足の上
無理矢理飲まされて
吐いて
吐いて吐いて
目眩がして
蹲って
…それでも、
それだけで
よかった、の…に…
急に平衡感覚が消え
視界が暗転し
俺の意識は途絶えた
目覚めてみると
目の前には恋人の寝顔
本物か確かめたくて触れてみる
温かい
本当にそこにいる
来てくれたのだろうか
濃くなった隈に
青白い顔
久々に眺める彼の顔は
とてもやつれていて
帰りが遅い理由
ちゃんと聞けばよかった
誰と電話してるのか
ちゃんと聞ければよかったのに
彼が起きたのに驚いてしまって
ベッドの端で布団から顔だけを出す
彼はまだ頭が覚醒しきっていないのだろう
ぼんやりとした会話のラリー
同じだ
全部同じ
お互い相手のことを考えていて
だからこそのすれ違いだったんだ
コメント
2件
あまあまだ、かわいい。 まじで書いてるお話好きすぎて何回も読んでます!